いや、ぜってー腹壊すって

 第一、お湯が少なすぎるし沸騰してないんじゃないか。それともなんだ、いまどきの若い子にはチキンラーメンをバリカタとかハリガネで食うのが流行ってるとでもいうのか。そんな生煮えで固い即席麺食った後に今度はアイスクリームの入ったメロンソーダなんか食ってたら、ぜってー腹壊す、これは間違いない。と、何を興奮しているかというと、中山うりの10枚目のアルバム、『カルデラ』が来る4月4日に発売決定。そしてその予告編がYOU TUBEにアップされたので、たった今見ていたところだ。

 ちくしょう、この野郎、いやうりちゃんは女の子だからMellow、違う女郎だ。いやちょっと待て女郎なんていうと、女性サベツで職業サベツだと箒を持ったお政治オバちゃんから怒られるか。いえいえ、何が言いたいかというと前作『マホロバ』も確かにいいアルバムだったけど、中山うりの新境地はネクスト・アルバムで開花すると予言したオレの先見性をほめていただきたい。うりちゃんのライブに行っていればおなじみになっている歌も結構ある。あんな歌を歌っているうりちゃんが実は子供のころは大のヘビメタ好きだったことと友達にヘビメタ好きの子がいたことから作られた「デスメタルラブ」。おっとここまで書いて以前のうりちゃんのライブのエントリーを見なおしたら一昨年の11月5日に第一部を書いて第二部はカミングスーンと書いておきながら、しかも確か下書きも作って、あとは見直しして動画を貼ってアップするだけにして居たのに、その下書きを無くしてしまってそのままにして居ることが分かった。探す、探して見つからなければ記憶をたどって書き直す(かもしれない、とゲルニを打っておく)。

 さらに「メロンソーダのさくらんぼ」や、もしかしたらオルダス・ハックスレーのSFの影響があるかもしれない「さらば素晴らしき世界」、軽快な「南国タクシー」などライブの時よりも丁寧に歌われている。ピアノもとても感じがいい。こりゃ間違いないね。新作ツアーが楽しみだ。せっかくなので、一昨年のエントリーのリンクを貼っておくので、興味のある方はここをクリックしてご覧ください。



FBで見た投稿から



シカゴの1枚目をロックバーでかけた。随分、久しぶりだけど古さを感じさせない。デビューした頃は、ジャズとロックの融合みたいなことラジオなんかでよく言われてた。たしかにそういう雰囲気はあるが、ジャズはほんの香り付けで基本はロックである。このバンドの名前はシカゴ・トランジット・オーソリティーからシカゴに変わるのだが、先程ネタ元のFBの投稿を見たら、シカゴ・トランジット・オーソリティーの意味が分からないなどというコメントがあり、少し寂しかった。当時のベトナム反戦運動から説明する気力は無いのでスルーしたが。

ジャズとロックの融合とか、ロックとクラシックの融合とか、当時はやたら融合が流行った。今考えたら融合というより野合だが。そういえばロックとロマンの出会いなんてコピーもありました。かの帽子の魔術師、ミシェル・ポルノ、違う、ポルナレフさんはお元気だろうか。

客も来ないから、渚の想い出でもかけよっと。



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2.11 小林万里子&スネイク秀島ライブ・レポート

 前日のロックバー情宣で飲み過ぎて、なかなか布団から出られ無かった。昼前に友人から携帯に連絡があり、彼もやはり前の日に飲み過ぎて今起きたところだといっていたが、声はやたら元気がいい。こちらはまだ全然起きる気力が無く午後まで寝ていた。しかし、今日は日向市までライブを見に行かねばならん。行かねばの娘だけに、多少しんどくてもげらっぷ、すたんだっぷ、どんぎぶあっぷざふぁいと、である。もちろんこれはボブ・マーレーの歌を歌ったつもりだが、たいていこの歌を口ずさむ時はドツボの状態である。ま、それはいいか。午後1時過ぎにようやく起きて、二日酔いには蕎麦、冷たい蕎麦がいいと何故かこれは関東で働いていた時の体験から得た対処法であるが、とりあえず乾麺を湯がいて九条ネギを山のように切って一気に食った。多少、気分が良くなったような気がしたが気のせいだった。少し経つともう一度横になりたくなったが、ここで寝たら夕方の電車に間に合わない。着替えて自宅を出て、近くのコンビニで買い物をして電車に乗った。

 今日のライブの相方は毎度毎度のY尾君である。彼の乗る駅のひとつ前の駅で僕は電車に乗り座席を確保した。日曜の夕方の電車だし、終点は延岡といって日向の一つさきの街なのでガラガラだろうと予想したのは甘かった。いったいどこから沸いたかというくらい人がわらわら乗ってきた。そうか、ジャイアンツやライオンズのキャンプを見た人たちが利用しているのかと気が付いたのは少し経ってからだ。2月のこの時期はプロ野球のキャンプ、最近はサッカーのキャンプなどもあり観光ミヤザキは稼ぎ時なのだ。そういえば宮崎市内のホテルが全室満室なので、日向や都城あたりのホテルに泊まりキャンプ見学に行く観光客が多いなんてニュースを地元のテレビでもやっていた。もっとも僕が乗った電車は2両編成の小さいものだったが、宮崎市からは2両連結し合計4両編成の電車になっていざ日向市に向かった。Y尾君とも無事合流、彼は二日酔いではなかったので一人で缶チューハイなどぐびぐび飲んでいた。こちらはそれを見ただけで少し気分が悪くなり、ペットボトルのお茶を寂しく飲んだ。

 今回の小林万里子のライブは僕も初めてだが、一応大学時代の彼女の幻のファースト・アルバムは何度も聴いたし、10年くらい前にボートラが6曲入っているCDも購入して聴いている。予習も復習もしっかりしているのだ。ところがY尾君は予備知識は全くなし、YOU TUBEの動画なども僕がメールで送ったがそれも一切聞かず本日のライブに臨むという。まあ、それはいいのだが、あの小林万里子である。予防接種を受けておいた方がショックは少ないような気がするが、ここまで来て気が変わってライブに行かないなどといわれるのは困るので、ほうほう、そうかそうかと適当に相槌を打っておいた。地元客7割、観光客3割くらいの満席に近かった電車は、それでも駅をいくつか過ぎるうちに降りる客が多く、座席も空いてきた。2人で1つの席に座っているのは窮屈なので、空いてる席を見つけて互い違いにしてゆっくり座った。17時半過ぎに出た電車は18時を回ると外は暗くなり景色も良く見えない。日向市駅に着いたのは18時45分くらいだったか、周りは真っ暗である。前日にライブハウスに電話で予約したときに、駅から歩いて5分くらいと聞いていたが初めて歩く道だし、あたりは暗いし地図を頼りに歩くがなかなか行きつかない。また当日はものすごく寒くて南国宮崎ってどこの国の話だと怒り心頭、着ていたダウンのポケットから手袋を出し、背中を丸めて歩いた。10分ほど歩いて目的地の上町あたりに来たが、店が分からない。Y尾君が目の前にあるホテルで道を聞こうというので、尋ねたらなんと通り過ぎて居た。ホテルマンの人が指さす方向にビルがあり、最上階にディナーショーでもやってそうなキャンドルライトにあふれた空間が見えた。あれがブルースのライブハウスか、ちょっと信じられんなどとつぶやきながらとりあえずそのビルを目指した。ビルの入り口にエレベーターがあり若いカップルと一緒になった。そのビルはスナックや飲食店が複数入っている、雑居ビル、いわゆるテナントビルだったので、そのカップルはどこかで食事でもするのだろうと思っていた。僕たちとそのカップルは同じエレベータに乗った。しかし行先のエレベータのボタンは5Fのまま。ああ、5Fにライブハウス以外のテナントも入っているんだろうと思っていた。エレベータが止まるまでは。

ライブチラシ

 エレベータが止まり、通路を歩くと目的のライブハウス「ガレージ」はあった。入り口に小林万里子とスネイク秀島のライブとちゃんと告知が出て居る。開場時間の数分前だったがドアは空いていた。店の人がいたので「いいですか」と声をかけると「どうぞ」と中を通された。入り口で昨日電話した宮崎からの客だというと喜んでくれたので、チャージを払うどさくさまぎれに宮崎国際ジャズデイのポスターをお願いする。来月はこの店で宮崎のジャズシンガーがピアニストと一緒にライブするんですよと案内を受けた。誰だろう、女性といってたので松崎姉さんかもしれん。お金を入って店内に入ると、まあシャレオツ。テーブルもカウンターもライブハウスというより、バーの雰囲気。最前列のテーブルの席を確保する。座って気が付いたが真横にPAがある。あんまり大きな音で聴いているとまた突発性難聴になるのも嫌だなと思ったが、まあブルースのライブなのでフリージャズやヘビメタみたいなサウンドじゃないだろう。

 お店に入ったころには流石に二日酔いも取れていたのと、外があまりに寒かったので焼酎のお湯割りを注文。後から入ってくる客を見ると、圧倒的に女性が、それも20代くらいの若くて、ここが大事なポイントだが、きれいなおねいさんが多い。カップルやグループで来る客がほとんどだが、半数以上は女性だ。これは何かの間違いだろう。今日のライブは小林万里子であって小林麻美ではないぞと声を大にして言いたかったが、店内の雰囲気がそれを許さない。若くてきれいなおねいさんが大好きなY尾君はニコニコしながら、「おい。小林万里子って意外と若い子に人気があるんだな」などと能天気なことを言ってる。いや、これは何かの間違いだ、多分、ライブが始まるとすぐに帰ってしまうぞというが、Y尾君はニコニコしながら若いおねいさんたちを見て悦に入っている。

 ステージにクラプトンのライブ動画が写っていた。スクリーンを下さず、店の壁に直接映すというおしゃれなやり方。アンプラグドのDVDらしく「レイラ」なんか歌っていた。そうこうしているうちにミュージシャンがステージに上がってきた。後ろのほうに小さな女の人がいた。小林さんだ。思わず声をかけて挨拶した。今日は宮崎から電車で来たことなど話したら、「ところであのDrac Obって、なんて読みますの?」と僕のHNについて聞かれた。「どらっく・おーびー、です。大学時代のサークル名がDrac、ドラックで、そこのオービーなのでDrac Obって名乗ってます」と説明。そんな話をしているうちにバンドがチューニングを始めた。小林さんはマイクを持ってテイク・ファイブのメロディーに合わせて歌いだした。あれ、いきなりライブ始まるのかと思ったら、なんとリハだった。1曲歌った小林さんは、その時点で来ていた客に「えー、ネタバレになりますので聴かなかったことにしてください」などと言いながらステージを降りた。再度、クラプトンの映像が流れたが、それはすぐに終わり、ギターを持った男が一人でステージに立った。

 セミ・アコのギターを持ったOAの蒼井濁水(あおい・だくすい)が登場した。地元延岡で活動しているミュージシャンだが、僕は初めてだった。クラプトンの「コカイン」に今歌詞をつけたとかビートルズの「カム・トゥゲザー」や「サムシング」に自己流の歌詞を付けて歌う。オリジナルも披露した。誰かに似てるなと思ったら、チャボだった。下ネタ好きのチャボというところか。しかし蒼井濁水ってものすごい名前だなと思ったが、小林さんがMCで「ブルース、マディ・ウォーターズ」と解釈してくれて納得。いい感じで会場を温めてくれた。

スネイク秀島

 二番手に登場したのはスネイク秀島。いやー、不勉強で存じ上げませんでしたが、ものすごいお方でした。ドクター・ジョンの「IKO IKO」をやったけど、強力なリズムにギター、ボーカルも迫力満点。しかし、ブルース系の人というのはどうしてシャベリはモサイのにいざ歌い始めると強烈なんだろう。憂歌団の木村もそうだけど、なにやらブルースの法則でそうなっているのか。おっと、話を急ぎ過ぎた。このスネイク秀島が登場したときのバンド・メンバーは、この後の小林万里子のライブにもそのまま登場するのだが、いやー、皆さん凄く腕達者。特にギターの大石剛さんとスネイク秀島の掛け合いは最高でした。さらに1曲、OAの蒼井濁水も加わって3本のギターが奏でるサウンドに身を任せているとまさしく至福の時間であった。しかし、このスネイク秀島と小林万里子とチンウナギでチャージ2000円ってのはどうなってるのだ。電車代往復2580円、さらに帰りは特急だったので特急代金840円、合計5430円払っても十分お釣りのくる計算だ。この人のライブはもう一度じっくりと見てみたい。YOU TUBEで探したけど、ブルース・フェスでギター弾いてる動画くらいしかなかった。だれか彼のライブの動画をアップしてくれないだろうか。とりあえず今回のライブのラストナンバーを貼っておく。



 そういえばスネイク秀島のライブの間にギターの大石さんからベースとドラムに何度が業務連絡があった。「キーはEで、途中2度上がるところは上がらずそのままで」とか「キーはAで」とか。なんと移動の時間の関係で今回はリハーサル無のぶっつけ本番だったらしい。これはほんまに驚きました。さて、いよいよ本日のメインイベント、小林万里子の登場である。登場前のMCで「電車の時間もあるでしょうから、ライブは短めに打ち上げは長めに」などとこちらのことをからかわれて、ちょっと困ったがあのDRACのボックスでかけたシングル盤の「朝起きたら」にライブの音源も入っていたLPレコードでしか聞いたことのない生小林万里子の登場である。

 いきなり「宮崎初めて来たんですけど、ピーチって航空会社、安いんですね~。ただ1日1便しか飛んで無いんで到着が遅くなりまして、お客さん来てるのにリハして、もうネタバレバレ(笑)」とトークが始まる。そうか、リハの時間がなくて先ほどのテイク・ファイブだったのか。「メンバー紹介します。このメンバーで福岡で2回やりましたが、皆さん凄いメンバーです。まず九州でギターの先生、山善なんかとも演奏している大石先生、後はみんな関西から来ました。神ベースの西川サトシ、菅原道真みたいなベースです、本人も意識してるのか大宰府に何回もお参りしてます(笑)。ドラムは高野正明、今日は段ボールでドラムやってくれます。初めてです。福岡では普通のドラム叩いたけど今日は段ボール。『ボクこれが一番得意分野や』そうです。千林って知ってます。関西のおばちゃんがヒョウ柄の服着てますけど、それを最初に流行らせたのが千林商店街、その千林出身です。」

小林万里子

 「サックスは稲屋浩。あのやしきたかじんの専属ミュージシャン」と紹介されたらすかさず「ワンクールだけです」と訂正が入る。「たかじんの還暦ツアーの時、ワンクールだけ入りました」だそうです。「そしていつもの相方、鷲尾、いつもは2人で小回りの効く形ですが、今日はバンド編成です。実は私、鰻が好きで、宮崎の鰻は美味しいと。明日、大石先生が案内してくれるんですが、それでバンド名を今日決めました。今日からチンウナギ、小林万里子とチンウナギです。これ、「ザ」を付けたほうがいいですかね。小林万里子とザ・チンウナギ、ま、どーでもいいですね」などとメンバー紹介を兼ねてイントロデューシング小林万里子である。オープニングは「Cのブルース」、しかし、こいつがなかなかの曲者。曲調はRCサクセションの「よーこそ」みたいな感じだが、「足元の悪い中、週末の忙しい中、わざわざ来てもらいました~他に行くとこなかったんか」である。歌詞も「普天間、辺野古はどうなる、アッキー(今変換してたら悪鬼とでたが、こちらのほうがご本人の本質をとらえているかもしれん)行ったけど高江はどうなる」と歌われる。

 そして「私のカラダでどないぞなるもんなら、何でもやります。トランプ大統領がデブ専でフケ専で、その上、うまいこと東洋フェチやったら、わてが何とかするんですけどね~」とためて「キムジョンウンと3P~」の絶叫で終わった。何ちゅう歌詞やとビビったがなんと客席はバカ受け。僕の前に座っていた、推定年齢26~29才、男性経験はこれから磨いて行きますという感じの、きれいなおねいさんが座っていたが、両手を叩いて喜んでいた。隣の彼氏はやや引いていたが。「ブルースの師匠であるスネイク秀島さんの後なので、なんとなくやりにくいですね。いぶし銀のブルースの後になんやイロモンかって思われるし。あ、でも濁水さんもイロモンやし安心しました。さっきのクラプトンの歌詞、あれ作ったんでしょ。いかにもクラプトンが言いそうなことやけど、なんや宮崎にもイロモンいるんやと先ほど大いに喜びました。」

 2曲目はなんと彼女のデビュー作、「朝起きたら」。多分、アンコールにやるか、ライブの最後にやるだろうからもしかしたら今回は聴けないかもしれないと思っていたので大喜び。もしかしたらこちらの電車の時間を気にしてくれたのかもしれんとこれは勝手に思い込む。「この歌は一時ラジオや有線で流れて、さあこれからや言う時に次に出したシングルがまずかった」。「タイトルが『れ・い・ぷ フィーリング』」ここでまた会場大爆笑。きれいなおねいさんたち全員もんどりうって受けている。そうか日向市は下ネタが受けるのか、ヨシ、次の機会はって何考えてんのやオッサンは。「レコード会社の人に『止めといた方がいいんちゃいますか』とだいぶ言うたんですけど、『大丈夫、放送禁止コードにはかかって無い。プロがそういうから信じてくれ』と。それで信じたら案の定、放送禁止や、発売と同時に。1979年の第2弾シングルやったけど、それはしゃーないけど、その前の1枚目のシングルもあかん。ラジオもテレビも有線もみなあかん。なんとむごい。特に有線は『小林さんの曲は前の曲も未来の曲も永久に一切かけません。小林さんとオノヨーコは両方ともそうです』といわれ、あ、オノヨーコと並んだんやとプライドは少しくすぐられたけど(客席爆笑)。」というMCの後、レコードではギターで歌われた「朝起きたら」をバンドサウンドでじっくり聴いた。サックスがいやらしい感じで非常に心地よい(笑)。

 歌い終わってブルースについての解説が始まった。「ブルースってなんやようわからんですよね。昔、アワヤノリコさんていてはりましたけど(客席で笑ったのは、断言する。僕たち中高年グループだけだ)、あれがブルースといわれてもようわからん。先ほど出られたスネイク秀島さんが私の師匠だった時期が40年くらい前にありまして、その時に3コードで12小節でE、E7、A7のコードを覚えろ。1行あって1行あって落ちがあると、そう習ってギター弾いてるうちに出来たのがさっきの『朝起きたら』。最近、カラオケにも入ってます。皆さんが歌ってくれると少し小銭が入るのでよろしく」とまあこんな感じでライブは楽しく続く。「ジャパニーズ・スタンダード・ジャズナンバーに歌詞を載せました」と説明があって歌われたのが「笑っていいとも」の替え歌。いつもランチタイムに流れて居たあのメロディーに乗って、「お昼休みはウキウキ・ウォッチング、森友、アベ友、いいとも、お昼休みは証人喚問、あっちこっちそっちどっちいいとも~」。アベちゃんのお腹具合を心配したり、ひん曲がった口は元に戻らないとか、籠の中の籠池さんは大丈夫かと、いやまあ、異議なしの歌でした。

 「さっきのクラプトンの替え歌とネタかぶりですが」という前ふりで始まったのがラリP音頭ちゃう、ノリピー音頭。福岡でやったらさっぱり受けなかったというが、いやいや客から刺されなくて良かったと思う。酒井法子は地元福岡ではまだまだ人気がある元アイドルだが、その酒井法子の愛らしい音頭をドラッグ・ソングに変えてしまう小林万里子の魔力は凄まじい。僕はよく知らなかったが、このオリジナルのノリピー音頭は盆踊りなんかでも良く使われていたらしいが、ノリピーがラリピーでパクられてからは一切使われなくなったらしい。「そんなんがあかんかったらジミヘンもジャニスもみなあかんでしょう。ポール・マッカートニーなんか日本で捕まったのに、外人は良くて日本人はあかんておかしい」。いやごもっともなご意見です。

 「ほなら、ネタバレいきますか」と鷲尾さんが小林万里子に話かけた。「えー、リハーサルで聴いた人は聴かなかったことにしてジャズの曲で『テイク・ファイブ』をお届けします」。ギターがあの有名なリフを奏でて5拍子のあの曲が始まった。オリジナルは非常にクールで上品な雰囲気だが小林万里子にかかると何故ジャズ・シンガーの真梨邑ケイが「ケ見せる」ことになったか、安達祐実の母親と一緒にええ歳こいてエロ路線を貫徹しているのか、旦那の暴力か金のためか、同じことを綾戸智恵がやったらテロになるのではないかと我がポンニチの女性ジャズ・シンガーの見えない格差問題について鋭く追及する。落ちは当然書かない。これは是非ライブハウスで聴いてほしい。結論から言うと何事も一生懸命やることは素晴らしいという歌である。客が若く真梨邑ケイを知らないと思ったのか、是非覚えて帰ってくれとさらに宮崎に呼んで、なんでケだしてるんですかと聞いてみてくださいととどまることを知らない。まあ体を張ってやっているので尊敬しているとちゃんとフォローしていたが。

 「それでは千の風ってご存じですかね、葬式なんかで厳かに歌われる歌ですけど、これからはこちらの歌詞で歌ってほしいと思います」といって始まったのはもはやスタンダードといっても過言ではない「千の風になって」。しかし、この歌もまたのけぞるような歌いだしだった。「わたしのーおなかのまーえでヌカないでください~、それでヒニンはできませんごむつけてないとしません~」。このあまりにもあからさまな歌詞を聴いて僕はおそるおそるライブハウス内を見まわした。いくら日向カボチャの人の良い小娘たちもこれには不快感をいやコーマンの怒り、違う満腔の怒りを持ってライフハウスから出て行くのではと思ったからだ。ところがなんと全員に大いに受けている。僕の目の前のかわいいおねいさんは「あるある」とうなづきながら聴いている。オーマイガー、そうか日向市はフリーセ×××の街だったのか、第二の北欧だったのか、私の天国に一番近い島をついに見つけました、などとどさくさまぎれに何を書いているのだ。いやいや、もう強烈な歌詞で、あのライブ以来ワタクシ「千の風」を聴くと小林万里子の歌詞が頭を巡ってもうどうにも止まらない状況です。

 鷲尾さんがCDの話を始めた。「いまやってるような歌の数々と小林さんが普通に英語でビリー・ホリディを歌っているのを持ってきてます、下ネタかジャズかどちらかです」。そこに小林さんが突っ込む。「この方が1枚、1枚、イカ焼きを焼くように作っています。ライブハウスの演奏をCD-Rに焼いているので、興味のある方はこのおっちゃんに声かけてください」。うーむ、どちらも欲しいが帰りの電車の時間までにライブが終わるかどうか。帰りは最初は22時3分の各駅停車のつもりだったが多分間に合わないと思い最終の22時48分の特急を考えていた。この後はギターの大石先生がツェッペリンが好きだということから2曲ほどハードロックの曲調の歌が続いた。最初は「原発止めろ」という曲で、その昔、日本沈没という映画があり丹波哲郎が首相役で出ていたが、地震のせいで日本が沈没してしまう。日本人が移民にならないといけないということから移民の歌みたいなん作りましたといって反原発の歌がハードなロックサウンドとともに歌われた。しかし、それまでの歌でもパワフルに歌ってきたが、特にこの後の2曲はまるでロバート・プラントかと思わせるくらい声量豊かに歌いあげた。原発止めろ~ってところはすぐに一緒に歌ったな。演奏終わって鷲尾さんが「今日初めてやったとは思えないくらいの完成度の高さでしたな」とぼそっと言ったのが印象的だった。

 次の曲はロック食堂のテーマ。大阪の阿倍野で細々とやっているライブハウスで、今日のガレージのようなちゃんとした店ではなく、普通の食堂に機材持ち込んでやっている様なところらしい。ギターの大石先生が何故かこの曲が大好きで、今回初めてロック食堂以外の店でやることになったらしい。意図的ではないが後でよく考えてみるとユーライア・ヒープ的な感じですと小林さんがMCで言ったらヒープってところで客が反応した。ウソだろ、オレは宮崎のロックバーで時々レコード回しているけど、ヒープをリクエストするやつはまずいなかった。いや正確にいうとあるとき若い兄ちゃんがユーライア・ヒープってどんなバンドですか、代表的な曲をかけてくださいと言ってきたので迷ったが「六月の朝」をかけた。かけた後に「対自核」か「サンライズ」あたりにしておけば良かったと思ったが後悔先に立たず、案の定、兄ちゃんは退屈そうにしていた。確かに今風のサウンドじゃない。しかし何故にこんな若い男女がヒープに反応するのか。後で分かったことだが、ギターの大石先生はヤマハにお勤めで、そこの音楽教室の生徒さんで下ネタにも正しく反応する生徒だけを選んで本日招いたとのこと。そうか、師匠がヒープ好きなら弟子も好きになる罠。とりあえずそれは動画を貼っておく。



 そして最後のテーマですといって歌い始めたのは、これまたジャズのスタンダードである「ジー、ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー」。演奏中に各ミュージシャンを紹介し、それぞれが個性的なソロを取る。お、なんだ最後はまともなライブの終わり方だ。と思ったのが大きな間違いで、いつの間にか「ハハ呑気だね」とか「父ノンケだね」とか「娘はノーケーでパイパン」、「息子はタンショーホーケイ」とかまあやりたい放題。しかし、そういう卑猥な歌がバックの素晴らしい演奏できちんと終わるからすごい。時間はまだ大丈夫だ。大きな拍手でアンコールを求める。アンコールは「ブツブツとハゲのブルース」。漫才コンビのブラックマヨネーズのローカル番組のテーマソングだったらしい。ジャズ・バージョンとブルース・バージョンとあり、今回はブルース・バージョン。最初は毎回番組で流すという話が、だんだんしょぼくなって結局3回しか放送されなかったといういわくつき。「朝起きたら」もそうだし、ボツになった曲のほうが愛着があるという説明だった。歌詞も覚えやすく一緒に歌った。

 アンコールの2曲目はあの青春歌謡の名曲「高校三年生」。もちろん小林万里子が歌うのだから一筋縄ではいかない。赤い夕陽が校舎を染めてしばらくたったら、やばい、最終電車に遅れそうだ。のりのりのバンドメンバーと小林さんに「すんまへん、電車遅れますので」といいつつ頭をぺこぺこ下げながらお店を出て電車に向かった。行きは寒さで凍えたが駅までの帰り道はライブを見た高揚感で寒さも忘れた。無事駅に着いて、しまったCD買うの忘れていたとつぶやいたら、Y尾君が明日の飛行機で帰るから空港に行って見送りがてら売ってもらったらいいと珍しくいいご意見。翌日の午後の便で帰ると知り、空港まで見送りに行くことにした。あ、もうその話まではいいか。久しぶりにちゃんとエントリー書いたら疲れたが、しかし、これだけは声を大にして皆さんにアピールしたい。小林万里子のライブは見ないと分からない。スネイク秀島の凄さもライブ見らんと分からんぞ。もし近くでライブがあれば是非参戦を!!

連休は疲れたぜという予告編

 いやはやくたくたになった3連休だった。しかしながら、心地よい疲労感に包まれてアイム・サティスファイドである。詳細は改めて書くが、この3連休中に10日、11日と連続ライブ参戦。しかも11日は地元ザキミヤ・シティからローカル・トレインでアバウト・アン・アワーかかる日向市の初めて行くライブハウスだったから段取りもバタバタだった。しかし、ライブ連荘というのはしんどいが、どちらも義理ある人がやるライブなのでバックレ、無断欠席は出来ない。えーと、時系列で書いていくので、まずは10日のライブから。

 この日は宮崎出身のボーカルとユーフォニュウムの香月保乃が、ニュー・ヨーク留学時代に作ったバンド、The Red Birdsのライブだった。お、赤い鳥か、ギターは大村憲司でドラムがポンタなんて訳はなくて、こちらはピアノはHyuna Parkという韓国人、ベースはTina Lamaというアメリカ人という国際色豊かなグループ。香月さんがニューヨーク留学の合間に帰省してきたとき、ライフタイムでライブをやり、その時にこのグループのCDを買った。ジャズのスタンダードをメンバーがアレンジして演奏していたが、ビートルズのブラック・バードもやっていて聴きやすかった。もっとも、その時のライブはThe Red Birdsではなかったので、今回初めてバンドとしてのサウンドを聴いたわけだ。

 香月さんは民謡をジャズにして歌うという必殺技を持っていて、これまでのライブで何度か披露してもらった。今回のライブでも岐阜県の民謡だったかをアレンジして歌ったのだが、その時のピアノがテイク5に似ていてちょっと受けた。あ、もう説明面倒なので動画貼ります。続編は近日中に、という手をオレは過去何度やってきたか、仕方がない、人間だもの。



おまえの頭を開いてちょっと



気軽になって楽しめ、と「つるつるの壺」を口ずさみながら団体客の準備をする今月多分最後の店番。開店前にINUをフルボリュームでかける元若手ロック評論家で現不良中高年パンクのオレ(笑)。



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