藤井君のライブの話にたどり着くまで、あと何マイル走るのだろうか

 いかんなぁ、実にいかん。全くもって、「いくない」状態が続いている。うーん、いったいどこで間違ってしまったのか。しかし、そんなことを言ってもしょうがないっちゃしょうがないよな。えー、要するに先月の19日に見た藤井君のライブの話を書き出して、結局、ウシャコダ時代の話ししか書ききれず、続きを書こうとしたら偶然YKZ君に会ったなんて話を入れたら、昔の高校・大学の最初の頃の話になって何時の間にやら中途半端。はっと気がついたら、今日から6月。その間に丸岡修は獄中死するし、最近のニュースというと訃報ばっかりだな、なんてことを考えると何だか諸行無常だなんて思えてきて、月も変わったことだし、このままなし崩し的に新しい話を書いて藤井ライブの話とかYKZ君との再会の話は無かったことにしようかと思ったが、いーや、そういうことではいかん。一点突破全面展開というではないか、いや、その普通の言葉で言うと初志貫徹、トーソーショーリともいうではないか、などとあまり一般の人が言わないようなセリフを書いて、一番苦手な導入部を誤魔化す、姑息なワタクシでした。

 で、ここでまた言い訳めいたこと、つまり、僕は昔から回りくどいことが苦手で、だからいわゆるエ×チのときも、導入というか、そのゼンギとかいうのが面倒で、要するにヤレば一緒じゃねーか、やってしまえばみんなおんなじじゃねーか、な、な、な、というような、っていったい何を書いているのだ。このblogは上品な方しかお読みにならないというのに、そのような下卑た話を書いてはいかんではないか、みたいなこと書くとまたまた別の話になるので。藤井君のライブの話の続きを完結させよう。前回は、ええとどこまでだったっけ、そうそう、昔話に疲れてライブ当日に戻る、で終わっていたな。

 まいどまいどの、ライブの相方Y尾君と18:30に高砂という、地元宮崎では有名な酒場で待ち合わせをしていた。ライブの開演は20時だったので、その前に軽くおなかを満たしておこうという作戦である。いつものLIFETIMEだったら、駅の近くの縄のれんで軽くやるのだが、本日は宮崎のいわゆる飲み屋街でのライブなので、昔からある安くて量が多くて、客層がまさしく純正ぷろれたりあーと、というかまあ肉体労働者の方が圧倒的に多かったお店で以前は小汚い、床にはタバコの吸い殻が散らかってるようなお店だったが、商いはコツコツやるのが一番、銭の花は白いという花登コバコ主義を徹底したせいか、立派な3階建ての自社ビルを建てたさまは、まあ、スケールは全然違うが吉祥寺のいせやのリニューアルみたいなものであった。

 自動ドアの入り口から入ると、カウンターに客が4,5人ばらばらに座っていたが、中には場違いなピンクの服を着たおねいさんを侍らしているわけあり風のオッサンもいたが、我らがY尾君にはそういう甲斐性はないので、ひとりぽつねんとテーブル席に座っていた。実は、今回はもう一人N井君といって、高校の同級生でY尾君は大学も一緒で、そうそう、この二人が大学1年の秋休みに日本アルプス登ったのはいいけど、帰りの交通費が無くなり京都駅で途中下車して、当時左京区の修学院に住んでいた僕を思い出して、なんと京都駅から修学院まで登山リュック背負ったまま歩いてやってきて、僕から交通費を借りて大分まで帰ったなんてエピソードもあるのだが、その時の片割れのN井君にもライブの誘いをしていたと聞いていたので、僕はそのことを最初に尋ねた。「N井は来られん、て」「あ、都合がつかなかったんか」「いや、昨日まで入院してたらしい」「え、入院?どこが悪かった、血圧か血糖か中性脂肪か、それとも脳梗塞、とかその手の奴か」「いや、G」「え、爺?」「いや、G」「は、自慰、いい年こいて何有豚燃お前は(「なにゆうとんねんおまえは」を一発変換したらこうなりました。流石、IME2010!!)」「アホはお前じゃ。何遍、『痔』って言ったらわかるんじゃ」「あ、痔か。ジーザス、なんちゃって」。

 という会話から、N井君は残念ながら流血の事態だったため不参加。毎度のY尾君と二人で先ずは生ビール。冷奴とか焼き鳥とか、小エビのから揚げなんて簡単なものを注文して、まあ、でもそういう普通のつまみが結構おいしくてボリュームもあるのであっという間に黒霧島が3合ってな感じでした。そういえば4年前のクリスマスイブに野郎二人でリトルジャイブボーイズを見に行ったな、なんて話から、その時Y尾君は「ちゃんぽんだマンボ」のCDを購入し、家で聴いていたら奥方から気が触れたのか、と尋ねられた、なんていう話を肴にしながら、今日のライブでは間違いなくちゃんぽんだマンボをやるはずだから、振り付けをしっかり覚えておかんといかん、とかウシャコダ時代の曲をやらんかなぁ、などとしゃべっていたらお銚子が空になっていて、「おねーさん、もう1本」と追加してしまい、店を出るときは結構出来上がっていた。

 その高砂からライブの行われるカリビアンというお店までは歩いて5分くらいで、酔客やラウンジのおねいさんが行きかう浮かれ街のど真ん中を歩いていたら、突然「××」と僕の実名を呼ぶ声がした。まさか、ハンドルネームで呼ぶ奴はおらんし、いたらそっちの方が怖いが、しかし、神に誓って言うが、若い頃ならともかく、今は宮崎の浮かれ街を歩くことは盆と正月くらいのワタクシの実名を呼ぶ奴はいったい誰だと正直ビビりながら振り返ると1台の車の窓から顔を出している男は、間違いなくROCK BARの経営者であった。あ、彼も高校の同級生だ。久しぶりだったので、これからライブに行くけど帰りに寄るからキレイどころを3,4人侍らしておいてくれ、気が向いたらテイクアウトするから、などというマンハッタンで流行のジョークを言ったりは、しないな。僕はこう見えても礼節をわきまえているからね。

 脱線した。目的の雑居ビルに着いたらビルのエントランスに、良くマンションなんかにある掲示板があって、そこに手作りのポスターが貼ってあった。「ウクレレ抱いた渡り鳥」と書いてあり、藤井君の写真が切り抜いて貼ってあった。場所は間違いないが、その雑居ビルも僕がその昔酒乱だった時代に、良くアバレタ雑居ビルの3階にあった。どう考えても普通のスナックの入っているビルである。こんなところでライブやって大丈夫か、ウシャコダ時代みたいに「じゃーんぷ」なんてやったら大クレームになるぞ、などと心配しながら店に向かった。3階の端っこにあったお店は、それでもアンプや楽器なんかが雑然と置いてあって、ちょっとびっくりしたのはスティールドラムもあって、こんなところでタイコ叩いたらバイヤーじゃないかと思わせる。さらに驚いたのは、店の入り口のドアは開けっぱなしで、入ってすぐのテーブルに背の高い男がいて見ると藤井君だった。

 相変わらず背が高くて、ちょっと猫背である。店の中に入ってまたもやびっくりしたのは、店の奥の中央にカウンターがあり、そこにはすでに10人近くの人が座っていた。店に入って右側にステージらしきものがあり、その前にテーブルがあり、そこには藤井君や関係者らしき人が数人いた。座るところが無いなと思って左手を見ると奥がコーナーになっていてその前に小さなテーブルがある。しかし、コーナー席からはステージが見えない。戸惑っていたら、コーナー用の小さな四角いクッションがあったので、それを2つ前後に並べて座席を確保した。カウンターの中にはロイクの人がいて、どうもその人が店のマスターぽかった。お金を払ったらコインをくれて、それで好きな飲み物と交換しろというので二人してまたもや生ビールを注文した。客はざっと30人ほど。誰ひとり見知った顔はない。しかも、かなり年齢層が高い。コーナーとカウンターに女性がいたが、ご婦人というか、その、赤いちゃんちゃんこはすでにお持ちではという疑惑が離れない。いや、若い女性もいたが、2人か3人くらい。男性は比較的若い人から僕たちと同世代、やや上のダンコンの世代の人とばらばら。もうすぐライブが始まりそうだったのでトイレに行こうとしたら、なんとトイレはステージの横。つまり、そこに行くときはお客さん全員の視線が注がれる位置にある。こりゃ、演奏中に行ったら絶対藤井君にネタにされると思い早めに行った。

 ここで、常識ということについてちょっと触れてみたい。公共の場所であるかどうかにかかわらず、普通トイレに行くときはノックする。ノックして返事が無ければ、ドアを開けるし返事があったら待つか別のトイレに行く。これは皆さんと共通認識ということで宜しいでしょうか。なんでまたそんなことをわざわざ書くかというと、その時僕は間違いなくノックした。店で流れている音楽のボリュームも適度なもので、決して僕のノックの音が(by 星新一)聞こえなかったとは思えない。トイレから誰も何にも返事が無いので、当然ドアを豪快にオープンした。タイル張りの床が見えて、それが一段上がっていた。和式のトイレある。僕は視線を便座の位置に合わせた。その瞬間「あっ」という声がした。「あっ」というのは村八分の名曲である。ストーンズのストリート・ファイテング・マンのリフで「オレの事分かる奴いるけ~」とチャー坊が絶叫する。という話ではなく、「あっ」という声がした方を見ると、和式に正調座りコーウンスタイルのオババがいた。上半身をこちらに曲げて、照れたような顔をして「鍵、かけ忘れた」と言った。見たくなかった。見たくなかったが見えてしまった。ウンが付いたとは思えなかった。続く。



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