僕が使える言葉がない 組曲異邦人より

いじめっ子と炎のネコ

 sawyer先輩からコメントを頂き、その返事を書いているうちにキャット・スティーブンスのことをいろいろ思い出したのでもう少し紹介したくなった。ちょっと音楽ブログっぽくなるがお付き合い願いたい。昨日も書いたように最初はポップシンガー、アイドルシンガーとしてデビューしたのでその頃のアルバムはまるでデビッド・キャシディーかボビー・シャーマンみたいなジャケットである(わかんねーよな、この例えでは。ま、そのージャニーズ系ってことだ)。ただ曲は例えば”マシュー&サン”なんか決して悪くは無い。その前に彼の家庭について少し説明すると生粋のイギリス人ではなく確か母方がギリシャ系で家もギリシャ料理店それも結構流行っていたお店らしく小さい頃は両親に全く構って貰えなかったらしい。

 このあたりは昨日のリンク先で読んで欲しいのだが、家庭的にはかなり複雑で両親は離婚したが、仕事の関係で同じ店で働いていたというか別居はしなかったとか、よく解らないオトナの世界の話があったらしい。それでキャットさんだが、毎日同じ歌を歌い、ポスターの撮影があり、町を歩くとキャーキャー言われる生活に虚しさを感じ(ゼータク言うな、この野郎。ちったぁこちらの身にもなってみろってイカンいかん取り乱してしまった)、そんな中結核を患い長期入院してしまうのだ。その入院中に窓から見かける名前すら知らない女性のために”Lily White"というきれいなバラードを作っている。

 退院後レコード会社も変わり、スタッフも変わり、何よりキャットの音楽スタイルが大きく変わった。それまでのポップスターから自分で作詞作曲演奏するスタイル、もちろんボーカルも本人。この頃いわゆるシンガーソングライターが音楽シーンに登場しつつある時期で、昨日も書いたがエルトン・ジョンがスーパースターになる直前、最も気に入っているミュージシャンとしてキャット・スティーブンスの名前を挙げたことから、大いに注目をされるようになる(ちなみにキャットが好きなミュージシャンはあのミッシェル・ポルナレフ)。それと彼のアルバムのジャケットは3枚目まで彼が描いたイラストが使われており、このイラストが見事に彼の音楽を表現していた。

 1枚目の”Mona Bone Jakon"2枚目の”Tea For The Tillerman"と曲作りもレベルアップしてきて3枚目の”Teaser & The Fire Cat"でその才能が完全開花した。国内盤のCDにも帯に「鉄板」(つまり固くてはずれが無いという意味か?)と書いてあるが、間違いない。1曲目の”The Wind"からラストの”Peace Train"まで無駄な曲が無く正に朝の露のようなメロディと歌詞である。このキャット・スティーブンスは高校の頃S原君と言う僕が京都の修学院に住むことになる原因を作ってくれた友人に教えてもらった。余談だがS原君からはエリック・アンダーセンの”ブルーリバー”も聞かせてもらった。

 初めて”Teaser & The Fire Cat”を聞いてから、彼の音楽に興味を持ちいろいろ調べたが、当時の僕の小遣いでは一度に2枚のアルバムを買うことは出来ずどうしようか考えていたら、何と「少年は虹を渡る」という映画のサントラを彼が担当し、そこで使われている曲は1枚目、2枚目の代表曲と言うことがわかり、幸い行きつけのレコード店にも置いてあったのですぐ購入した。残念ながらそのレコードは大学に進む時に手放してしまったが、HPで調べると日本だけで発売されたレアアイテムのようだ(別にドーでも良いが)。また当時は音楽情報番組はラジオ以外ほとんどなかったが、NHKが「ヤングミュージックショー」なる洋楽番組を多分四半期に1回、いや半期に1回くらい放映していた。そこでなんとディープパープルとカップリングで放映されることがわかり、日にちは覚えていないが土曜日の午後2時からというのははっきり覚えている。

 その日は授業も上の空で(たいていそういう日が多かったことはあえて否定しないが)、昼飯も食わずチャリンコで我が家に一直線で帰った。学校にいる間中『キャットさんのライブがある』と繰り返しつぶやいていたので、何人かのクラスメートから怪訝な顔をされた記憶もはっきりある。さて家に帰りラジカセをラインでつなぎ大いに期待して見た。しかし何故かキャットのライブもパープルのライブも白黒であった(うちのテレビが壊れていたのだろうか?)。その時の演奏の中では”Tuesday's dead"をやる前に「ときどき自分でもわけの分からない、意味のよく解らない歌を作ることがある、そんな曲です」みたいなことを言ってあの印象的なギターのイントロが始まった。パープルの演奏は"スピードキング”のときイアン・ギランがいきなり笑い出してビックリしたことなんかも残っている…

 僕はいったい何を書いているのだろうか?昔話はさておき、今回ちょっと話が広がりすぎました。もう少し絞って書くべきだった。キャットの話はまた改めてアップします。”Catch Bull At Four"は印象の散漫なアルバムだったけど次の”Foreigner"は20分近い組曲になった素晴らしいアルバム。丁度今の季節にぴったり合ってます。そうそう、今回はAmazonにリンクさせてるので試聴できます。 
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