佐山雅弘のピアノソロについての話がいつの間にか

 あっという間に週末の夜である。世間さまでは3連休などといってなんだか春を待ちながらついでにゴドーも待ちながら、ああもうだったら加藤も佐藤も待ってやればいいじゃないか、などとふてくされてしまうような詮無い日々ではある。で、あるのだが、それでもやはり楽しい日というものはあって、ではどういう日だったかというとこれまた毎度毎度のライブの報告である。昨日、12日の土曜日なのだが毎年春先と秋口にサロンコンサートをやっているH高時計本店で佐山雅弘のピアノソロコンサートがあった。この情報は先月、香月さんのライブを見に行ったときにライフ・タイムでチラシを見て、こちらも毎度毎度のY尾君に頼んで予約を入れてもらった。それで、前日の11日が祭日だったので昼過ぎに彼に電話したら随分疲れた声で「ああ、あのライブ。予約は入れたけど、悪いけどその日と翌日が都城で降灰の処理のボランティアに行くことになったので、ちょっと無理なんだわ。11,12の二日間だったら多少疲れていても行くんだけど、12,13の二日間で多分土方仕事みたいなへヴィな作業だろうから、オレはちょっと無理だ」と言う。うーん、新燃岳の被害はこういうところにも来ているんだな。まあ、以前彼に教えて僕が行けなかった粥川なつ紀プラス和田あきらの件もあるし、今回は僕だけで楽しませてもらおう。

 と思ったのだが、Y尾君からちょっと気になる話を聞いた。何やら今回のコンサート、イマイチ集まりが良くないようで、出来ればあちこちに声をかけて一人でも多くの参加が欲しいと企画側のM原先輩から聞いたというのだ。しかし、ライブは翌日。世の中は3連休の中日(「ちゅうにち」ではなく「なかび」と読んでください)、いきなり明日のライブに行かないかと誘っても厳しいかもしれないが、それでも男はやらねばの娘とならざるを得ないこともあるのだ。動員かけたろやないかと思い、先ずはこの手のライブに興味を示しそうなS藤君に電話したがでんわ、などと洒落を言ってる場合ではない。とりあえずメールを送っておいて、しばし考えてここ最近親しくなった若い連中に一斉にメールを送った。

乙です。
九ですが、あ、ちごた、旧ですが、これでもないか、
急ですが、明日18:30よりH高本店プロショップ2階で
佐山雅弘ピアノソロコンサートが行われます。
もちろん、ワタクシも参戦しますが本日一緒に行く予定だった
友人が都合が悪くなり、彼から話を聞いたところ予想外に
申し込みが少なく、主催者(高校の先輩なのだ)から、
タダなので一人でも多く声をかけてくれと頼まれたそうです。
開演は18:30ですが、開場は18:00からです。僕は何度も
行ったことがありますが、2階の感じのいいラウンジで
眼と鼻の先で演奏が行われるのでとてもリッチな気分になること
間違いなし。演奏はとんでもなく素晴らしいことは保証致します。

参加出来る方は、メールでお知らせください。

 という内容だ。しばし、待ったが反応が無い。あ、そうか、ソロピアノというところでもしかしたらためらっているというか抵抗があるのか。そういえばメールを送った連中と一緒に行ったカラオケではアナーキーだとか、ストリート・スライダーズだとか、尾崎豊だとか、まあどう贔屓目に見ても世の中を素直に見れないというか、ねじれた性格の歌ばかり歌っていたから、リリカルな歌心溢れるズージャのスタンダードの世界というのはファーラウェイの連中で、そういう彼らにソロピアノのライブ見に行かないかというのはラクダが針の穴を通るより難しいことかもしれん。ま、良く考えればオイラだってむさくるしい野郎と一緒にピアノを聴くより、そりゃ若いおねいさんたちと一緒のほうは楽しいに決まっている。野郎と一緒にライブ見た後は、すさんだ酒しかないだろうがおねいさんと一緒だったらもしかしたら、むふふふ、ということが絶対無いとは言えないだろうが、え、ゼッタイってことは無いと思う。などとやけに興奮しながら、今度は同じような文面で最近ちょっと知り合った女の子たちに一斉にメールした。

 結果はどうだったか。鹿目である。あ、ちごた。シカメである。ナッシングなのだよ、君。ここまで人望が無いと一種快感ではあるね。てやんでー。この野郎。どうにでもなれと、さあ殺せといったのは、どこのどなた様、などと淋しく「やけっぱちのルンバ」を口ずさむのであった。あ、今、気が付いたが、僕はあのお誘いメールをCCで何人かに送ったけど、それが拙かったのか。女の子たちの人間関係というのは、これは想像を絶するくらいドロドロしたものであって、表面上仲が良さ気なので友達同士だろうと思って話したことが逆手に取られて、え、あんなに親しそうにしてるのに本当は大嫌いなの、アンビリーバブルだよ、人間不信になっちまうぜ、べいび、とでも言いたくなるような経験の一つや二つはあった。そうか、CCではなくBCCで送るべきだったのか。いや、そもそも女性をライブに誘うならやはり直接1対1でメールしてお願いするというか口説くべきだったのではないか。それを効率一辺倒の一斉配信してしまったというのは、普段ワタクシが目の敵にしているアメリカンダブルスタンダードと同じやり口ではないか、と気が付いても後の祭りである。

 などと言ってるうちに当日になり、普段見に行くライブは開演20時くらいなので、その前に軽く食事とアルコールを摂取するのだが、今回は開場18時、開演18時半なのでちょっと迷った。早めに街中に出て17時くらいからおでんをつつきながらつべたいビアでも、という気持ちもなくは無かったが、そういう時間からやってるところはどっちかというと大衆酒場というか、カウンターだけのやたら寒々したスペースにこめかみにサロンパスの切れ端をつけたオババが割烹着来てナベに菜箸突っ込んでるような店しか思い浮かばず、そういう店で一人さびしく飲んでいると人生のラクゴシャといってもお笑いの落語ではなく当然落ちぶれたほうの落伍者に分類されかねないので、ここはグッとこらえて会場近くのうどん屋で、ちくわ天うどんのねぎ大盛りというのを食べるだけで素面で向かった。

 会場は、地元の宮崎では知らない人はいないくらい有名な宝飾店の2階サロン、というか、何度かこのblogでは紹介したことのあるH高時計本店で、1階の受付に顔を出したらM原さんが所在無げにノートを前に座っていた。挨拶をして「今日はお客さん少ないんですか」と聞いたら「宮崎なんてこんなもんよ」とちょっと投げやりな返事があり、そうか動員やはり厳しかったのかと思いながら階段を上がると、意外や意外、18時ちょっとすぎただけなのにもう20人くらいは入っていた。限定100人のライブなのでどうかなと心配したが、それでも開演前になると8割以上椅子は埋まっていた。僕は前から2列目でちょうど演奏する佐山さんと対角線上になるようなベストポジションを確保したのだが、好事魔多し、開演直前に立派な体格の女性と多分そのご主人である中肉中背の身なりのいいご夫妻が前に座り、その、なんというか女性の縦はどうでもいいのだが横の幅が広くてちょっと前が見えにくくなったがまあ、我慢は出来る状態だった。開演5分前位に僕の後ろに主催者のH高社長とM原さんが座り、二人同時に「Y尾はどうした」「相方はどうした」と声をかけられ、「今日は都城で灰降ろしをやってます。土方ボランティア」と説明しているうちにMCが始まった。

 女性のMCが終わると同時に満面笑みをたたえた佐山さんが座っていきなり演奏を始めた。新作『VINTAGE』のオープニングを飾る「ビタースウィート」である。弾き終ってマイクを取って話を始めたがこれがまた面白い。ポスターの写真も愛嬌のある笑顔であるが、ピアノの前に立った姿もニコニコしてお辞儀が丁寧で、喋りが面白い。いやー、意外な感じ。今でこそズージャの第一人者だけど、元をただせば70年代中ごろのRCのサポート・ミュージシャンだったんだ。G2加入前の、ね。で、2部構成のライブだったけど1部ではやはりビル・エバンスのスタンダード「ワルツ・フォー・デビィー」をやって、これまたしっくり聴かせるいい演奏。ピアノソロっていうのは、どうなんだろうとちょっと心配というか昔懐かしいキース・ジャレットの3枚組みたいに緊張感ビンビンのライブだとつらいなと思ったのは余計な心配。まあ、笑わせてくれる。

 で、話は一気に行ってしまうが、前半の圧倒的に素晴らしかった演奏は「ラプソディ・イン・ブルー」。言わずと知れたガーシュインの名曲で結構ジャズマンが演奏している。僕のイメージでは、やはり70年代に大ヒットしたデオダートのやつ。演奏がちょっとブギみたいでカッチョ良かった。ギターのジョン・トロペイもドラムのビリー・コブハムも良かったけど何と言ってもデオダートのアレンジのセンスとちょっとたどたどしいエレピが良かった、で、佐山さんの話も「この曲は山下洋輔さんがハチャメチャにやって、小曽根 真さんがオーケストラと一緒にやって、いろんなパターンが出てきたけどピアノトリオでやったのは多分初めてじゃないかな」なんていうアナウンスがあり「まあ、長い曲なので我慢して聴いて下さい。途中こんな音がしたら(といってピアノの最高音の鍵盤を叩く)三分の二は終了した合図なんで、あ、ということは後三分の一残ってるということですが」などと前振りがあり始まったその演奏は圧巻だった。ピアノだけでオーケストラに負けない音世界が構築されるんだよね。お約束通り高音部のコロカリカリという音が三分の二とのところで鳴った時はみんな笑ったけどね。



 あ、このトリオの「ラプソディ~」は続けてパート2も聴いて下さいね。例の有名なフレーズはこちらに出て来ますから。で、第二部はお客さんからリクエスト取ってそれらをすべて1曲にしてしまうというかまさしくアドリブのオンパレードで組曲ジャズ・スタンダードでした。14曲をインクルーディングでしたが覚えているのは処女航海、愛情物語、トゥナイト、この素晴らしき世界、青い影、えーとラベルをリクエストした人がいたけど却下されたな。しかし、トークも面白かったし演奏もスリリングで楽しい夜でした。で、家に帰ってYOU TUBEっていたらこの「ラプソディ~」を見つけたんだけど、ある意味もっと凄い動画を発見した。いやー、ジャズマンというかミュージシャンってのはバカ話が好きだと聞いてはいたけど、面白いことやるんだな、それも演奏前に。この時の演奏はどうだったんだろうと思いながらも鹿児島弁の魔力に魅かれていくのだった。



 この動画で鹿児島弁の講師をしている西村さん、誰かに似てるなと思っていたのだが思い出しました。酔っ払った時のZappy君です。僕は彼の酒癖は彼本来のものだと思っていたのだが、もしかしたら鹿児島人に伝わるなにやらエッセンスみたいなものがあるんじゃないだろうか。わっぜ、気になる(笑)。で、この後の西村伝兵衛さんの話、スティーヴィー・ワンダーのヒット曲にはカゴンマ弁という説は妙に説得力があるな。



 で、調子に乗って鹿児島弁講座を探していたらいやあるもんだな。西郷輝彦の鹿児島弁講座はハーフシリアスで面白かったし西田あいという新人演歌歌手の鹿児島弁講座は彼女の胸の大きさと同じくらい気になる(えっち、すけっち、わんたっち、オッチャンそんなとこばかり見ていたらセクハラでっせ、堪忍かんにん、キャインキャイン)。しかし、その中でもこれは一番のお勧め。想像されたウェスタンのテーマというか、10ccのオリジナル・サウンド・トラックというか(このあたりのニュアンスは分かる人だけでいいので、説明しない)、架空の設定としてはナイスなこの講座をどうぞ。それにしてもこの動画に書かれているコメント(沖縄か宮崎ってやつ)こそが、鹿児島の宮崎、沖縄に対する視点が如実に表れていて面白い。ま、理屈はいいからどうぞ。



 あ、最後に宮崎のズージャ・ファンにビッグ・ニュース。毎年ゴールデン・ウィークに行われるみやざきストリート音楽祭に今年は山下洋輔御大が参戦。4月29日の午後2時くらいに県庁前でフリー・ライブ。翌30日はちゃんとしたホールライブの2連チャンだって。

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コメント

まぁ、お国自慢というのはありますがw

まぁ、私も神戸っこなので、お国自慢はありますが、名古屋のお国自慢も面白いですよね。

名古屋なんて駅に降り立ったら、目の前にあるビルの名前が、「大名古屋ビルヂング」ですからねぇw ありゃなんですかね? あのノリは、ちょっと感動しますわw 同じようなノリはやっぱり大阪にもありまして、「大大阪」とか平気で言いますけど、京都の奴と、いやぁもうあれ理解不能だよなぁと笑ってましたw

いやもう、名古屋の喫茶店のモーニングがどこでも大奮発なのは良いのですが、名古屋県人は何かと言うとコメダ・コーヒーで仕事の打ち合わせをしたがるのです。あれ、なんですかねぇ? そういう時には、他県人も無理矢理シノワールを食べなきゃいかんのでしょうかw 妙に薦められるのですけどw いや、まずくはないのですけど。いや、もちろんカツ・サンド旨いですけど、わたしゃ秋葉原の肉の万世のカツ・サンドの方がもっと旨いと思いますよw

名古屋はタモリがおちょくってから

何だか日本中の人からいじめられてるようで(笑)、もっとも今度知事と市長になったお二方もなかなか笑わせてくれますな。中京都って、中京プラス都なら格好もつくけど中プラス京都と読まれると中くらいの京都みたいで、っていうか、日本全国どこにでもある小京都みたいで、スカタンみたいです。大阪の大阪都構想も、なんというか名前だけのイメージじゃないの、と。

あ、別に知事が変わったからってすねてるわけじゃないんですが(笑)。

どうも

佐山さんLIVE!
佐山さんとはしゃべったのかな?

うちの店のビルは6階建てのスナックビル。
地下のうちだけがカウンターBAR.他はすべて
ママさん経営のスナックとラウンジです。
7年前?たぶん。佐山さんが2階のママの知り合いで飲みに来てた。私も合流して佐山さんと2時間くらい、酒飲んでJAZZの話じゃなく山岸ネタの話で盛り上がった記憶が・・・・(笑)
佐山さん、PCアドしか知らないけど、すごい長いメール返してくれるよ!!いい人!!

ああ、残念ながらライブが終わったら

すぐに帰ったので話をする機会が無かったです。CD買おうかな(サインをもらえるので)と思ったけど、緊縮財政の折柄衝動でCD買い始めると地獄が始まるのでぐっとこらえて帰る道の風が冷たかったこと(涙)。

>いい人!!

うん、それは良く分かりました。まずお辞儀が90度の角度で長い。それから観客全体に向けて笑顔で挨拶されたし、まあなんといってもMCが面白かったこと、久しぶりに大声で笑いました。佐山さんのメールでゲットしたバクロ話でもあったらこっそり教えてください(笑)。結構ジャズ界って、複雑な人間関係があって面白い。

この「おっさんにがらるっど」ってのは

他人からいわれる言葉ですね。

コメ中にある「うっかた」は自分の奥さんを指す言葉で、、「おっさん」は他人の奥さんを指す言葉です。

まぁ、どーでもいいんですがw

つーか、youtubeで見ると、やっぱ韓国語に似てますよね(笑)

さすが、ネガティブ・スピーカー

あ、違った、ネイティブ・スピーカーですな(笑)。「おっさん」=「奥さん」は分かるけど、「うっかた」は「ウチカタ~内方」という意味なんだろうか。まあ、奥も内も一緒と言えば一緒だな。

で、zappy君、最近「おっさんにがられ」てますか?いい加減にしないと学習能力を疑われるよ(笑)。

憶測ですが

ウチの奥方...
を短縮しただけなんじゃないですかねぇ(笑)

僕の近況については、まぁ、自分で言うのもアレなんですが・・・

とっても良い子ですw

I上氏も何かと忙しいようで、前のように頻繁に飲みに行く事もないですしね。

オフ会に行っても、グデングデンに酔っ払って明け方帰ることも無くなりました。5937

あれ? って事は...
過去の醜態の原因は、これはやはりI上氏の影響といっても差し支えないのではないでしょうか?(笑)

本人の申し立てだけで無罪判決が出るほど

世の中甘くないんだよ。傍証を集めてちゃんと検証してみないとね。何しろ君は前科が前科だけに、今更自称「とっても良い子」などと言われても、誰が信じてくれるのか、って話だ罠。

I上君が忙しいようだったら、君んちの「おっさん」に僕宛にメールするよう伝えてもらえんかな(笑)。新たな疑惑がボロボロ出ること請け合いだと思うけど。

>オフ会に行っても、グデングデンに酔っ払って明け方帰ることも無くなりました

世間一般ではこういう風になることを「老化」というけどご存知でしょうか?

ガハハw

ま、そりゃそうですなw

大体、反省すれども後悔せず!がモットーなんだから、そうそう変わりゃあしません罠

あの、反省ってのは食べ物じゃないけど

分かってらっしゃるのかな?あるいは、反省というポーズ、猿がやる奴、あれはやるけど、って意味なんだろうか?

それから、後悔ってのは「公衆に開放すること。特定の人に限定せず、広く一般の人々に入場・観覧・使用などを許すこと。」という意味の「公開」ではないのだが、君は酔っ払うとすぐオノレの粗末なものを「公開」したがってなかったかな?

うーん、日本語は難しいな。僕も言語学のフィールドワーク、もっとしっかりやらねばの娘だ~。と、最後は何故か小沢調、あ、岩手県の小沢さんじゃなくて江戸っ子の小沢さんね。

てげてげ過ぎて

言ってることがわかりませんw

言語学...とやらの前に、国語の復習をしっかりやりましょう♪(笑)

To Make A Story Short

ま、早い話が反省はいいけど、粗末なイチモツは出すなということです(笑)。
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