フルモト日記

戦利品

 このところ運動不足というか、食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活を続けていたので、家族全員から夜の散歩を再開しろと五月蝿く言われていた。もっとも普段仕事から疲れて帰ってきた後、スポーツウェアに着替えて散歩などというのは面倒で、まあ休みになったらやるから心配するなと全く説得力のない返事をしていたのだが、先日連休(世間様では3連休などという単語が飛び交っていたらしいが、どん底のプレカリアートのワタクシにとっては単なる連休でした。ああ、土曜休みのところが羨ましい)があったので、久しぶりに散歩をした。犬も歩けば棒に当たるというが、それなりの収穫もあったので、今日はその話を書いてみよう。

 僕の夜の散歩は家を出て、大淀川に沿って歩き橋を渡り宮崎の観光ホテル街の前まで行ってそこから引き返すというルートで、これだと途中ストレッチしても30分強で終わる。いつもならそれで終わるのだが、実はその日晩御飯は焼肉を食べに行ったのでおなかがパンパンだったので最低1時間以上歩こうと決めていた。焼肉などと書くと、どこがプレカリアートだとお叱りをいただきそうだが、なに、下の子の誕生日のお祝いに乏しいサイフを工面して出かけたのだ。その焼肉屋さんはチェーン店なのだが、以前行ったときに石焼ビビンバと冷麺が美味しかったので、今回もゼッタイ食べようと話していた。お店についてメニューを見たら、セットメニューがありそれを頼むとライス・スープセット、石焼ビビンバ、クッパなどがついてくるという。サービスメニューだから多分、小さい器に気持ちだけ入ってるんだろうと思ったら、これがあなた嬉しい誤算で、ボリュームたっぷり、十分単品メニューとして出せるようなものだった。

 そのお店で僕は生ビールとオイキムチと白菜キムチをバクバク食べて、クッパを一人前食べて石焼ビビンバを多分1/4くらいたべて、ライスについていたタマゴスープを全部飲み干し、そしてもちろん肉はカルビ中心に200グラムは間違いなく食べた。当然、おなかはパンパンである。しかし、あそこまで食べるとビールは全然美味しくないな。

 そのほとんど食べすぎではないかといわれそうな食事を終えて家に帰り、時計を見たらまだ19時。「よし、これから散歩だ、最低1時間以上は歩く」と家族の前で大見得を切り、散歩に出かけた。出かけたもののいつものルートで歩いてしまい、30分過ぎたときにさあどうしようと考えた。このまま素直に帰ったら、家族全員から「ウソツキ」「口ばっかし」「ゆうだけ番長」などの賞賛の嵐を頂戴するのは間違いない。それじゃあんまり悔しいので、もう少しメインストリートに沿って歩こうと決めた。そして歩いているうちに小さな看板を見つけた。フルモトである。ブコフとかブクマのようなチェーン店ではなく、個人の古物商がやってる小さなフルモトだ。以前何度か入ったことはあるが、エロゲーや、エロマンガ、AVなんかが多くて、CDや普通の書籍は少ないところだ。

 もののついでで冷やかそうと思って入ってみた。中古CDは以前と比べると、ちょっと欲しいなというものもあったがいかんせん金額が定価の7掛けくらいで、人生なめとるのかお前のところはと心の中で毒づいていたそのとき。『ここからは一律100~500円』というコーナーがあった。もっともCDは数十枚しか置いてなく、背面も埃っぽいようなものばかりだったので大して期待もせず見ていたら、「BADⅡ」という文字が目に入った。取り出してみるとBig Audio DynamiteⅡの92年ライブ盤だった。クラッシュを脱退したミック・ジョーンズが結成したBig Audio Dynamiteの第2期のミニアルバムである。なんと500円。即購入決定。

 他になにかめぼしいものは無いかと探してみたら『青い影/シャーメイン』というタイトルのアルバムもあった。女性レゲエシンガーのシャーメインという人のアルバムらしい。曲目を見ると「青い影」「イエスタデシ・ワンス・モア」「アンチェインド・メロディ」「アローン・アゲイン」「遥かなる影」「ヘイ・ジュード」など、興味をそそるナンバーをやっている。これも500円だったので即購入。なんだか得した気持ちで今度は書籍を探したが、マンガばっかりでハードカバーなどはほとんどなかった。文庫や新書のコーナーがあったのでナニゲニのぞいていたら、昭和40年代の革命文庫(第4インターのやつ)や民族派の古い本などがあった。1冊80円である。ちょっと迷ったがやめておいた。それでなくても枕元には読まねばの娘の本が山のようにあるのだ。

 はっと気がついて時計を見たら21時をとうに回っていた。僕はお金を払ってお店を出て、軽い足取りで自宅に帰った。そそくさとCDセットして聞いてみた。いやー、ヨロシイデスナ。BADⅡで、久しぶりのミック・ジョーンズのギターとボーカルを聞き、そして全然知らなかったシャーメインのレゲエ聴いたけど、演奏がタイトで気持ちがいい。ボーカルはそんなに凄いという感じではないが、非常に聞きやすい。ネットで情報検索したがよく分からない。まだまだ知らない音楽や本は沢山あるんだと当たり前の事を考えた1日でした。

 追記;僕が一人で夜の散歩に行くとフルモトに引っかかって帰ってこないと予測した家族(女3人)は、今後夜の散歩に必ず配偶者が同行することを決議した。僕は反対票を入れたのだが圧倒的多数により否決された。こういうのは民主主義のはき違えだと思う。しかし、多勢に無勢、逆らえず、本日はフルモトにいけなかった。畜生、何時の日にか一人でまたあのフルモトに行くのだ。

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コメント

それって別に

夜のウォーキングの最中に行かなくてもいいんじゃ・・・(笑)

古本市場の事と思ってました

古本屋の総称だったんですか。
チェーン店も 街の古本屋も 長らく行ってませんね。
本もレコードも 場所を取る趣味なので 合意は難しいです。
ジョギングとか 水泳みたいに ウエアを揃えたところで
スペースを取らない趣味だと 費やす時間以外は
もめないんでしょうけど。一番いいのは 日曜大工や
家のメンテナンスとか 料理が趣味の男でしょうか。

いやいや、夜の散歩のときに

行くからいいんじゃないか。お天道様が出ているときに、その店を出入りするのは高校生くらいのもんで、大の大人は夜こっそり行くから楽しいのよ。

そういえば、そのお店でいろいろ物色しているときに、1人客が入ってきたがアポロキャップを深々と被って、視線はやや下向き。どうみても怪しかった。エロゲーのコーナーに入ったかと思うと、あっという間にソフトを選んで精算していた。通だ。見習いたいと思った、ってそんなわけないっちゅうに。

このフルモトという呼称は

マイミクのイカさんやズトさんが日記で使っていて、何となく隠語っぽくていいなと思い、無許可で使用させて頂いております(ペコリ)。大手のチェーン店だと出版年数やリリース年のみで金額が決まるので、商品価値と経済価値のアンバランスが発生し、ま、そこが狙い目なんですが、正しく中毒状態で週に最低2回は行ってます。

本にしてもCDにしてもホントに場所取りますよね。僕はある程度本が溜まったら、セレクトして不要なものは売り、取っておきたいものは実家に持っていってます。最近は実家もいい顔をしなくなってきたので、いよいよどうしようか考えています。レンタルの倉庫借りる余裕は無いし、かといって売ったらもう2度と手に入らないものばっかりだし、困ったもんだ。この日本の住宅事情、ナントカしてくれ、鳩山君!!

そうそう、このシャーメインという女性シンガー、K平先輩ご存知ありません?

それはもう芸術の域ですなw

>あっという間にソフトを選んで精算していた。

恐らくその人は、かねてからその店をリサーチしてたんでしょうねw

一番人気の少ない時間帯、ターゲットとなる商品がどの棚のどの位置にあるのか、レジ精算から店外へ出るまでの全てをシュミレーションしたに違いないです!(笑)

SORRY, I DON'T KNOW HER. (BY JIMMY PAGE)

残念ながら レゲエの事を 私に聞くと言うのは、
F田君に 漢字の読み方を聞くようなものです。
レゲエのレコードを 一枚も持ってないのです。
ボブ・マーリーやジミー・クリフも ありません。
貴BLOGで 古本屋が懐かしく思えて来ました。
久しぶりに 家と逆方向の BOOKOFFにでも寄ってみますか。

しかし、そのシミュレーションを

覆してやったら相当パニくっただろうな(笑)。彼の本来の目的であるソフトを別の棚に移していたら、あせって適当なものに手を出すか、それとも本来のソフトを徹底して探すかそれを見たかった。

しかし、よく考えてみたら彼がどんなソフトを選ぶか誰も分からないわけだ。いや違った。店番しているオバチャンは知ってたはずだ。でも教えてくれるわけないな。商売の邪魔だ罠。そういえば今日、仕事帰りに車窓からのぞいて見たけど、店の明かりが消えていた。木曜は営業してるはずなのに、まさか閉店?

え゛、レゲエ嫌いでしたっけ?

この例えは大変よく分かりました。

>レゲエの事を 私に聞くと言うのは、
F田君に 漢字の読み方を聞くようなものです。

「F田、この漢字なんて読むかしっとる?」「それどころやなかったんや」「え、どうした」「お前なんも知らんのやな」「何が?」「あ~先輩あんなこと言ってますよ、いいんですか」

などという会話が目に浮かびました。あ、それともうひとつ、F田語録。「レゲエが嫌いやて?先輩とて容赦はせんぞ」
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