みやざき国際ストリート音楽祭にまつわる2,3のエピソード

 去年より人出が少なかったような気がした。天気がはっきりしなかったのと、風がやや冷たかったせいだろうか。それともオープニングで自衛隊のジェットが飛ぶというセレモニーが予定されていたので、反戦市民が総決起して音楽祭ボイコットの抗議行動を取ったのだろうか。んなこたぁ無い罠。何の話かというと昨日中途半端に終わったみやざき国際ストリート音楽祭のレポートをまとめようとしているのだ。連休最終日の今日は、どこにも出かけずのんびりじっくり家で静養しようと当初から考えていたので、しばしお付き合い願いたい。
天気が心配だったけどやはりぱらついた
 最初に触れたように、今年はオープニングセレモニーで自衛隊のジェット戦闘機が会場の上空(いちおう宮崎のメインストリート、ね)を低空飛行するということで、そうとう五月蝿いのではないかと思い、開場時間の午後1時半は自宅にいた。別段たいした音はしなかったが、映像的には結構盛り上がったようだ。石原彩というシンガーがMCでそのことを話していたが、「落ちてきたらどうしよう、って、あ、フキンシンですよね。私、妄想族なんです」などといってた。おっと、話が先に行き過ぎた。

 今年のストリート音楽祭の目玉というか、僕が見たかったグループはトシ・ナガイのグループ(去年、このグループに宮里陽太がゲスト出演していたのだ)、宮里陽太グループ(なんと中学卒業したばかりのプロドラマーが入ったらしい)、池田芳雄グループの3つで後は現地で適当に面白そうなバンドを探すつもりでいた。トシ・ナガイのグループは16時開演だったので、その1時間前には家を出た。歩いて大淀大橋を渡ると、道路を封鎖している光景が見えてきた。あ、いや単なる歩行者天国なんですが、携帯からのエントリーにも書いたように、どうもこういう光景は昔から大好きで、燃えて来るんだよな。頭の中を「タナベー、フンサイ、トーソーショーリ」などというシュプレヒコールがエンドレスに流れた。

 会場に入り、あちこち眺めるのだがどうも人出が少ないような気がする。主催者側発表では4万5千人の来場者がいて、昨年より5千人増えたなどといっておったが、この手の主催者側発表というのは大抵実数の3~5倍くらいに水増ししているから、ってそりゃナントカ反対同盟とかその手のイベントだろ、と一人で寂しく突っ込まざるを得ない雰囲気でした。何が違うのかと考えていたら、去年は出店がもっと沢山出ていたような気がしたし、道路のあちこちにアマチュアミュージシャンが弾き語りしていたり、椅子とテーブルが出ていて簡易喫茶店みたいなものが結構あったけど、今年はそういうものが見当たらなかった。単に僕が見つけ切れなかっただけかもしれないが。
トシ・ナガイグループ
 県庁の楠並木の前には「はたらく車大集合」というテーマで白バイや工事車両などが出ていて小さい子供さんを連れた親子が楽しそうに乗り物に乗って記念写真なんかを撮っていた。若い頃であれば、これはK察権力を正義の味方として刷り込む国家的な陰謀に違いない、国営ボーリョク団は帰れ、などと喚きかねなかったが、いまや温厚が服を着て歩いてると噂される僕だけに軽く舌打ちしただけで、スルーした。いや我ながら大人になったもんだ(どこがだ!)。4,5つくらいのステージをぶらぶら眺めて、1発目のトシ・ナガイのステージから2発目の宮里陽太のステージ、そして池田芳雄のステージまでの距離を確認し、移動に5分もあれば十分と判断し、ようやくあちこちのテント(出店をやってる)を眺める余裕が出来た。

 流石は宮崎だけあって地鶏を焼いてるテントやいろんな飲み物や食べ物を売ってるテントが出ていた。そのなかに何とかチャリティというのぼりが出ているものがあった。なんだなんだと野次馬精神で近寄ると、焼酎チャリティなどと書いてある。趣旨を読むと、焼酎を買うと全額そのお金がチャリティに回る、黒霧島ロック、水割り共に100円と書いてあるではないか。義を見てせざるは勇なきなり、という言葉が脳裏を走った(違うかっ!! by ものいい)。ためらうまもなく黒霧のロックを手にした僕がいた。その横のテントでは「アーイムヨウビーナス、アーイムヨウファイア~」などと「ヴィーナス」が聞こえる。今、プログラムで確認したら「座・今一歩」というバンドだったようだ。名は体を表すとはこのことだろう。コメントは省略。

 ふにゃふにゃのコップを持ってCステージに行くと、石原彩が歌っていた。僕はよく知らないのだが地元出身のシンガーでラジオの番組も持っているらしい。青のギターが印象的だった。ラストの曲が終わり、ステージの入れ替えが行われその間に椅子を確保して座った。Y尾君ともなんとか合流した。MCのアナウンスを聞くと、トシ・ナガイのグループは男ばかりの4人で楽器はドラムのみだという。ドラムは場所を取る楽器なのでステージには2セットしか置けず、あとの2セットはステージ前の床に設置された。空がだんだん暗くなり、ドラムのセットが終わる頃にはぽつぽつ雨が落ちてきた。トシも雨を気にしていたが「僕たちも雨の中演奏するので、ぬれてもいい人は是非最後までお付き合いください」とコメント。あ、その前に「全員男と紹介されましたが、前列向かって右側は女性です」と、確かに華奢な感じの女の子がいた。
この二人がドラムスクールの生徒
 ドラム4台でどんな演奏になるかと思ったが、意外と聴きやすかった。1曲目は全員ドラム叩いたが、2曲目はボイスドラムというのか、口ドラム(声ではなくて振動で音を表現するらしいが)をやりながら、片手のスティックでドラムを叩くという離れ業を披露してくれた。あ、このメンバーはトシのドラムの先生だった人と、都城のドラムスクールの生徒2人が参加したセッションで、このライブが初披露だということだった。ラストナンバーはタンバリンが配られて、観客も参加のセッション。大いに楽しめました。トシ・ナガイのステージが終わり、大急ぎでBステージに移動。途中、宮里(父)さんに電話して、大いに楽しみですと伝えた。

 Bステージはまだ別のバンドが演奏中だった。アコースティックギター2本にウッドベース、キーボードに女性ボーカルというスタイル。バンド名も全然知らないし、聞いたことの無い曲をやっていたのでぼんやり眺めていた。ボーカルの女の子がかわいいな、曲調が西岡恭造みたいで、多分これは影響受けてるだろうな、リードギターはサウスポーで髪形はブライアン・メイみたいだな、などとあまり注目してみていなかったのだが、ラストのメンバー紹介で驚いた。「…ボーカル、小野真弓…」、え、小野真弓って初めての某サラ金のCMの、あの壁男の映画に出ていた小野真弓か。と、気を取り直してしっかり見たら、うん確かに小野真弓でした。ボーカルは、あえてコメントなし。ただ尾崎亜美のプロデュースでCD出してるらしい。
あれ、あの女の子はもしかしたら…
 メンバーの紹介で初めて分かったのだが、ギターの為五郎は宮崎出身のプロミュージシャンを組織しているMMTPのリーダーで、他のメンバーもそこそこ有名なプロだったようで。しかし、こういうスペシャルバンドが出ているんだったら、もっとPRすればいいのに。くどいけど、小野真弓が出てるのを知ったのは、多分このステージ見ていた100人くらいじゃないだろうか。そうそう、話は前後するが、この会場に着いたばかりでうろうろしていたらM原さんに会った。16時50分からは宮里陽太っていう生きのいいサックス吹きが出ますよと話したら、いやその時間は日本の若いレイ・チャールズのステージがあるからそっちを見るといわれた。

 で、いよいよお待ち兼ねの宮里陽太のグループだが、サックス、ベース、キーボード、ドラムの4人編成。ベースとキーボードは鹿児島出身のイケメン。そしてドラムはなんと中学を卒業したばかりの海太郎君。地元紙にも載ったくらいの有名人である。しかし、この先の見えない格差社会の、クソッタレ学歴社会の中で、中学卒業と同時にプロのドラマーになるというのは、見上げた根性である。この子も小林出身だ。何故に小林出身のジャズミュージシャンは多いのか、謎である。僕は水のせいではないかと睨んでいるが、まだ確証は無い。
初めてのア○ム、歌わないかな
 オープニングはソプラノサックスで始まった。いい音色だ。バックの音は心なしか控えめ。途中アンプの調子が悪かったのか、ベースのところにスタッフが駆け寄る。陽太もちょっと顔色が曇ったような感じ。そういえば、雨が降ったせいでステージにテントがかけられていて、何となく窮屈だった。音も、最初はやや窮屈だったけど、これはPAに雨がかからないようにブルーシートをかぶせており、そのせいで音の広がりがなかったからだ。ブルーシートを取ってからは、空間に音が広がり格段によくなった。ただ残念だったのは、お隣のAステージで木下航志のステージがあり、さっきM原さんが日本のレイ・チャールズ(日本のスティービー・ワンダーの間違いだと思うが、なにせ相手は高校の先輩なので逆らえないのだ)といった彼のステージだが、エレピの音もボーカルの音も物凄くでかくてこちらのステージにもビンビン響くのだ。陽太のステージが無ければ聞いてみたい音楽だったが、こちらは久しぶりにサックスの音色を堪能しようと思っていたのに、やや残念でした。
いよいよ宮里陽太のグループ登場
 それと海太郎のドラムだが、ありゃ天才だな。最初はバッキングに徹していたが、ソロになってクリビツテンギョウ。とても10代の少年のドラムと思えない、いやプロのドラムとしても凄まじいものがありました。若いのに何故かフレージングにアート・ブレイキーを感じたのはオレだけだろうか。これからが本当に楽しみなミュージシャンです。しかし、宮里陽太のグループは40分じゃ物足りない。近いうちにライフタイムに来て、ガンガンやってくれ。

 宮里陽太グループの演奏の後、宮里(父)さんと話でもしようと思ったが、時計を見ると17時回っている。いかん、池田芳雄グループを見にイカネバの娘と化しGステージに走った。こちらはピアノの大西さんとのデュオで綺麗な音色を出していた。行ったら演奏は始まっていて、「ミッシェル」をやっていた。聞きほれていたら携帯がなり、見ると宮里(父)さんからだった。人の渦から離れて話をしていたら、目の前にH高社長が誰かと熱心に話をしていた。いつもいつも素晴らしいライブを企画してくれる先輩なので、当然挨拶したらいきなり「おう、オレのところにも来てくれよ」と言われ、訳のわからないままH高時計本店の屋上に連れて行かれた。話をしていた人も一緒だ。
すごいソロでした、写真がブレてしまうくらい
 イベントの打ち上げやパーティによく使われる屋上だが、今回ばかりはちょっとびびった。H高社長と話をしていたのは宮里(父)さんと同級生というジャズ好きな人だった。なんだかよく分からないまま、来てしまったがそこは立山周平氏という宮崎在住の高名な日本画家のパーティのようで、参加者は皆さんハイソなお方ばかり。そこで初対面のジャズ好きの人と延々と音楽の話をしたのだが、いやー不思議な体験でした。話し相手になってくれた人も用があるからと帰られて、慌てた僕はY尾君に電話するが彼はライブに夢中なようで全然つながらない。こりゃ困ったどうしようとあせっていたら、なんと宮里さんたちが一家で来られた。宮里お父さんにライブ終わったばかりの陽太君、そして奥方となんと赤ちゃん。ええー、陽太君奥さん子供いたんだ、とここでもビックリ。

 お二人と少し立ち話をしたのだが、是非近いうちにこの場所でライブをやって欲しいとお願いした。いや、勿論ライフタイムもね。そうこうするうちようやくY尾君から電話が来て、本人も屋上にやって来た。だんだん人数が増えてきて、後ろを見たらM原さんも来てたし、ようやく落着いてワインなどを頂いていたら、どこかで見た顔の人がいた。なんとこの音楽祭の総合プロデューサーの徳永二男氏だ。その周囲には東国原県政を支える副知事、お、あの人は今度の市長選に立候補が噂されるお方では無いか、などといや、我が郷土宮崎の政治・経済を支えるVIPばかり。うーん、元ボーリョク学生は大変居心地が悪い。しかし、これもまた何かの縁だと、しっかりパーティに参加しお歴々のスピーチを拝聴いたしました。いや、衣食足りて礼節を知るとはこのことだな、違うかっ。

 ところで、このパーティの後嬉しいハプニングがあった。なんと先ほどストリートで演奏したばかりの池田さんと大西さんの二人が2階で演奏してくれるとのこと。こりゃ儲けたとさっさと席を確保したが、突発的なイベントだったようで2階は普段のお店のまま。それでも一番見ごたえのある場所を確保し、「荒城の月」や「ムーンリバー」などをじっくり聞かせてもらった。演奏を聴き終えて、Y尾君と二人でお店を出たが何か落着かない。その足でラーメン屋に行って大盛りラーメンを食べてやっと落着いた。しみじみ思う、オレはプロレタリアの子だ、それもルンペンプロレタリアだとつぶやきながら僕たち二人はとぼとぼと帰途についたのであった。ああ、疲れた。
池田さんと大西さんの店内ライブ、ワインが効いてピントが合ってない

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コメント

昨日はお疲れ様でした。毎度聞いていただきj恐縮です。最初に読んだ妻は、ケラケラ笑いながら読ませていただきましたよ。

短い演奏時間、残念でした。ベースのトラブル、残念でした。(ライフタイムのママさんが、バランス悪いですね!と言われてました)慌ただしく、ゆっくりお話も出来ず、残念でした。

でも、こんな素晴らしいイベントに参加させて頂きありがたいことです。

VIPの世界、凄いですね!もっと楽しみたかったです。

そのうち、日高さんとこでライブさせて頂きたいのですが。その際は、社長さんをご紹介頂くとありがたいです。宜しくお願いします。

それではまたお会いしましょう。ありがとうございました。

こちらこそろくにご挨拶も出来ず

失礼しました。陽太バンドじっくり2セット聞きたかったですね。それでも限られた時間と条件の中で、その存在をアピールしたのではと思っています。去年は春先と秋口にH高時計本店でジャズのライブが何度かありましたが、今年は今のところクラシックだけみたいでちょっと寂しいです。機会があればH高社長にプッシュしておきます。もっともあちらは忙しい雲の上の方なので、何かのついででお会いしたときくらいしかチャンスはないのですが…。とにかくチャンスは逃さずでトライしてみます。

まとまりのない感想ですが・・・

木下航志君、注目され始めた頃は、子供でしたが、青年になってますね。
盲目ながら 天性の音感を持った すごい子でした。
メジャーになってくれると いいのだけど。
他の出演アマチュアバンド名を見ても どんな音楽をやってるのか、想像しにくいです。
J-POP風ORIGINALでしょうか。宮崎で ロック系は 元気なのでしょうか?
私の宮崎時代は、ロック系は「レッド ツベルクリン」と「モスバンド」くらいしか 
なかったですね。M高校の一学年上で、ZEPPELIN ナンバーとかを
上手く弾く人のバンドが いましたが、高校の文化祭以外では、観た事がないです。
いずれにしても ロック系は 少数派でしたね。
私が 卒業したA中学校の 吹奏楽部も 出演してたようですが、私の在学中は 
合唱はあったかもしれないけど、吹奏楽部は、無かったような気がします。
また、色々 紹介して下さい。

一世を風靡した「レッドツベルクリン」と「ディープバイブル」

いやー、懐かしい名前ですね。宮崎のアマチュアロック界を牛耳った(っていうより、他にバンドがなかったという説もありますが)、赤いツベルクリンこと「レッドツベルクリン」と深い聖書(どんなんや!!)こと「ディープバイブル」。曖昧な記憶ですがどちらもM大学の軽音のバンドでしたっけ?

今回のイベントは、見るバンドを決めていたのであまり分かりませんが、いわゆるロック系のバンドはなかったようです。しいていえば小野真弓の参加していたバンドがアコギでしたが、ややロックぽい演奏(ストーンズ風のフレーズも聞かせてました)していてくらいでしょうか。もっとも、ライブハウスなどでは結構3ピースバンドがいたりして頑張ってはいるようです。まあ、なかなかその手のライブには行けませんけど…。

そうそう、5/4にあの「ヴィーナス」のボーカルだったコニー率いるRED HOTS(逆だったかな)の「赤いハイウェイツアー」というライブが宮崎のライブハウスでありました。どんなライブだったのか…。
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