蓼食う虫も好き好きってこのこと?

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 昨日は食べ物の話を書いたが、今日はその続編として、「大勝軒」レポートをお送りしたい。夕方、例によって晩飯はどうしようか考えていたが、駅前を歩く時いつもイリコのニオイが気になっていた、かの椎名誠が絶賛し東京ラーメンのガイド本に名物ラーメンとして必ず掲載されているかの「大勝軒」に行ってみようと決心した。ところでここでイリコと書いたが、煮干とイリコはどう違うんだと言う素朴な疑問が出てきて、ネットで調べたところカタクチイワシを主体としたイワシ系がイリコでアジやサバその他系が煮干なのかなと思ったがここを読むとそうでもないようだ。まあ、じゃまくさいので以降はイリコで統一する(何故かって?イリコ好きなんです。生まれが漁村だったのでおやつ代わりにポリポリ食ってたと言うか、食わされていたの。あと頭が良くなるからといって昆布も良く食べさせられた。その結果はみなさんご存知の通りです。ま、昆布などは可愛いモンで、僕の知ってる芦屋の医者の次男で、一浪したが医学部に行けず、関西の某私大の工学部にようやく入ったT畠君(タカブタと言う愛称だったことから、彼の若かりし頃の体型が容易に想像できるであろう)などは、カシコクなるからと言って母親から毎日Aの素(化学調味料、今はうまみ調味料と言うのか)をスプーン一杯飲まされたそうだ。それもご丁寧にオブラートに包んで。彼の兄は言いつけをちゃんと守ったので浪人はしたものの見事医学部へ進んだが、根が反抗的で可愛げの無かったタカブタ君がちゃんと飲んだかどうかは察しがつくでしょう。しかし医者の家庭でやることかな。ものは試しで僕も一度学食でAの素の一気飲みを試してみたが、気分が悪くなった。

 えー、ここで『オブラートって何?』とかぬかしとる若いモンへ。オブラート言うのは昔クスリをそのまま飲むと苦くて飲めないので、半透明のでんぷん質の紙みたいな膜みたいなやつで包んで飲んでいたんです。その膜みたいな紙みたいなもののことだ。と言ってもさっぱり解らないだろうから今度はここを読むか、おじいちゃん・おばあちゃんがお元気だったら聞いてみよう。ただオブラートという物そのものは知らないかもしれないが、『オブラートに包んだ(クルンダと読むようにね、ツツンダなんて読んじゃ駄目だぞ)』という言い回しぐらいは知ってて損はないと言うか、年上の人から「おっ、こいつは若いのに品のあるものの言い方をするじゃないか」なんていう評価に繋がるかも…いや、年上の人もこの言い回しを知らない事だってあるよな…ま、とにかく知ってて孫のないじゃなかった、損のほうだ。悟空や正義サンの話をしているのではなかった。知ってて損のない表現であると言うこと。ああしんど。

 などとなかなか本題に入らないのは何故か?えー、ま、そのーとにかくエグかったの。まだゲップするとイリコの味とにおいがこみ上げてくる。もう3時間以上たつのに苦しい。気を取り直してA列車で行こう(意味は無い、ちょっとでも軽快な気分になりたかった)。

 本日の雨が幸いして、7時30分くらいにお店に入ったら席が開いてたので並ばずに済んだ(日曜のお昼なんかは、みんな我慢強く並んで待ってるんだ)。カウンターが15,6人、4人がけのテーブルが4つというこじんまりした店内。外見の古ぼけた感じとミスマッチな綺麗な内装だった。理由はすぐわかった。「タバコ吸うな」のプレートがあちこちに張ってあるせいだ(文面はもっと丁寧にご遠慮下さいなんて書いてるが、要は吸うなって事)。隣に60歳くらいの女の人が顔を洗っていた。というのは当然間違いで、そんな感じでラーメンを食べていた。メニューはラーメンかチャーシューかワンタンか、早い話ラーメンオンリー。ギョーザもチャーハンも無い正統派ラーメン店なのだ。こういうところはすっきりしていて好感が持てる。なまじメニューの品数が多いラーメン屋は碌なところではない、などと気分は海原雄山である。海原雄山がラーメンを食べるかどうかは定かではないが。

 当然(量の多さは聞いていたので)、並を頼み30歳くらいのご夫婦とお母様が調理しているところを覗きながら待った。「おまちどおさまでした」。洗面器並みの丼に2玉間違いなく入った麺にメンマが7~8本、厚めのチャーシューが1切れ。ナルト1切れ。ネギぱらぱら。気合を入れて食う。食う。食う。メンマを齧る。この動作をどのくらい繰り返したか。途中でレンゲにスープを入れて飲む。どこまで食べてもスープは熱い。見るとスープの表面に油膜が張っている。食うことに必死で何も考えなかった、考えられなかった。隣に若いカップルが座った。入り口側には小学生の女の子とその母親と友人らしき人。みんな丼ラーメンを食っている。僕の後ろの席に座った男の人。「生卵、ゆで卵、ねぎ、らーめん」。何の恨みがあってそんなに卵ばかり食うんだよ、しかも丼ラーメンも食うんだろ。腹も身のうちと言うぞ。

 何も考えなかったと言いながらも、そのようなことを考えているうちに、とりあえず麺は完食した。スープは半分以上飲めなかった。結論から言うと駄目、苦手ですね。イリコの味は解るんだけど、ラーメンのスープとは思えない。あ、誤解ないよう書いておきますが、九州人ですが関東の鶏がら醤油ラーメンも大好きなので、関東ラーメンに馴染めなかったという話ではないのです。何というか、合わないとしか言いようが無い味でした。食べた後軽く目眩がした。考えてみると今全身の血液が胃に隊列を組んで集合しているはずなので、頭には血は回らないのも当然なのだ。

 食べ終わって店を出たら雨は上がっていたが”雨上がりの夜空に”を口ずさむ元気も無かった。とぼとぼと歩く帰り道、あることが気になった。それはメニューにあった大盛(そば3玉)の文字だ。僕は単純に並がそば2玉で大盛は3玉と思っていたが、もしかしたら並(そば2玉)に大盛(そば3玉)だから、合わせてそば5玉では無いのか?2,3秒考えたが、人生には生涯謎のままのことがあったほうがいいと結論付けて、大勝軒再訪の道は永遠に閉ざされた。この話は完結。続きません。次回こそ、本当のグルメ話を書くぞー!!
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