セミ理論は全世界を救うか?

 心配された台風15号は予想外に大人しかった。前日の夜は断続的に激しい雨が降っていて、九州南部には10月1日未明からお昼にかけて最接近するとニュースで言っていたのでどうなることかと心配したが、大自然の前では人は無力なので開き直って寝た。翌朝、5時くらいに目が覚めて外をうかがうと物音ひとつしない。これはてっきり台風の速度が速まり、台風の目に入ったんだろうと思い二度寝した。次に目が覚めたときは出勤時間ぎりぎりだったので大慌てで飛び起きて、隣の部屋で寝ている配偶者に何故テレビもつけずにいたのだと悪態をついたら、「今日は台風で子供たちは学校休みだから」とのんびりした返事が来た。そうだ、台風だった。外は暴風雨で荒れまくっているはずだと思い、部屋の遮光カーテンを開けると、明るい。ん、ん、んと思って外の景色を見ていると、「台風逸れたよ」と、えらく自慢げな配偶者の声がした。そうなのだ。実は昨日配偶者から今度の台風15号は多分たいしたことはない、根拠はちゃんとある、などというヨタ話を聞いたのだ。

 我が配偶者は1年ローテーションの仕事をしていて、今年は宮崎市の外れというか田園地帯というか周辺ベッドタウンなどといえば聞こえはいいが、ソフトバンク・ホークスがキャンプする野球場か神社か古墳の跡しかない生○という町で働いている。この地名は初めてその漢字を読んだ人は「ナマメ」などと誤読するところであり、ナマメというのはゴキブリの方言であるのであまりいい感じはしないが、宮崎市から西に向かって少し車で走ると見えてくる田園地帯だ。地元の人にはこの読み方だけですぐ分かる地区だと思う。その生○にずっと生息している同僚の人が「○○さん(僕の配偶者の名前)、今度の台風は心配しなくていいよ」と言ったそうだ。配偶者は当然疑問に思い、なぜかを問いただした。「それはね、セミがほら、今、鳴いてるでしょう。セミが鳴くときは台風は来ないのよ、来てもぜんぜんたいしたことはないの。その反対にセミが鳴かないときは怖いわよ。何年か前、宮崎でも大きな被害が出た台風来たでしょ。あの時はまだ9月のはじめだったけど、前日まであれほどやかましかったセミがピタリと鳴くのを止めたのよ。それは不気味だったのよ」

 こういう話を聞くと、僕は百舌が生贄を木に刺すとそこのところまでは雪が積もらないなどという動物における自然の知恵というか、マカフシギ、やはり人間は何も知らないのだなぁ、だから水にキレイな言葉をかけると水が怒って洪水になりそこに大魔神が刀を振り上げて暴れだすんだ、などと錯乱してしまうのだ。というか、てやんでぃ、地べたの底に何ヶ月も眠ってる虫風情に台風のことが分かってたまるか、そんなことはねー、ゼッタイに、などと聞く耳を持たなかったのだ。

 しかし、あれほど直撃するとか南九州には大変な被害をもたらすだろう(勿論、被害にあわれた地区や市民も当然いらっしゃるので全く影響がなかったなどという気はないが)、などと前日まではメディアに煽られたのに、もう今朝の一番のニュースは大阪のレンタルルームへの放火事件だから嫌になる。おまけに昼前にはキレイな青空と、まだまだ手は抜きまへんでー、とでもいいたげな太陽を見るとセミ理論大したものだと思えてくる。人はこうしてカルトにはまるのだろうかとの疑念を持ちつつ、根が天邪鬼な僕はたった1回当たったくらいでセミ理論を信じるわけにはいかん。次の17号のときどうだったかで判断すると配偶者に言い捨てて会社に向かった。

 会社についてしばらくして、次の台風が来るとしたら10月の上旬だろうということに気がついた。セミはその頃まで鳴いているか?いやいない。ということは、台風の被害はすごいことになるのだろうか。あ、そうか、それで昔から秋の台風は特に10月に来る台風には気をつけろというのか、などといつの間にかセミ理論に犯されそうになっていた。恐るべし、セミ理論。なめたらあかんぞ、セミ理論。ということで、お口直しに台風からの連想でディランのハリケーンをどうぞ。



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コメント

そういえば、いつの間にかセミは鳴いてないです

人間がこの世の中で一番アタマがいいと考えるのは、欧米、もっと言えばキリス○教の悪しき影響だと思いますよ。特に生物学においては、いまだに人類の祖先はサルだったことを教科書に載せるべきかどうか、真剣に議論する国さえあるぐらいですから、かなり足を引っぱっているんじゃないでしょうかね。もっとニュートラルな見地から研究すれば、得られるものはさらに多いんじゃないかと思ってます。
本能で行動できるというのは、その部分はオートマティックであり、アタマで考えなくてはいけないということは、コンピュータが指示しなければただの箱というのと似てますね。考えずに行動できるというのは、ある意味能率的だし、潔い。ただし、あくまでも経験則ですから、このように環境が激変してしまっては、対応ができない部分も多々あるわけで。
中国、朝鮮半島にはチョウセンケナガニイニイというセミがいて、これは10~11月に発生するようです。日本でも、わずかに対馬には生息しているようです。
あ、動植物で“チョウセン”とつくものは、必ずしも飛行機を降りるととたんにニンニク臭い、インターネットの普及率は日本よりも高いくせに、いまだに○○な国という意味ではなく、単に“大陸から来た”ということを表してます。
ちなみに、「地べたの底に何ヶ月も眠ってる」わけではなく、幼虫は地中で生活をしてます。地中にいる期間は3~17年で、1年以下のものはいないですね。ただし、人工の環境で飼うのが難しい昆虫のため、まだわかっていないことがたくさんあるようです。

僕も

セミ理論を信じたい気がします。
こう言う自然予知能力もそうだけど我が家の犬達や猫達を見ていると人間には想像できない不思議な力があるのを感じます。
って送信しようと思ったら思いっきりシンクロしてましたね。

おにいちゃんは、しぇみ!

じゃなくって、

セミ理論は、まあ、水伝と違って
「あると思います」
って天津木村か。
http://jp.youtube.com/watch?v=NzxHpVvfnBM

気象に関しての先人の知恵ってのは他にも色々ありますね。
山が近くに見えたら雨が降るとか、夕焼けの翌日は晴れるとか、雷の多い年は豊作とか(今年は雨天や曇天も多かったから、日照的にはどうかな)、赤とんぼが沢山飛ぶと台風が来るとか(秋が近づいたってことですね)、ツバメが低空飛行をすると雨が降るとか(これは、気圧が低くなると、餌の昆虫が低いところを飛ぶかららしい)、カラスが三度鳴くと鬼太郎が来るとか、コガネムシは金持ちだとか(あれ?)。

第六感があるのは本当らしいし、殺気ってのも感じ取れるらしいし、まあ、生き物のカンってのも侮れないなと。

なんとなく、ネタ振りにここに来たような・・・。

なるほど、流石は虫に詳しい狸さん

セミの生態ご教示ありがとうございました。そうか、何年も地面の底でうごめく地底人みたいな連中なんですね。そいつらが進化してバルタン星人になって、ウルトラマンを苦しめたわけですか。ま、しかし所詮はセミ。人様に対する攻撃はオシッコ引っ掛けて逃げるくらいの連中なのに、何故台風の襲来を予測できるのか、考えれば考えるほど良く分からん。

あ、動植物名なんかでよくある「チョウセン」なんたらというのはそういう意味ですね。僕はてっきりあの「半島」育ちの動植物かと思っていました。良く考えてみればそりゃそうだ、と妙に納得です。

あ、動物と一緒に暮らしていると

そういう感覚が強くなるんでしょうね。我が家は今のところ、ひねくれハムスター(未だに僕に噛みつきます)しかいないので、あまりそういう感じはないですね。まあ、僕としてはセミ理論よりも生足理論のほうをより積極的に研究したいな、っと。ヘヘ、シンクロしないと分からない話題ですが…。

ちゃんぽんと生足の真実を知りたい方は本日のPurple_Hazeさんの日記へどうぞ。

こちらではゴキブリが飛ぶと台風が来る

などと、昔はお年寄りが良く言ってました。もっとも最近のブリの野郎はエサがいいせいか身体も大きくなり、意味もなく飛んだりするので、奴らの飛行回数と台風の襲来回数の相関関係は分かりません。これが日教組の組織率と児童・生徒の学力の相関関係だと中山センセが職を賭して調べたので、自信をもってお答えできるのですが、などとおちょくりいれてしまいました。

しかし、拉致被害者の会の会合で「失言で失敗しないように」などといわれたアソー君、心中は如何だったか。昔、白い馬に乗っていたエライさんのように「あ、そう」といってスルーすれば良かったのに。

おやめなさいよそういう言い草は

> “チョウセン”とつくものは、必ずしも飛行機を降りるととたんにニンニク臭い、インターネットの普及率は日本よりも高いくせに、いまだに○○な国という意味ではなく、

>かくた さん

ご不快に思われたのでしたら、お詫び申し上げます。大変失礼いたしました。

かくたさん、狸さん

いつもはカゲキなことを書いていそうで、表現にはとても慎重な狸さんが珍しく筆が滑ったというか、あまりらしくないことを書いてしまったようです。決して狸さんにベサツ的意図があったとは思いませんが、かくたさんの指摘に対して素直にお詫びする姿勢は僕も謙虚に見習いたいと思います。もしこれが僕なら、結構なんだかんだ言い訳とかへ理屈をこね回して、ゲルニを決めていたのではないかと…。

場末ブログですが意外な方が見ていたりするので、みんな表現には注意しよう。オレ?オレはいいの、管理人だし、第一オレがそういうことに気を使ったりすると、オレらしくないから。ホラ、僕だったらこういうこと書くでしょ。というわけで、このやり取りはこれでお終いということで、ヨロシク。

狸さま

 ちょっとおまいさん
> おやめなさいよそういう言い草は
 野暮だよ

くらいのニュアンスだったんですがね。
落語によくある。
誤解を与えましたらごめんなさい。

ネットのコミュニケーションで

難しいのはお互い分かってくれるだろうと思って、言葉を省略してしまうことから発生するような気がしますね。かくたさんの最初のコメントも狸さんの引用のあとに、

>ちょっとおまいさん 、おやめなさいよそういう言い草は 野暮だよ、だから女子供は、おっといけねえ、こんなこと書くと中ピ連がピンクのヘルメット被って襲撃に来るかも知れねえ

なんて書いとけばシャレが分かったと思うのです。毛沢東だったか「本来仲間であるものを戦わせるのが敵の戦術であり、それに乗ってはならない」とか、書いてあったのを今思い出しました。しかし、どこへ行ったんだ中ピ連!
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