アイム・ア・ファーザー…のはずだ

 昨日、仕事から帰って自分の机を見たらなにやら四角いものが置いてある。1辺が10センチ角の正方形状のものだ。このところアマゾンや通販でものを頼んだ記憶は無いのでなんだろうと一瞬考えた。もっとも、こちらが頼んだわけではなかったが、以前、狸さんからビニールバッグ一杯のレコード・コレクターが送られてきたときは、腰を抜かした。『要らなくなったからどうぞ』、ということだったが、全く考えていなかった贈り物だったので随分嬉しかった。そうそう、なぎらの「フォーク大全」も入っていたっけ。今でも夜寝付けないときにはそのバッグの中に手を入れて、適当に引っ張り出したものを読むようにしている。先日はビートルズの「レット・イット・ビー ネイキッド」の特集号だった。ああいうサプライズは大変嬉しい。また何か機会があれば是非お願いしたい。あ、本やCD、DVD全然こだわりませんからって、何を媚びているのだ。

 などと話が横道に入ったが、その正方形のものを手にとってそばにいた下の子に「何だこれ」と聞いたら「明日は父の日だから、オネエと一緒に買いに行った。1日早いプレゼント」などという。年のせいで涙腺が弱まっているので、『ああオレの教育は間違ってなかった、学校の勉強は×だが心優しい子に育ったではないか』、などとちょっとウルウルしかけたが、世の中そんな甘い話は無い。父がプレゼントを持って、ぼーっとしているその間に追い討ちの一言が飛んだ。「開けたね。もうキャンセルできんかいね。じゃ明日はヨロシク」「え、何?どした」「この前休みに古本屋とCD屋に連れて行くって言ったがね。大人はウソツキじゃ!!」

 察するに、配偶者あたりから「明日は父の日で何もやらないと五月蝿いから、ダ○エーで何か適当なものを買ってきなさい」とか入れ知恵されて、じゃプレゼントやる代わりに休みは終日アッシーとして使おうという娘二人の策謀だった。それでもモノを貰った弱みもあるので、適当に返事をしたのが大きな間違いだった。日曜の午前中は週の中で朝寝坊が出来る貴重な日である。本日は8時過ぎに目が覚めたが、ああもう少し寝て10時くらいに起きようと二度寝を決め込んだのだが、隣の部屋で配偶者と下の娘の話し声が聞こえる。うとうとしながらだったので、断片的にしか聞こえなかったが「…1000円のハンカチ…」「…すごく喜んでた…」「…チョロイ」「午前中ばあちゃんの家に行って小遣いゲットして…」。どうやら二人して父親の操縦法を悪巧みしていたようだ。ちょっとむっとして「お前ら五月蝿い」といってまた寝ようとしたが、下の子が『早く起きてばあちゃんの家に連れて行け』と喚く。

 先ほどの話し声で目が覚めていたので、置きだしてコーヒーを飲むと下の子は洋服も着替えて臨戦態勢十分である。「オネエは起きてるのか」と聞くと「誰かさんと瓜二つだからまだ寝てる」などという。「誰かさんて、誰のことだよ」「誰かさんは誰かさんよ。家に一人いるでしょ、休みの前の日は夜中まで起きていて、次の日は昼まで寝てる人が」などと言う。あ、オレのことかと思ったが、考えてみると上の子は本当に僕そっくりで哀れなくらいである。その反動で下の子は配偶者そっくりだ。したがって僕は上の子の考えることや行動パターンはたいてい予測が出来て、ほとんど外れることは無いが、下の子の考えることや行動パターンが全く理解できない。下の子が配偶者そっくりだと思ったのは今までに何十回もあるが、昨日録画していたインディ・ジョーンズを家族で見ていたときもそうだった。

 先日、水野さんが亡くなったがその追悼とは関係あるかどうか分からないが、金曜ロードショーでインディ・ジョーンズの第1作をやっていた。子供達は見たことが無いというのでHDDに録画しておいたのだ。テレビ用に随分カットしていたがやはり何回見ても面白い娯楽大作である。その録画を見ている間中、下の子は「この人いい人、悪い人?」「これ手を入れたらどうなると?」「何、これ、何、ひくー(ちょっと気に食わないものを見ると、この子はすぐ「ひくー」という。気持ちが「引く」というか興ざめするという意味なんだろうか)」などと、とにかく黙って見ていることが出来ない。またそれにいちいち説明してやる僕も僕である。画面を見ながら質問に答えるというこのスタイルはどこかで経験したと思ったら、配偶者と昔良くやったパターンだ。娘の質問する姿を見ながら、配偶者自身が「この子は本当に私そっくりだわ」とつぶやいたのを僕は聞き逃さなかった。

 映画が終りみんなで面白かったと話していたら、配偶者が「今度インディの新作があるから一緒に行く?」、と聞いたら子供二人は声をそろえて「行く」という。僕も図に乗って「今度8月に『靖国』という映画が来るからみんなで一緒に行く」、と聞いたら母子3人が声をそろえて「ぜったい嫌」といいやがった。こんなことなら『実録連赤』の映画に上の子を連れて行ってオルグしておくべきだったと思ったが後の祭りだ。

 上の子が起き出して来るまで『田舎に泊ろう』などを見ながら笑っていたのだが、さて子供二人外出の準備がすんだので、配偶者を残してお昼を食べにラーメン屋に行き、その足で実家の母のところに行った。実はこの前、親戚の人が子供達にと、お小遣いをくれて、それを預かっているという電話が下の子にあったので、それを頂戴するのが本日の訪問の目的であった。ポチ袋に入ったお金をもらい、更に実家の手伝いをちょっとして祖母からも小遣いを貰ったバカ娘二人は意気軒昂である。早速、中古ゲームを買いにG●Oに連れて行った。町中の結構大きい店舗だったが、目的のゲームは置いてないと上の子ががっかりした顔で報告に来た。しょうがないので別のG●Oに連れて行くとそこにも置いていない。下の子はその間にアニメ専門のお店で欲しかったCDを買ったので、こちらはすこぶる機嫌がいい。僕はちょっと疲れてきたのでもう家に帰ろうと言ったが、もう1軒だけと泣きつくので、ちょっと遠いが品揃えのいいブック●ーケットに行くことにした。

 その店で中古CDを眺めていたら、上の子が息を弾ませてやってきた。どうやらお目当てのゲームがあったらしい。早速買ったのはいいが、今度は二人して早く帰ろうといい始める。子供の付き添いで自分の欲しいものは何も買えなかったので、帰り道新刊専門の書店に寄ったが、子供二人は車から降りても来ない。二人して買ったばかりのCDやゲームを開けてなにやら話しに夢中になっている。僕は本屋の中を一人ぶらつき、若松監督の映画の本でも買おうと思ったが見あたらない。それでもまだぶらぶらしていたら携帯がなり、バカ娘二人が早く帰ろうと声をそろえて喚き散らす。しょうがないので『蟹工船』のマンガ版を買った。バカ娘と配偶者に読ませて、この本に書かれている内容と今の社会は何にも変わっていないのだぞと問題提起をしてやるつもりだった。家に帰ってその本の話をしたら女3人揃って一言「暗そうだからゼッタイ読まん」。

 今日は一体何の日だったのだ。はっ、石川セリの話はどうなったのか。続きはまた明日。
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コメント

アドバイスなのか

配偶者&娘で「実録連赤」「靖国」見たいっていう人はなかなかいないと思います。

私より20歳近く上のかつての知人に、元活動家同士で結婚した人がいますが、内ゲバで襲撃される夢を見て夜中に飛び起きることがあると。で、なんだ夢かと思って安心してうつらうつらしてると、女房が同じような感じで飛び起きると。たぶん同じような夢を見たんだろうな、と言ってました。そんなことがよくあるとか。それって厳しいよな。

「光州5・18」なら上映終わって半年もすればDVD出ると思います(韓流人気俳優出てるし)ので、レンタルで借りて家族で見るってのはどうでしょう。
私が見に行った映画館では、後ろの席が光州事件以降に生まれたと思われる若いカップルでしたが、思いっきり泣いてましたよ(笑)。お勧めしておきます。

蟹工船って、そりゃ~w

いやぁ、蟹工船の時代と比較したら、今は随分、労働環境が改善されてると思いますけどね。まぁ、派遣労働なんていうアホなもの推進する政策見てると不安は感じますが。でも、蟹工船の漫画なんて娘さんに読まそうと思うっていうのは、お父さん無茶ですよw まぁ~、相変わらずのdrac-ob節ですなw

いや、そのときの勢いという奴で

インディの新作見るのもいいけど、こういう映画も見ておけという親心のつもりだったのですが…。って、言い訳になってないですか。そうですか。しかし、その元活動家ご夫婦のエピソードは涙を誘いますね。長生き出来そうに無いな。ご愁傷様です。

韓国映画は一時期嵌って見ていた時期がありました。「殺人の追憶」や「シルミド」なんてインパクトありました。「光州」はDVDに期待します。

何時ごろからかやたら書店で

「蟹工船」のマンガ版や文庫本を見かけるようになり、何でだろうと思っていたら、意外に今の若い人たちに読まれているなんてニュースがありました。派遣やバイトでネットカフェ難民になっている若い人たちが共感しているとのことです。

しかし、そのニュース読んだとき「アホや、こいつら」と思ったのも事実です。労働者の団結や党の前衛性などを盲目的に信じて未来を夢見た人たちがどうなったか、いわゆる「労働者国家」なるものがどのような結果になったか、ちったぁ歴史を勉強しろと。それでも我が身の不幸を呪うだけではなく、その怒りをばねに出来ればいいけど、結局は長いものには巻かれろで、デモのひとつもできゃしねぇ。ああ、ワカイモンが怒りを歌わなきゃダメだろ、年寄りを当てにするなと…。

しかし、この手のエントリーに米頂けるのはやはりかくたさんとbarrett_hutter さんのお二人でした。今後ともヨロシク!

あかん、大笑いしましたw

>しかし、そのニュース読んだとき「アホや、こいつら」と思ったのも事実です。

そこまで理解していて、何故に娘さんに蟹工船を読ませようとするのやら。いや、もう、愉快なお父さんですねw

ま、鉄は熱いうちに打てというか

まだ頭が柔らかくて感受性(?)が豊かなうちに、こういう社会もある(あった)のだということを教えておきたいという親心です。強いて言えば巨人の星の星一徹の心境でしょうか、ってそんなこたぁないか。

まあ、少しだけ真面目な話をすれば、僕自身が学生時代に読んだ本を今の子供達はどのような理解をして読むのだろうか、という好奇心というか野次馬根性です。エントリーにも書いたけど、上の子の性格や行動パターンが僕にそっくりなので、同じような感想を持つのかな、というI WONDERのココロです。

思うに、drac-obさんは、娘さんたちから相手にされている方だと思いますし、それなりに好かれていると思いますよ。
父親は多少舐められているくらいが一番家内安全に繋がるかもしれません。
力はいざというときに発揮すればよろしいのです。
いざという時に父ちゃんが強いと、心強いものですよ。

伊藤ゆかりの「知らなかったの」という歌の歌詞にもありますよね。

 知らなかったのごめんなさい 女の人って強いのね
 いきなり箒で殴られて 私はゴミになりました

    ・・・・・・・・・あれ?
 

「蟹工船」本当に売れてるみたいですな

なるほろ。経済学者の池田信夫も、最近「蟹工船」でコラム書いてますな。ただし、彼の分析は労働組合の既得権を守る厚労省の硬直した労働行政にその元凶を求めており、「蟹工船」の時代とは真逆の問題として見ていますな。若い連中も、もうちょっと考えんかいなw

http://ascii.jp/elem/000/000/142/142739/

インディージョーンズ見てきました。

お久しぶりです。なんとか生きています。わたしの方は娘と連れ合いに
「連れていけ。」
と言われ、インディジョーンズ見てきました。お金と時間がかかっているのはよくわかるけど、いまいちはらはらできないアクションと、大げさなラストシーンにちょっとしらけてかえってきました。
来週、上田正樹、有山淳司、木村充揮、近藤房之介という顔ぶれのライブに行きます。

多少、舐められてる、ねぇ…

配偶者が今日は帰りが遅い日なので、僕の食べるものはあるかと思って家に電話したら「ハンバーグが5個あるけど、明日の弁当のおかずにするから食べんで。父にはブロッコリと豆腐ときゅうりの漬物がある」と言われたのは多少舐められるからでしょうか。しょうがないからマッ●スバリューでパック寿司を買って帰ったら、仕事から帰ってきた配偶者から「また自分の好きなものばかり買って食べてる。そんなことされるから料理する気が無くなる」などと一方的に言われても堪えなければならないのでしょうか。

だれか教えてくれ。

ところで「伊藤ゆかり」ではなく「伊東ゆかり」ではないかと思うのだが。あなたが噛んだ小指が痛い…

小学館の回し者

ああ、伊東でしたか。
名前など、どうでもいい(by寄生獣)・・・じゃない、名前覚えるの苦手なんで。

まあ、試練と思って耐えてください。
耐えるのも強い漢のできること、よいしょっと。

とはいえ、毎日がそれではストレスがたまるというもの。
解消のためには是非、金魚屋古書店シリーズを買って読むべし、読むべし、読むべし。

どんなにひどい環境でも耐えていれば

なんとかなるだろう、などという希望的観測などクソの役にもたたないのに、ストライキに決起するラストシーンにカタルシスを覚える、日雇い妊婦じゃねーや、日雇いハケンの諸君はどーなんでしょうね。「蟹工船」を読んで激怒する若者達が日雇いユニオン作ってデモしたなんて聞かないし、せいぜいが「名ばかり管理職」フンサイ裁判で極一部の人間が救済されただけで、その救済も企業にしてみれば織り込み済みで「うちは管理職にも残業手当払いますよ、ちゃんとコンプライアンス守ってます」などと二重舌で丸め込まれて、ああやっぱり大手の企業はいいななどと朝三暮四のめくらましに騙される悲しい時代になったものです。

しかし70年代後半のパンクの誕生からざっと30年。こんな国になるとは夢にも思わなかったな。責任に一端は僕達の世代にもあるかもしれない。

あらら、随分ご無沙汰でした

guevara129さん、お変わりありませんか?生きてりゃいいんですよ。どーしよーも無い時代のどーしよーもない国に生きている我々ですが、とにかく運命とやらが「お前もうアウト」というまで、しがみついてでも生きていきましょう。それも立派な闘争では無いか、などと考える今日この頃です。

そうですか、キー坊に有山、キムラに房之介と来ればこれは間違いなくド・ブルースですな。キムラのギターも意外に渋いから楽しみですね。そういえば有山とカンタローが磔磔でワンナイトライブをやるそうですが。こちらは南九州のど田舎なので、ジャズはまずまずライブ見れますが、ブルース、ロックとなるとかなり数が減ります。そうそう、来月BAHOが来るのでそれには行こうかと考えています。

試練も試験も大嫌いや~

水練も県連も嫌いですが、ワンレンボディコンは大好きでしたってバブルの落とし子かっ!などと深夜むなしい一人ボケ突っ込みやってます。

ところで「おとこ」を「漢」と書くのは中華帝国主義というか、北斗の件だったら案件の話になって北斗の健だと女子プロレスラーと結婚してヒールとしての格が下がったササキ何某のことになって、ええと、あ、北斗の拳の悪しき影響では無いか、と思ってしまった深夜プラスワンのこの時間帯でした。あああ、エントリー書かないと、何が「続きは明日」だ~~。

話は変わりますがFC2ブログのヤロー勝手にアクセス解析の仕組みを変えやがって、今までの履歴が全部飛んでしまったような。ユーザーも旧アクセス解析使ってる人多くて、今大クレームになってる模様です。やれやれ。

(一部)お答えします

終戦後、日本に入って来たアメリカ兵士はみんなデカかった。戦争に負けた“こんちくしょう”と羨望が入り交じって、日本人の体格が劣るのは、食生活に問題があるからだ、欧米人に追いつけ追い越せ!――という間違った考え方が広まってしまったんです。
歴史上、日本人が今ほどタンパク質を多量に摂取していた時代はありません。動物としての形質は、100年や200年で変化するものではないですから、これは日本人にとって異常な事態です。祖先が体験しなかったコトについては、身体は対抗策を持っていませんから、いろいろと問題を生じることになります。
今はすでに失われてしまいましたが、長寿村と言われた地域の食生活を調べてみると、日本中どこでも「タンパク質の摂取量がやや少ない」「野菜の摂取量が多い」「気候と労働がややハード」というファクターが存在したそうです。“長寿”というのは、もちろん“元気で長寿”という意味ですよ。
ニューギニア奥地に住む原住民、1年に1回、お祭の時にだけブタをつぶして食べるほか、タンパク質はごく少量しか摂れないため、ご馳走としてよろこんで食べるけれど、すぐに下してしまうんだとか。タンパク質はおいしい。食べたい。でも、身体が受けつけないわけです。
その地域に合った個体、そういう形質を受け継いだ個体が生き延びて来たのですから、ご飯に味噌汁、漬け物、野菜の煮付けかおひたし、メザシか玉子があればラッキー♡――これが日本人にとって“正しい食生活”なんです。欧米人の食生活をそのまま持って来たところで、かえって身体のトラブルの元だというのは、近年明白になってきてますね。
ですから、ブロッコリーに豆腐、キュウリの漬け物の食事は、それほど憂うべき内容の食事ではありません。

うーん、粗食であることに抵抗は無いのですが

狸さんの貴重なアドバイスを素直に受け入れるのはいいのですが、あれ、ブロッコリとかの話ここに書いたかな、と思って読み直したら別のエントリーに書いていた話でした。やはり我が「心の妻」だけに僕の健康を心配してくれているのだと善意に解釈しております。もっとも面と向かって↑のようなことを言われたら、絶対素直には聞けないと思いますが(苦笑)。

別のエントリーっていうか

この上の、黒木 燐 さん宛ての米に書いてあったんですが…。

最近、寝てばかりいるもんで

頭が動かない、といいますかはっきり言うと忘れることが増えてきた。今もまだ22時だというのにもうまぶたはピクピクしています。米も米返しもどこまで、何を書いたかさっぱわやという有様です。まあだんだんと生き仏に近づいているのだと納得しております。あかん、おもろない。
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