27年ぶりのジャンプ~ちょっとマジな話もあり 前編

いよいよライブだ、でもやたらマイクが多いよな、と疑問でした

 「すいません、明日のリトル・ジャイブ・ボーイズのライブはチケット無くても当日チャージ払えば誰でも入れるんですよね?」「え、リト、何ですか?」「明日、クリスマス・イブのライブですけど…」「ああ、明日のクリスマス会は5時半くらいから入れますよ」「いや、あの、リトル・ジャイブ・ボーイズのライブですけど」「あ、私あまり詳しくないので、ちょっと待ってて下さい」。何やら後ろで誰かと話しているような感じ。「お待たせしました、ハイ。明日あります。チケット無くても当日大丈夫です」

 ライブの前日に会場のニュー・レトロ・クラブに電話で問い合わせた時の会話だ。何だか大丈夫かな、という雰囲気が濃厚だが、多分電話に出たのがバイトの子で詳しいことを知らないのだろうと、多寡をくくっていた。先月、藤井君のHPで12/24にリトル・ジャイブ・ボーイズとして宮崎でライブをやるというニュースを知り、それから指折り数えて待っていたのだ。会場がニュー・レトロだと知ったのが今月の15日、最初は配偶者と行くつもりだったが、彼女が全く聞いた事のない音楽だという事と当日がクリスマス・イブで両親が夜いないと子供達がやりたい放題滅茶苦茶するのが眼に見えてるので断った。結局、カルメン・マキのライブで偶然再会したY尾君に声をかけたら二つ返事で乗ってきた。もっとも彼も全くウシャコダは聞いたことが無い。後、S藤君も直前に誘ったのだがインフルエンザで寝込んでると聞いてこちらから辞退した。

 さて、当日はクリスマス・イブということで町行く人たちもどこか楽しげだ。そして当然の如く腕を組んだカップルが目立つ。しまった、こんな事なら先日行ったラウンジのオネーサンを誘っておくべきだった、などと自分に空しい見栄を張りながらライブハウスに向かった。5時半に会場に着くと、すでに何人か先客がいた。入り口の本日のライブの案内板を見たが「X’mas ジャズライブ2007」としか書いてない。うーん、ジャズライブねぇ。確かに宮崎ライブの前に板橋文夫と一緒に新宿ピットインで演奏してるから、あながち間違いではないだろうが…。そうこうしているうちにY尾君がチャリンコでやってきた。二人で雑談しながら階段を上ると(このライブハウスは2階にあるので、細い階段を上って入る)、すでに並んでいる人が結構いるのだが、年齢層がかなり幅広い。思わず「そんなに名前の売れてるバンドじゃないけど、こんなに入るとは宮崎の音楽ファンも侮れないな」と口に出していってしまった。それを聞いたY尾君が「これ、なんか違うイベントじゃない?お客さんがずいぶん若いよ」などとこちらの不安を煽るような事を言う。

 5時半を回って、ようやく会場の扉が開き客が流れ出した。2階に上った所に受付があり、そこでみんなチケットを出してる。『あれ、前売りがあったのかな』と首をかしげながら、「すいません、チャージは4,000円ですよね」とモギリの女の子に言うと「ハイ、こちらお二人現金です」と受付の子につないでくれた。お金を払ってチケットを貰うと、そこにも「X’mas ジャズライブ2007」と書いてあり、さらに主催:ラッパ会と書いてある。頭の上に?マークを3つほど浮かべながら、会場に入った。開場したばかりなのにもう4,50人は居るのではないか。入って右側にステージがあり左側がドリンクコーナーという毎度の会場なのだが、今日はやや勝手が違う。というのもドリンクコーナーの前に人だかりがあり、良く見るといろんな料理がバイキング風に並べられていてみんなそれぞれ小皿に取っていた。

 とりあえず、座席を確保しようとステージの近くに行くが、良さそうな所は複数の客に既に押さえらレ手いる。しょうがないのでステージ左下のボックスに座ろうとしたが、そこでは一部が死角になり見にくそうだ。周囲を見渡すとステージドまん前の席が空いていた。即座に場所を取ったが、なんとマイクスタンドの前で、ミュージシャンの顔を見るには首を上にしなくてはいけないくらい間近な席だ。上着を置いて席を確保し、次は食料の確保に行く。サンドイッチやチキン、ソーセージ、パスタ、フライドポテトなどがあったが、かなり量は減っている。それぞれ好きなものを皿に取り、次は飲み物だ。ワンドリンク付きだと思い、ビールを頼む。

 席に戻り、周囲を見渡したがとにかくお客が多いのと、年齢層が10代後半から60代前半まで幅広い。やや首を傾げていたら、ステージの右端に若手落語家みたいな人が出て来て場を仕切り始めた。聞いてみると今日は毎年恒例のクリスマス・イブ会で飲み物はフリードリンク、但しお持ち帰りはダメヨ、食べ物はご自由にどうぞ、などと結構太っ腹なのだ。Y尾君と二人で、今日はこのライブハウスのクリスマス会でそのゲストにリトル・ジャイブ・ボーイズが出てくるんだと勝手に解釈していたら、それも間違いだった。なんとラッパ会というアマチュアトランペット愛好会の発表会に、地元のジャズ・ミュージシャンが客演しそれの大トリにリトル・ジャイブ・ボーイズが出て来るということらしい。しかし、司会のお兄ちゃんはやたら藤井君のことを牧伸二のお弟子さんで牧伸三さんというのを強調していた。

 6時ちょっと回ってラッパ会の会長という50代後半くらいの男の人が出て来て、メンバーの紹介をした。全員で10数人いただろうか。キーボード(この人がスキンヘッドだったので最初珍教祖と間違えた)とギター、ベース、ドラムスというリズムセクションは不動で、そこにラッパ会の人たちが1曲ずつ演奏するというステージになっていた。アマチュアではあるが、全員でやったオープニングの「I can’t turn you loose」はなかなか迫力があった。バックのリズムセクションも結構いい音出していた。ちょっといいなと思ったのは、ベースの男の人(若く見えて30代前半くらいに見えた)の中学生の娘さんが出て来て、親子で演奏したときだ。中学生の子供が大勢の人の前で一生懸命ペットを吹いている。それをサポートするベーシストも目は父親の目だ。そうそう、演奏前にお父さんが娘さんになにやら注意していたが、娘さんは「そんなのわかってる、話しかけんで」みたいな顔をしたのが微笑ましかった。
お父さんのベースをバックに娘がペットを吹く

 ラッパ会の演奏が終わり、休憩時間に入った。Y尾君が2本目のビールとチキンを持ってきてくれた。二人でビールを飲みながら、音楽の四方山話をして、彼から「そういえばお前のブログに、オレが女をさらって売り飛ばすとか書いてあったけど、今時女をさらうなんて言わんぞ、年がばれるぞ」などと貴重なアドバイスを貰い、何事も素直に人の話を聞き、青竹を真上から刀でたたっ切ったような性格と言われる僕は「ハイハイ」と全く心のこもらない返事などをしていた。ビールを飲みながらだべっていると当然の如く生理現象が起こる。「ちょっと、トイレ行って来るわ、またトイレ・サプライズがあるかもしれんな」などと前回妹尾さんと連れションしたことを思い出して席を立った。ちょっとボーコーが急いでいたので(この様子を『ボーコーは場所を選ばず』などといわねぇ罠)、トイレに入る前の喫煙スペースにボーズ頭の体のごつい男がいるのはあまり気にしなかった。人間気が急いているときは余裕が無いのだ。しかしトイレで用を足しながら、開放感に浸っているうちに先ほど喫煙スペースで見かけた人は、もしかしたら珍さんではないかという気がしてきた。いや、あのボーズ頭と体型は珍さんに間違いないと思い、手を拭くのももどかしく出て来て、その人の顔を見た。ビンゴだった。

 「珍さんですよね、mixiでお世話になってるdrac-obです」といい終わらないうちに大きな手が伸びてきて握手してくれた。多分、いや間違いなく本人に会って、声を聞くのは27年ぶりだ。このライブで会ったら、あれも言おう、これも言おうと思っていたことがたくさんあったが、いきなり会えたのでちょっと興奮してしまい上手く話が出来なかった。それでも珍さんは古くからの友達のように気さくにいろいろな話をしてくれた。九州は良く来ているが、宮崎は自分は初めてだということ。リトル・ジャイブ・ボーイズとしての演奏は今日だけで、明日は藤井君のソロだという事。昨日のライブで張り切りすぎて身体を痛めてしまい今日は大技が出せない事。それでもお客さんが喜んでくれる技はちゃんと出す事など、など。僕は珍さんに、いやウシャコダメンバーに会ったらお礼を言おうと思っていた。それは2年前、僕が鬱病で苦しみ、仕事も辞めてしまい、もう人生どうでもいいやと投げかけていた時に、とっくの昔に解散したと思っていたウシャコダが松戸でライブをやっていた事を知り、そのあたりから生きていく意欲というか、希望みたいなものが生まれ始めたからだ。それは僕の勝手な思い込みで治療の成果で、病気が治りつつあったのかもしてないが、僕の気持ちの中では音楽、それも10代から20代前半までに聞いた音楽のおかげだと確信している。

 これは一度整理して書こうと思っていたのだが、鬱病になって病院に行き薬とカウンセリングで自分を誤魔化していた頃、自分が全く無価値で生きている意味が無いなどと悩んでいた頃、昔好きだった音楽やそれに関連する様々な出来事(ブログはまだ始めてなかったが、学生時代のサークルの先輩や後輩が活躍していることを知った事など、他にもあるのだがそれはまた別の機会に書く。まだ自分で整理できていない所もあるのだ)を通して僕は社会復帰したのだ。もちろん家族の協力、とりわけ上の子供にはずいぶん気を使わせた、あってのことだが。さらに珍さんはmixiをやっている事を知り、一方的にこちらの思い込みをメールに書いて送ったら、マイミクにしてくれた。そのお礼をきちんといいたかったのだ。でも、何だか胸が一杯になり、「今日の演奏楽しみにしています。頑張って下さい」などと間の抜けたことを言って席に戻ってしまった。
珍教祖、いつもお茶目です。バックが暗くてスイマセン。

 休憩時間が終わり、今度は地元でジャズを歌っている香月保乃という若い女性と先ほどのリズムセクションの4人が出て来た。香月保乃さんというのはまだ25歳で(これはベースの人から聞いた)、ずいぶん若いのだが声の張りはあるし、とにかく自分の世界を持ってるようだった。「ハウ・ハイザ・ムーン」や「ミスティ」といったスタンダードを歌ったのだが、ナベサダではないが「ゴキゲンだね」といいたくなるようなステージだった。バックのリズムセクションも先ほどまでとは打って変わって、要所を締めるだけではなくちょっとしたソロやアドリブも入りとにかく楽しいステージだった。Y尾君と二人で、これはモウケタ、飲み放題でジャズ聴けて最後はリトル・ジャイブ・ボーイズだなんて、最高のクリスマス・イブだと大いに盛り上がった。ステージ途中、香月さんもチューバみたいな楽器を吹いた。楽器の名前は何とか言ったのだが覚えていない。来年の1月18日にこの香月さんとキーボードの大西洋介さんのライブが、地元宮崎では有名なジャズ喫茶「LIFETIME」であるらしい。ちょっと気になる。

 香月さんのステキな歌と演奏が終わった。10分間の休憩が告げられた。いよいよリトル・ジャイブ・ボーイズの登場だ。というところで、明日まで仕事の僕はもう休みます。続きは明日、ね。
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」を歌う香月さん、良かった!

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コメント

なんかいつになくいい話になりそうで怖いなぁ

ホントーに

今日、続きが読めるんだろうなぁ!? をいっ!!
思わせぶりな所で切りやがってっ。
(すみません、年末のために気が立ってます)

まあ、たまにはこういうのも

悪くはないだろう。ちょっと暗い部分もあるが、結局あの暗黒の時期があったから今の僕があるとも言える。たぶん、あの時期がなければここまでネットの世界にかかわることはなかっただろうし、ブログを開設することもなかっただろうし、ということは、今ここで出会えた人たちとも、恐らく一生出会うことはなかっただろう。

そう考えると、あの時期を経験したことは決して無駄ではなかった、というかオレがオレ自身を取り戻すことができた貴重な経験だということか。もっともその代償は大きかったけど…。

狸さん、そんなにあわてない、あわてない

一休み、一休み(by一休さん)、などと書くとしばかれそうな勢いですな。もちろん今日、続きを書きます。書くけど、修理に出していたパソコンが1日早く戻ってきたので、いろいろ設定しなおしたり、データを移したりで、もしかしたら、いや、僕も九州男児だ。やるといったらやる。つもりだ。つもりというのは「意志」であり、それは「I will」ということであり、ええと、一寸先は闇ということわざもあるように…。
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