実は今日、松村雄策のCDが届いたのだ。この話はまた。

西都原のコスモス畑 この前は桜が狂い咲きしていた


 この3、4日は連休だったが、あいにく僕は3日は仕事で半日つぶしたため1.5連休というところだった。かわいそうなのは上の子で二日とも進研模試とやらで丸々連休がつぶれてしまった。4日の午後からは休みだというのと、丁度その日に親戚が実家に遊びに来るというのでコスモスを見に家族で出かけることにした。宮崎でコスモスの名所というと生駒高原が有名だが、午後からの外出で時間が限られていたので、以前考古博物館の話をアップした西都原に行くことにした。丁度、古墳祭りもやっていると聞いたので、ついでに見物するつもりで我が家の4人プラス2人は車で一路西都を目指した。

 出発した時間が既にお昼を回っていたので、どこかでご飯を食べようと思い何が食べたいか聞くとてんでバラバラである。こういう時こそ男のイゲンを見せねばと思い「ラーメン、どや、ラーメン」と言ったところ、普段はすぐに賛成するバカ娘A(別名長女)が「ラーメンは嫌」などと言いおった。母も「ラーメンよりはうどんか蕎麦」というので、仕方がないのでどこか適当なうどん屋にでも入るかと思い車を進めた。ところがバイパスから国道219号線に入ると、知ってる人は知ってるがなかなかこれというお店がない。いや、無い訳ではないが、イマイチ女子供が喜ぶようなお店はない。いい加減走ってみんなお腹も空いてきただろうと思い、実は以前良く食べていたラーメン屋の前で車を停めて「もうみんな、お腹減ってるし、ここで食べようか」と水を向けたが、親の心子知らずというか、バカ娘Aがゼッタイイヤなどといったため、『うどん屋探す振りしてドサクサ紛れでラーメン作戦』は、はかなく潰えた。

 仕方なく車を走らせて行ったが、結局西都市に入るまでこれというお店が無かった。途中近道をして西都原入り口に来たが、そのまま上がっていくと前回入ったレストランしかなく、祭りの真っ最中で人が多くて入れないと思い、また街中にハンドルを切った。ちょっと走るとランチの看板を出した喫茶店があったので、車を入れようとしたがやたら駐車場や道路に人が出ている。交差点ごとにポリスもいる。何だと思って立ってる人に聞いてみたら高校駅伝であった。宮崎は貧乏県なのでスポーツといえばユニフォームや道具の要らないマラソンや駅伝が盛んである(これはちょっと違うかな。高千穂では剣道が盛んだし、都城では流鏑馬や日南では四半的が盛んだ。さすが神話の国だけあってニホン古来のスポーツばかりだが)。道路を駅伝の選手がゼッケンに高校名を顕示しながら走っていく。ゼッケンといえば昔は「涎掛け」などと呼んでいた。普通スポーツで使うゼッケンはナンバーや学校名などが書かれているが、ムーブメントで使うゼッケンにはナントカ反対とか阻止とか文字が書いてある。同じ運動という言葉なのにスポーツとムーブメントでは随分様子が違う。え、話が違う?こりゃまた失礼しました。

 一生懸命に走っている選手を見ているのも疲れたので、お店に入ると喫茶店とは名ばかりの昔のドライブイン風で座敷があり、そこにジャージ姿の高校生がウンカの如くいた。どうやら駅伝の選手や応援の人たちの控え室を兼ねているようだ。一瞬気後れしたが、空腹には敵わず、家族6人が座敷に座りメニューを見た。ヤキソバ、ミートスパ、カツカレー、から揚げ定食などを注文した。驚いたのはウェイトレスの子が注文をとるのに手の甲にボールペンで文字を書いたことだ。良く看護婦さんなんかがやってるアレである。何も手の甲に書かなくてもオーダー用のメモくらいありそうなものだが、もしかしたら巷で大流行しているかもしれない。お客が多いので、注文が届くまで時間がかかると思い、僕は奥の本棚からマンガを選んでテーブルに戻ると、バカ娘B(別名次女)が何か言いたそうな顔をしていた。目で「どうした」と聞くと、相手も目で「ほら」みたいな感じで、シュガーポットのほうを示した。見ると白い砂糖の上に小さい赤いアリがかなり紛れ込んでる。「ああ。これはイエヒメアリと言って、今鉄筋の建物に良く出てくるので問題になってる。本来はビルの隙間の結露した水をえさにしているので、あまり甘いものに群がることはない。別段噛むようなこともないし、まあ見た目が嫌いな人は嫌いといういわゆる不快害虫だが、実害はそれほどないぞ」と説明した。

 さすが、うちのパパは何でも知ってるという賞賛の嵐が飛び交うことは間違いないと思ったが、家族中からボロクソに言われた。いわく「そんなことはどうでもいい、それより店にクレームを言え」「さっさとシュガーポットを変えてもらうとか、席を替えてもらうとかしてよ」「お前は子供の頃からいらん知識ばっかり多くて、役に立たん」「ありの名前など聞きたくもない」などなど。あんまりボロカスにいわれるもんだから頭にきて不貞腐れて「あー、分かった。もういい。もう運転しない。オレ帰る。一人で帰るもんね」といいたかったが、『艱難汝を珠にす』を座右の銘としている大人(オレ、オレの事)は、所詮「養いがたし」連中の相手はしないのだとシカトしました。

 そうこうするうちに料理が来たが、これがまた、すごいボリューム。ヤキソバはまあ普通よりちょっと多いかなという程度だったが、バカ娘Bが頼んだスパゲッティは、これ大盛り?と聞きたくなるくらいの山盛り。僕の頼んだカツカレーもご飯が優に丼2杯分くらいある。圧巻はバカ娘Aの頼んだから揚げ定食。子供の拳骨くらいあるから揚げが7個も皿に乗っていた。食っても食っても減らない。まるで何かの業ではないかと思えるくらい、減らない。ついに諦めて「腹も身のうち」と呟いて僕はさじを投げた(ここ洒落ではなく、本当にスプーンを投げ出したのだ)。しかし、昭和一桁の母や親戚はせっかくお店の人が作ってくれたのだから最後まで食べないと悪い、などと言って平らげていたが流石に最後は苦しそうであった。 

遥か先に見えるのが古墳です その上を歩き回るバカモノの多かったこと


 お腹も一杯になり、西都原のコスモス畑に向うと、いやあたり一面見事なコスモス。聞くところによると7ヘクタールに300万本のコスモスが咲いているという。見てみると本当に物凄い量で、こりゃコスモスだからまだいいけど、100万本のバラだったら全身血まみれというか、下手すりゃ死ぬなと訳の分からないことを考えてしまった。コスモス畑を歩いていると、古墳の上を歩いている人を見かけた。それも1人や2人ではない。結構な数の人間が丸い古墳の上を歩いたり、その周辺を滑って降りたり、まるで遊園地である。手作りの看板には「古墳に入らないで下さい」という注意が沢山書いてあるが、全く役に立っていない。このあたりが宮崎の県民性というか、お役人もあちこちにいるのに見て見ない振りだ。観光宮崎もいいが、そこまで媚びなくてもいいだろう。畑を一回りして、以前天皇が植樹祭のときに植えた記念樹のところに行ってみた。立派な石碑が立っていて、その横に日射しを避けるあずまや風の建物があり、その前にうやうやしくカギをしたところがあった。そこに植えてあるのが記念樹らしい。バカ娘Aに聞いたら、植樹祭の時に天皇、皇后がスコップで土をかけたが、あっという間だったらしい。高々それだけのために立派な道路は出来るし、セレモニーも何度もリハーサルするし、当日は交通規制はあるし、まことにありがたい話だ。ありがたすぎて涙が出る。

見づらいが右端に黒人、中央と左端に白人の人がいる

 話は天皇制イデオロギーについて考えをめぐらせ、ひいてはこの国の行く末を憂えるエントリーにしようかと思ったが、面倒なので止めた。それから古墳祭りの会場に行って、出店やイベントを見物した。歩いていると「ドドドッ」と地響きがする。和太鼓の音だ。その音につられて行くと一番奥の鳥居の前で古代人の服装をした人たちが太鼓を叩いていた。バスドラが20個くらいにスネアが4個くらいだろうか。いや和太鼓だからバスドラとかスネアとか言わないな。ま、名前はいいのだが、なかなか力の入った演奏で、途中から剣舞みたいなのも始まり、面白かった。ただ途中どうも音が外れるというかリズムが合わないところがあった。気になってその外れた音のほうを見ると、色が黒くて髪の毛が蛇みたいな人が太鼓を叩いていた。どうやらジャマイカ人らしく、一人だけレゲエのリズムで刻んでいたのだ。僕が「ハーダーゼイカム」と叫んだら、悲痛な顔をして「アイショットザシェリフ」と言っていた(ここ、途中から大嘘です。でも黒人の人と白人の人も太鼓叩いてたのは事実です)。

 なんだかんだで半日歩いてあちこち見物したので、帰りの車はみんな大人しかった。バカ娘Bは寝てしまった。実はバカ娘Bとは日曜日にハムスターを買いにいく約束をしていたのだ。寝たのをこれ幸いと、スルーしようとしたら土壇場で目を覚まし、オープンしたばかりのペットショップに行く羽目になった。おかげでもうすぐパールホワイトのハムスターが我が家にやってくることになった。生き物は嫌いなのに。



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コメント

さすがですね!

私は手元に図鑑でもない限り、イエヒメアリとヒメアリの区別がつきません。甘い物も、食うようですよ。

え、家に上がってくるのがイエヒメアリ

と、勝手に思い込んでました。何、実はイエヒメアリのほかは知りません。たまたま害虫駆除の人と話をする機会があり、そのときに教えてもらったことをそのまま喋っただけです。ま、受け売り、なんて世間で言ってるやつですか。などとしらばっくれるのであった。ヒメアリというのはまた違う種類なんですかね?そういえば、ポルナレフの歌に「僕は蟻の王様」というのがありました。意味はなんだか良く分かりませんでしたが…。

南米からのアリも流行ってるようですが

アンジーの『蝿の王様』というのは好きでしたが。

うちは2階なのに、アリが上がって来ることがあります。
あれは「不快」もあるけれど、砂糖なんかに入り込んで、勝手にひからびて死んでるのには、困りますね。ネコの食べ残しなんかにもたかるし。
食い物に集結している所を発見し、「テッメーッ!!」とか叫びながらつつき回すと、たいがいの個体はワーッと逃げて行くんですが、逃げないヤツがいます。あわててその場は離れるんですが、一回りして、また餌にたかっちゃうんですね。餌の陰に隠れているのかと思ったら、そういうわけでもない。
腹が一杯になると、頭がパーになってしまうのかなーと、なんだかコワいものを感じます。
イエヒメアリは本来は温かい地域に住むアリなので、日本では屋外よりも屋内の方が好きらしいです(九州を除く)。暖房とか温暖化の影響で、これからもっと増えていくのかもしれません。

カンザクラという、冬に咲く種類のサクラもあるんですが、この時期に咲くのは狂い咲きなんでしょうね。今年は、各地で見られるみたいです。夏が暑かったので、サクラも調子がおかしくなっちゃったんでしょうかね。

南米産のアリですか

いやー、たかがアリと侮れませんな。マンションなんかの高層にも、アリが出て困るという話も良く聞きます。確かに噛まれたりしなくても、砂糖や食品にたかられると嫌なもんでしょうな。ところでアリもワールドワイドになっている今日この頃ですが、世界で一番強いアリはイスラム教らしいです。その名もモハメッド・アリ、なんちゃって。お後がよろしいようで・・・。

山田君、dracさんの座布団全部持っていって!

ウチにもよくアリが入り込みまして、昔はよく砂糖をやられてしまったものです。
今は、アリが来そうな容器には全部輪ゴムが巻いてあります。
下関の実家にも、よくアリが上がってきてましたな(因みに中国地方では「ありこ」といいます)。
クロオオアリなんぞも上がってきまして、あれは下手に潰そうとするとえらいことになりましてね。
「なんか出た、白いの!(元ネタ「ワッハマン」9巻)」って、まあ出たのは内臓なんですけども(九州あたりでは「じご」というらしいですな)、まっ白いモツはみ出して元気に逃げていく様はとてもきもちわるかったでし。
で、アリといえば蟻酸ですが、そのせいで刺された後が腫れて長引くんでたまりませんな。

いつだったか、台風のあとにサッシの戸を開けたら、サッシのレール溝にアリが卵をびっしり避難させてまして、その気色悪さと言ったらもう、それを見るなり妹がぎゃあと叫んで庭に飛び出し塀を乗り越え隣の家に駆け込んで隣の奥さんの顔をかきむしった・・・って、これは筒井康隆のネタやね。
ええ、もちろん泣きながらそれを掃除しましたとも。

想像しただけでぞっとするような光景ですな

サッシの隙間に入り込むのは、南九州では桜島の火山灰と相場が決まっているのですが、アリンコの卵とはこれまた無粋なものが詰まってましたね。そんなものを見てしまった妹さんに同情いたします。

ところで、このフレーズの意味が不明です。出来れば詳しい解説をお願いします。

>「なんか出た、白いの!(元ネタ「ワッハマン」9巻)」って、まあ出たのは内臓なんですけども

ご質問の件については、いづれまたブログに書きましょう。
ただし、dracオジサマが思ってるような艶話ではありゃんせん。

アリの卵で思い出しましたが、昔、ヨーロッパでパンにシラミの卵を盛り付けて食べるのが流行ったことがあるそうです。当然病気で死ぬ人もいたそうで、なんでそんなもんが流行ったものかと。
まあ、当時は感染症の原因が何かわかってなかった(シラミが病気の媒体と認識していなかった)ということもあるでしょうけど。流行ったってことは美味しかったのでしょうかね。

人間の悪食はとどまるところを知らない

というか、まあ何でもやってみようというケペル先生的実践主義なんでしょうか。ホント、何でも食べますね、我々人類は。僕は漁村の生まれなんですが、その僕でもあの生魚の踊り食いとか言って一気に飲み込むのはビヨンドマイコンプリヘンション、つまり私の理解を超えているという奴です。そのほかにもナマコとか初めて食ったやつは偉いと思います。おかげでこちらはそのおこぼれをいただいてるわけですが。

しかし、シラミですか。んー、3秒ほど考えましたが、丁重にお断りします。

アリには針がないと思ってる人もいますが

パンに盛りつけるほど大量のシラミの卵が存在したっていうのも、考えるとコワいですね。

日本に住むアリは、比較的針で刺す種類は少ないのですが、イエヒメアリは刺す種類で、チクチクするそうです。
アリガタバチという、見てくれはアリにそっくりなハチがいまして、これはハチなので、もちろん刺します。シバンムシという畳を食害する虫に寄生するため、アリガタバチも人家に侵入することがあって、うっかり触ったりすると、チッッックゥゥ!という電気が走ったような痛みがあり、その後腫れ上がって、いつまでもいつまでもかゆみが取れないという、まことにありがたくないヤツ。実家に時々出て、悩まされました。
アリにはむやみに触らないのがよろしいようで。

アリは刺すんですか?

てっきり噛むとばかり思い込んでいました。腕白盛りの頃、アリの行列に水をかけたり、アリの巣をつぶして遊んだりした時に噛まれてえらく痛かった思い出があります。今、考えると暴虐の嵐の中、敵わないまでも一矢報いるという健気な志のアリがいたんだと、ちょっと感動モノです。

むやみに触らないほうがいいものは、アリ以外にも一杯ありそうですが、やったらあかんと言われることをやりたくなるのが、やんちゃな男の子のサガなのだ。と、伏線を張ろうとする姑息なdrac-obであった。

アリには噛む種類と刺す種類と噛む+刺す種類があるみたいですねえ。
まあ、アリはハチに近い(ハチ目)昆虫ですから、刺す種類がいてもおかしくないですね。
因みにシロアリはアリとは全く違いゴキブリに近い昆虫です。

で、紛らわしい昆虫を集めてみました。

どうみてもスズメバチなスズメガ
http://insects.exblog.jp/6989461/

ジバンムシアリガタバチ
http://www.nfri.affrc.go.jp/yakudachi/gaichu/zukan/46.html

どう見てもアリなクモ
http://www.insects.jp/kon-kumoari.htm

アゲハチョウなガ
http://www.insects.jp/kon-gaagehamodoki.htm

アナザーインセクトワールドとでもいいましょうか

昆虫の世界も、いろいろなんですね。人生色々、社員も色々、虫たちもいろいろなどとどこかの国の元権力者のフレーズが浮かんできました。しかし、よくいろんなサイトを見つけてきますね。毎度毎度感心します。

一発目の写真の顔がなんとなく可愛いというのは笑ってしまいました。愛情持って見ると、そういう違いが分かるんでしょうね。それと、アリがハチの仲間というのは初めて知りました。いやー、人生幾つになっても勉強だな。またいろいろと教えて下さい、センパイ。
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