たまにはジャズの話でも

 毎度、毎度の悪い癖で、予告編ばかり書いていてそれが本編につながらない。本来は丸ごとパクリ企画の続きで、サイモン&ガーファンクルを最初、サイモンとガーファンク(サイモンアンドじゃなくて当時はサイモンとガーファンクルという言い方がポピュラーだった)と覚えてしまって恥を書いた話やソニーのギフトパックシリーズに付いていたカレンダーにパートリッジファミリーが載っていて、そこに映っていたシャーリー・ジョーンズの胸を見て流石に肉食のガイジンは凄いと感動したのが、一種のヰタ・セクスアリスだったのではないか、とか、彼らの「悲しき初恋」を聞いた時に”I think I love you~”の部分を「ワッティッカラフユー」と聞いてしまい、どうして「悲しき初恋」なのに笑う(laugh)のだろうというトンチンカンな疑問を持ったことなどを書くつもりだったのだが…。

 ここ8月に入って訃報が続いている。やはりこの暑さのせいだろうか、作家やミュージシャン、トップモデル、いろんな人が亡くなった。特にミュージシャン関係ではドラム、パーカッションの日米の天才が亡くなった。アメリカではマックス・ローチ、チャーリー・パーカーと共演し、更にクリフォード・ブラウンと信じられないようなコンボを組み、”We insisit”(=我々は主張するぞ!とでも訳せばいいのだろうか)などの問題作も作ってきた人だ。御年83歳である。またある意味日本のマックス・ローチとも言えるフリージャズの富樫雅彦氏も亡くなった。こちらは67歳である。まだまだやれる年齢だしもったいない。しかし、こればかりはどうしようもない。合掌。

 マックス・ローチを初めて聞いたのは、大学に入りサークルに入ったばかりの頃だったと思う。いや、先輩のS賀さんに気安く話せるようになっていたので、入って1,2ヶ月はたっていた頃だろうか。当時はロックこそ全て、ジャズなど「日向ぼっこがオレの趣味」みたいなジジイが聞く音楽だと思っていた。ほら、ジョンも「ロックンロールミュージック」の中で「モダンジャズにケチをつける気は無いけど、退屈なシンフォニーみたいに聞こえるんだ」なんて歌ってるもんだから、当時まだ18歳だった僕は怖いもの知らずで、世の中にドラムという楽器はロックのためにある、ロックドラムこそドラムだ、などと訳の分からないことを研究会で発言した。

 それを聞いたS賀さんが「お前さん一回、サキソフォンコロッサスというアルバムの1曲目を聞いてみな。世の中にこんなドラムがあると驚くぞ。とにかくズッコケル。一貫して外して叩いているけど、それが見事にスィングしているんや」と忠告してくれた。いえ、その言葉を聞いても、なんじゃ、ソニー・ロリンズって鶴公のオールナイト・ニッポンのバックミュージックみたいなサックス吹いてるおっさんやないか(早い話がいやらしいムード音楽みたいなサックスという意味です)、と頭から小ばかにしていたのだ。

 そういうやり取りがあって、ある日ボックスに行くと青いジャケットのアルバムがあった。S賀さんがわざわざ持ってきてくれた「サキソフォンコロッサス」だった。レコードに針を下ろしてみた。どこか遠くで太鼓の音がする。なんだかやたら手数が多い。そのうちにロリンズのサックスが聞こえてきた。思ったより軽快だ。1曲聴き終えた僕は、ちょっと言葉を失った。世の中にはこんなドラミングがあるのだ。そのあとクリフォード・ブラウンと組んだアルバムを何枚も聞いた。「スタディインブラウン」の「A列車で行こう」は聴いた瞬間笑い出してしまった。いや、あまりの素晴らしさにだ。このマックス・ローチのおかげでジャズに抵抗がなくなり(正確にはフィル・ウッズの「ミュージックデュボワ」というアルバムが僕をジャズ好きにしたのだが)、クリフォード・ブラウンという素晴らしいトランペッターの存在も知り、「ジョードゥ」という演奏からデューク・ジョーダンという素晴らしい作曲家でありピアニストであるミュージシャンを知ることが出来たのだ。

 いかん、いかん。また話が広がり始めた。そういえば昔タモリがまだアイパッチをしていた頃だと思うが、ジャズを聴いていたアメリカ人に「ユーリメンバーパールハーバー」と話しかけ、相手が何だこの野郎と挑戦的になったところで「アイリメンバークリフォード」とやって受けたという話を聞いた。今回の二人の天才ドラマーの訃報に対して、タモリ、何かネタ作らないかな。もうジャズ離れてしまったから無理かな。

 しかし、訃報というのは嫌だな。続くな。今日はこんな話でゴメン。
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