丸ごとパクリ企画~僕の音盤生活思春期編

イラストはあまり好きではないが丁寧に作られていて好感が持てる

 お盆の休みに入った13日に牧野良幸の「僕の音盤青春記1971-1976」を読んだ。前日の仕事を終えた夜、タワーレコードに行ったついでに隣の旭屋書店で購入したのだ。もっとも本屋で立ち読みするまでそういう出版物が出ているとは知らなかった。「CDジャーナル」はほとんど読まないので、こういう連載があることも知らず、また正直言ってあまり好きなタイプのイラストではない(失礼)ので、普段なら手に取ることもなかったはずだ。それがどうして購入するまでに至ったかというと腰巻の推薦文が佐野元春で、いかにも彼らしい人間性善説そのものの文章に惹かれたことと、パラパラめくったページに出てきた単語が「ギフトパック」「4チャンネルステレオ」「カセットデンスケ」などなど、70年代前半に思春期を送った人間の共通キーワード(今、思ったが共通しないキーワードってないよな、共通しなければシークレットワードになるし、スカーレットレターは英文学の試験に良く出た、って何の話や)が目に入ったことが理由である。

 この作者は丁度僕より1学年下で、したがって彼が中2から高3までの71年から76年までという時代は僕にとっても中3から大1までという、坊主頭のクソガキが肩まで届く長髪のナウでガッツなチャレンジするヤング(どうだ、こんな形容詞使えるのが70年代なんだぜ)になるまでの時期にぴったり重なる。しかもこのところ訪問してなかったsugarmountain君のブログに「あぁ~中学2年生」というエントリーがあり、そちらも73年4月から74年3月までの洋楽ヒットチャートを賑わせた名曲の数々が紹介してあり、おっ、この企画いただき、となった次第である。「CDジャーナル」は全く読まないのだが、先日のパンタのニューアルバムの情報はCDジャーナルのHPで知ったし、つい一月ほど前にはこれも偶然ある書店で「高田渡読本」を見つけて、すぐさま購入ししばらくは夜寝る前の読書として楽しませてもらった。ありがたい、ありがたい。

 さて、その「僕の音盤青春記1971-1976」であるが、クロニクル風になっており、そこにアルバムタイトルやオーディオ用語をテーマとした話が書かれてある。13日の暑い昼下がりベランダにキャンプ用の椅子を出し、iPodで好きな音楽を聴きながら一気に読んでしまった。そうそう、こんなことがあったとか、いやこのアルバム、オレも買ったとか独り言を言いながら南風に吹かれていい気分だった。と、まあ口上はこれくらいにして、早速丸パクリ企画で本日のエントリーを進めていこう。

「気楽なシングル・ライフからはじめよう」

余談だが、僕が大学に進む時に、所謂、学生服以外の私服はあまり持っておらず(大抵ジーンズにTシャツかトレーナーだった)、キャンパスにどんな服を着ていったらいいか分からなかった。あるときぼんやりテレビを見ていたら、当時はまだ反体制でかっこよかったピーター・フォンダが”Simple life is my way”などと言ってCMに出てきた。「シンプルライフ?かっこええやん」と心の中でつぶやき、そのCMをしっかりインプットして服を買いに行った記憶がある。上のジャケットから下のスラックス、スニーカーに至るまで全て色は茶色(何故、茶色にしたか理由は覚えていない)でブランドはシンプルライフで統一して花の京都に出かけたことは、今考えると赤面の至りである。余談終わり。

 そうです、シングルです。当時はドーナツ盤と呼んで、1枚が400円でした。ドーナツ盤とは名前のとおりシングルレコードの真ん中に穴が開いており、ステレオに乗せるときは丸いアダプターをターンテーブルの真ん中に乗せないと聞けない仕組みになっていた。このアダプターを僕はよく失くすことがあり、仕方がないので目測でターンテーブルの真ん中にレコードを乗せて聞いたことがあったが、やはり微妙にずれる。音がおかしくなり聞けない。レコード屋さんに行くと、そういう粗忽者のためにアダプターだけ別売りしてあった。もっともRCA(ビクター)のシングルは丸い穴ではなくて、アレはなんといえばいいのか、忍者が使う手裏剣みたいな、えーとコンパスを使って対称図形を描くときに問題に出てくるような形というか、ああ、めんどくせー、要するにアダプター無しでも聞けたのよ。ただ残念ながらRCAから出るシングルは当時の僕の心を打つものは少なかった。たしかホセ・フェリシアーノとかジリオラ・チンクェッテイとかが多かった。あとジェフアーソン・エアプレインやモンキーズもそうだったかな。おっとニルソン大先生もいたのだが、当時はあまり好きではなかった。始めて聞いたのが「ココナッツ」で、ナンじゃこりゃという感じだったのだ。

 この「僕の音盤青春記1971-1976」に出てくるシングルもカーペンターズの「スーパースター」(レオン・ラッセルの名曲、「グルーピー」というタイトルでもある。宮崎でレオンのライブを見たときにぜひともやって欲しかったが、やらなかった。自分のオリジナルというより他人にあげた曲という印象が強いのだろうか)、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」(ポルナレフは大好きだった。でもロックファンの連中から小ばかにされるので、人前ではミセル・ポルノレズなどと言っておちょくっていた)、BJトーマスの「雨にぬれても」などがイラストに描かれている。この「雨にぬれても」はご存知映画「明日に向って撃て」のテーマ曲だが、僕は全然違う映画のおかげでこの曲を知った。というのは、71年だと思うがNHKの土曜昼間の番組で懐かしの映画シリーズみたいなのがあり、そこで「雨に唄えば」を放映していたのだ。

 たまたま家でその映画を見た僕は、その映画のタイトル曲「雨に唄えば」がいたく気に入り、あるときレコード屋でそのシングル盤を探した。しかし、うろ覚えの記憶で当時ジーン・ケリーもウィントン・ケリーも一体誰ですかあなたは、という知識しかなかったので、映画のタイトル「雨に唄えば」が出てこず、雨がつく映画音楽という探し方をしたところ、アンディ・ウィリアムスの「雨にぬれても」を見つけて、多分これだと思い買って家に帰った。当然、別人28号の曲なので、がっかりしたがこれはこれでいい歌だったのでよく聞いた。しかし雨だけでレコードを探したのだから、無謀というか蛮勇というか無知は怖い。ちなみにアグネス・チャンのシングル「恋のアンブレラ」のイントロに「雨に唄えば」の歌詞とメロディが引用されている。どうでもいいか。

 ここまで書いてきて、なんだか自分が最初に書きたいと思った話からずれて来ていることに気がついた。このまま継続していくのにちょっと抵抗を感じてきたので、仕切り直し。尻切れトンボだが、また気が向いたら続きを書きます。

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コメント

部屋の中が37℃…(泣)

暑くて頭が回転しません。もう少しで停止しそうです。
エアコンでカゼひいて、咳が出るのでエアコンの部屋にいられず、暑い中で寝ていたら、あせもができて、右耳の鼓膜も調子がおかしい…。
カゼは3日薬を飲んで治りましたが、相変わらず暑くて脳が働きません。

こないだうちから、コメントしようとは思っていたものの、私はああいった運動についての素養が皆無です。ウィキで調べたりしても、何か書くまでにはいたらず、長らくご無沙汰をしてしまいました。

親の影響で、古い映画はずいぶん見ていますが、どうもミュージカルというのは性に合わないのか、『雨に唄えば』は印象に残っていないですね。
「雨に唄えば」の曲自体は、『時計じかけのオレンジ』のイメージの方が強いです。サントラ盤というのは数えるほどしか持っていないのですが、『時計じかけのオレンジ』は、アルバム全部の中でも、よく聞くうちの1枚です。
暴力的な内容と、脳天気なポップス。S・キューブリックの音楽的なセンスは秀逸ですね。

なんだか信じられないくらいの暑さが

連日続いてますね。狸さん、体調大丈夫ですか?無理せずにぼちぼちやってください。僕も仕事が忙しくて、ほとんどまともに更新できずパンタの歌詞でお茶を濁すパターンでしたので、久しぶりに狸さんの米頂いて嬉しいです。そうそう、その節は米の編集が出来ずにご迷惑おかけしました。何とか削除出来たので勘弁してください。

そうか、キューブリックの「時計仕掛け~」にもあの歌使われてましたね。ご指摘のとおり彼の音楽センスはピカイチです。映像と音楽のアンバランスさがもたらす衝撃は最高でした。これからまた、エントリー更新していくので宜しくお願いします。

ドーナツ盤、キューブリックなど

なつかしいレコード盤です。あの直径3センチほどの穴は、主に米国での「ジュークボックス」使用のための仕様ですね。わが国でレコードプレーヤーが普及すると、「アダプター」が必要なドーナツ盤形式のものは、本来であれば無用の長物となましたが、それでも一部ジュークボックスの用途があったのか、当時はまだ17cm盤では、其れが主流でした。(クラシックの17cm盤は全てが通常の小さな穴でした)
そこで登場したのが、真円の変わりに三角形(貴君が忍者の手裏剣と表現したもの)のガードの中にターンテーブルの突起を通すスタイルの盤が登場しました。
アレは、もしジュークボックで使用するときには、あの三角を折ってしまい、大きな真円の穴の:ドーナツ盤として使用するための、いわばハイブリッドなのです。
正確にはドーナツ盤(真ん中にドーナツのように穴が開いているからドーナツ盤)とはいえないのですが、なぜか小生も回りも45回転の17cmレコードを全て「ドーナツ盤」と言っていました。

キューブリックと「雨に歌えば」のエピソードは、語れば長くなりますが、あの映画を始め、キューブリックは「アイルランド」に限りなく郷愁の念を抱いていたと見ることができます。後の「バリー・リンドン」にも通じるところがあるようです。

トンネルの中で酔っ払いのホームレスに暴力を振るう箇所で、歌われるのは「クッコー・アンド・マッソー」わが国では「悲しき紫貝」と呼ばれたアイルランドの伝統歌。(ムール貝売りの若い娘が死んだが、今でも彼女の売り声がダブリンの町に聞こえる・・・・」という内容。亡霊が出てくる歌は、アイルランドの古い歌にはかなり多いものです。
この歌は、現在アイルランドのサッカーチームの象徴の歌ともされています。昔見た映画「アラモ」の主題歌を収めた17cm盤のA面は「遥かなるアラモ」でしたがB面は「悲しき紫貝」:ブラザーズ・フォーのサントラ盤が売り切れのため、フェアマウント・シンガーズのコーラスのものでしたが、なかなかいいものでした。今はもう処分され、手元にありません。
余談ですが、「オレンジ」の中で使われるベートーヴェンの第9は、フェレンツ・フリッチャイが指揮するベルリンフィルの演奏です。あの映画ではミニカセットが使われていました。ドイツグラモフォンのロゴマークは、当時確認しましたが、テッキリ「カラヤン」の演奏だと思ってましたが、そこはさすがキューブリック。当時から飛ぶ鳥を落とす勢いの、カラヤンを使わなかったです。天晴れ!!キューブリック。DVDで確認できたことです。

なるほど

原作では、トンネルの中で酔っぱらいを暴行する場面と思われる箇所は、
 おれの好きな 一番好きな人
 そこへおれはもどるんだ
 おまえ おれの好きな人
 どこかへ行っちまってもよ
もしくは
 おお わが愛する国土よ
 われ、そのために戦いぬ
 そして、平和と勝利とを
 わが国土へもたらしたり…
という歌になっていて、映画では特に気にしていなかったのですが、そうだったのでしたか。存じませんでした。

sawyer先輩、お久しぶりです

no nameさんですが、コメントの内容からしてsawyer先輩に間違いないと確信しています。「ジュークボックス」というのも懐かしいオーディオ機器(?)ですね。まだステレオが普及する前の時代に喫茶店やスナックなんかで集客の小道具として置かれてました。アメリカのチャート誌の「キャッシュボックス」のデータの元になったというのは本当なんでしょうか。しかしレコードの実売枚数より、実際巷に流れている音楽のほうが言葉本来の意味での「流行歌」なのかもしれませんね。

えー、そうだったの!オレももう一度確認しよう

「時計仕掛け~」は、初めて見たときは何がなにやら良く分からず、ただ映像にノックアウトされていました。その後何度か見直して、なんとなく分かった様な気がしていましたが、いやいや、奥が深いな。「2001年~」にしてもシンプルな捕らえ方だけで見ても十分面白いし、音楽と一緒に気楽に見ていればいいんだけど、どうしても謎解きしたくなるのは現代人の悪い癖でしょうか?しかし、オレのブログはコメント欄が一番インテリっぽいな。本編も負けないぞ、などと力むと面白くない話しか書けないので、いつもの調子で行きます。

失礼しました

>no nameさんですが、コメントの内容からしてsawyer先輩に間違いないと確信しています。

さすが鋭いです。ご推察のとおりです。いつも直URLから閲覧しているのですが、先ほどは、MIXI経由で閲覧したので、いつもすでに投稿画面に小生のHNが入っていたのをそのときも入っているものと、勝手に思い込みました。失礼いたしました。MIXI足跡には時々しか残ってないと思いますが、ブログに、リンクを張っていますのでいつもは、直URLから拝見することが多いのです。

sawyer先輩のブログにリンクを

貼っていただいているのは、先日発見しました。大変光栄です。しかも略し方が4階boxとなっているので、かの別館を知ってる人間でないと、あのおどろおどろしい雰囲気分かってもらえないだろうな、などと一人で悦に入ってます。今日のエントリーを拝見したのですが、ソノシートやカラーレコードの話も出ていて、しまった、その話があったかとやや焦り気味です。17センチコンパクト盤の話を書くときに、その手の話も書いてみようと考えています。

キューブリックの「オレンジ」追記

http://sawyer.exblog.jp/912967/
かつてブログにこのあたりを書いたことを思い出し、追記としてURLを貼っておきます。
「クッコー&マッソー」と書いたのは誤記で、正しくは「モリー・マローン」でした。マッソーとはムール貝で買い瓜の少女が町を売り歩くときの「買ってください・・・ムール貝、新鮮ですよ!」という売り声を歌詞にしたものです。

sawyer先輩、重ねてのご教示ありがとうございます

「時計仕掛けのオレンジ」、久しぶりにレンタルしてじっくり見てみます。最近、DVDの普及で昔の名作はもとより、B級C級作品も廉価盤で出て驚くことがあります。昨日だったか、夜スーパーで買い物していたらワンコインDVDと書いたラックがあり、何気なく見たら「まぼろし探偵」の第1巻が499円で売っていました。ジャケットに吉永小百合の幼い顔を見つけて二度ビックリ。即座に購入したことは配偶者には内緒です。
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