割り込みはルール違反だっちゅーの

 引き続き携帯電話を徹底して糾弾していく。いやはや、一体どこの馬鹿が電話を「携帯」するなどということを考え付いたのか。そもそも電話は各家庭にデンと座った、あたかも大黒様のような不動のコミュニケーションツールだった。ちょっと電話の歴史を振り返ると、最初はダイヤル式の固定電話が、わが国の場合は公社システムの中で普及していき(オイヲイ、「もしもし交換かね、○○番を頼む」などというような時代は流石のワシも知らんけんね。ここでは黒のダイヤル式から振り返らせてくれ)、ある程度、各世帯に浸透したあとにプッシュホンなるものが登場した。

それまでは、ジーコ、ジーコ(と、いってもアルシンドを連れてきて外国にも河童がいるということを証明しようとしたサッカー選手ではない)、ダイヤルを回して、そのダイヤルが元に戻る間にいろんな口実を考えたり、ああ、どんな話をしようか、いやいやそれどころか目指す相手本人が出てくれればいいのだが、その保護者などが電話を取った日には「お前は一体何者だ、何の用があって電話してきたのだ」と言う趣旨の事をやんわり、真綿で首を絞めるような表現で聞かれ、こちらもそのときの回答を準備してなかったものだから、余計に泡を食って「あわ、アワ、泡…」などと口走ってしまい、結構第一印象は自信があるんだもんね、オレは、だから出るところに出ればそれなりに決めるんだもんね、などと思っていた根拠のない勇気は、あっという間に消えてしまい「ごめんなさい。出直します」と言うのがやっとという経験をしたことが無いやつは地獄に落ちればいい。

 はぁ、はぁ、と何故か鼓動が激しくなったが、ダイヤル式の電話は情緒があった。歌の中にもよく登場してきた。♪ダイヤル回して手を止めて~だったか、女心のためらいというか揺れる気持ちを上手く表現していたり、いや僕自身はそのような経験がないのでものの本で知った知識であるのだが。「恋のテレフォンナンバー6700」なんてのもあった。そういえば高校時代授業の合図のチャイムが壊れて、始業や終業時間になると教室のスピーカーから「ジリリリリ」と、まるで当時の黒電話の呼び出し音みたいなベルの音が流された時期があった。あるとき「数学できんのが何で悪いとやー(by高校大パニック、石井聰亙監督だよ)を合言葉にしていた僕ら赤点グループは「おい、今度の数学の授業が終わる時、あのベルの音が鳴るだろ。そしたら皆で一斉に立ち上げり『ハロー、ダーリン』と一人が叫び、それを合図に全員で『りんりんりりんりんりんりりんりんりんりんりりんりんりんりりんりん…』と歌いだして○○先生の腰を抜かしてやろうぜ」「そりゃ面白い。やろう、やろう」「で、誰が『ハローダーリン』をやる?」「そりゃ言いだしっぺのdrac-obに決まってるだろう」「いやいや、オレは昔から諸葛亮孔明というか山本勘助というか、所謂、参謀タイプで実戦のリーダーには不向きだ。ここは数学7点の実績のある××が適任だろう」「いやオレ7点取ったの1回だけやし、そういえばお前は1桁が3回あったとか言ってたな」

 という具合に、数学的思考の出来ない劣等生達はついに団結という言葉を理解できず、もしかするとその「りんりんりりんりんりんりりんりんりんりんりりんりんりんりりんりん…(くどいな)」の大絶叫が、受験戦争に束縛され個に分断された高校生達を解放する一大決起行動になったかもしれないのだが、ついにその高校解放の夢は夢のまま、実行されないまま歴史は大きく転換していくのであった。えーと、何の話だったっけ。

 そうだ、本来固定式だった電話がいつごろから「携帯」するものに変わったのか。取っ掛かりは「自動車電話」なる物だったか。今ウィキペディアで調べてみたら、ビンゴでした。1985年というから僕がまだ初々しい会社員時代だ。当時の社長が自分の車に電話をつけたと聞いて、黒電話を車につけて使えるのだろうかと疑問に思ったことがあった。もちろん黒電話をつけるのではなく、今の家庭用電話の壁掛け式みたいなのを車のサイドブレーキのあたりにセットするスタイルだった。出始めの頃は警察もそれほどうるさくなかったので、運転しながら左手で受話器を持って会話したりしていたようだ。いや右手だな。よくよく考えると、当時自動車電話なんか付けられるのは会社の社長さん、それもそこそこ大きい会社と相場が決まっていた。その手の人たちが乗るのはベンツとかパンツとかいう名の左ハンドル車だから、右手で持つわけだな、うん。

 このあたりから危険信号が流れていたわけだ。一体全体、何が悲しゅうて車を運転中、いや移動中に電話をしなければいけないのだ。当時は公衆電話が今以上に設置されていたから、どんな田舎でもコイン式の公衆電話があったはずだ。また公衆電話が無くても、そこらのお店で「電話貸してください」といえばNTT、いや当時は電電公社だったか、を通して電話して、料金はその電話を切ったあと電話局からすぐかかってきて言われた金額を払うというやり方が出来た。手持ちのお金がない時は、コレクトコールという手段もあった(貧乏学生の頃は重宝した。「金送れ」コールはしょっちゅうだった。今時分は夏季一時金獲得コールなんてやっていた、わはは、などと笑っていたらもうじき我が子がそれをやるのではないかと考えたら気が重くなった。うちはビンボーだと徹底してセンノーしておこう)。

 そうだ、そうなのだ。電話で話す時は、いや電話に限らず人と話す時は、何かをしながらなどという「ながら」行動でやるものではないと思う。どんなにつまらない話でも、基本的に相手に何かを伝えたいなら、話すことに一生懸命になるべきではないのか。それを車を運転しながら、片手にハンドル、片手に受話器というスタイルをカッコイイと思ったのか、俺はこれだけ忙しいのだ、ひとつの事をやってる暇はないのだ、だから出張先に行く途中、運転しながら会社に電話で指示を出してるのだ、などとおのれの姿に自己陶酔する経営者、つまりプチ権力者だ、が、増えていったことがバブル経済の走りであり、そしてそれはそのままお金万能、格差バンザイ、改革は正しい、アメリカ万歳の時代への一大アクセルだったのではなかったか。

 ここまで書いてきたら、どうにも眠くなってしまった。携帯電話の悪口まで行かなかったけど、この次覚悟しとけよ。ボケェ。何がキャッチホンじゃ、キャッチセールスと変わらんわい。割り込みするのはルール違反や、ゆうとるのに、電話だけは、ホラでろ、今の電話切ってこっちに替われ、ホラ、大事な用事やで、みたいな態度は何だ。クソッタレ。次回も携帯電話クソクラエでいくぞー。
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コメント

オゲレツネタですが。

ボキャブラ天国で
「隣人美人○ン○ンビビンビン隣人美人○ン○ンビビン」ってぇのがあったのを思い出しました。
もちろん出典は「恋のテレフォンナンバー6700」です。

続き楽しみにしています。

すみません。

わても日記の割り込みいたしました。

う~んなるほどです。確かに電話って「ながら」するもんじゃないです。
そこ重要ですね。

しかしまぁ、なんというモノを

覚えてらっしゃるのでせうか?「隣人美人」は分かりますが「○ン○ンビビンビン」はないでしょう。仰るとおり、「お下劣」と認定いたします。燐さんの得意技はスカトロだと思っていたのですが、まだまだ甘かったようです。エロマスターの道は遠く険しい。ああ、だのに、なーぜー 歯をくいしばり 君は行くのか そんなにしてまで~

「若者たち」じゃなくてこの道を行くのは「バカモノたち」だったりして…。

ながら勉強はダメだなどと

中学、高校時代に親・教師から良く言われました。それに対してラジオを聞きながらやるほうが効率的だとか、リラックスして出来るなどと屁理屈を言ってたのが昨日のようです。それはさておき、携帯に限らず、結構電話のときって「ながら」でやってる人多いですよ。クレームの対応で口先では「すいません」とか「申し訳ございません」などといいながら、アイコンタクトで隣の人とニヤニヤしあってるなんてのは、ちょっとお役所あたり覗くと、頻繁に見られる光景ですね。いや、何もわざわざお役所に行かなくても、ヒア、ゼアアンドエブリゥエアに見られます。

それじゃ、ダメだろ。お互いもっとマジでやろうよ、と言いたいのです。でも今の世の中では受け入れないのは分かってるのですが…。それでも私は…。
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