黄金週間2日目

高鍋湿原入り口

 昨日、エントリーにあんなことを書いておきながら、というか、あんなことを書いた反動でというべきか、昨日、今日と連日家族のお抱え運転手但しノーギャラという役が振られた。昨日は、久しぶりのエントリーを午後2時前にアップして、さてこれからは本を読むか、音楽を聴くか、いやいやこのところHDに溜めているテレビ番組(ほとんど音楽関係、チューリップとかカーペンターズとか、このところNHKでいい番組やってるよね)をもう一度じっくり見るかと考えていると、配偶者が「パパ、この連休は何処に行くのですか、どこにも行かないのですか。だったら都城に墓参りに行きたいのですが」とコミュニケーションブレイクダウン(by ツェッペリン)を地で行く発言をしやがった。しかし、良く考えるとここ最近は義父の墓参に行ってない事を思い出し、まあ今日は敵の墓参りに、明日は僕の実家の墓参りをしてこの連休なんとかお茶を濁して、あとは好き勝手出来るのではないかとの計算が働いた。

 一度決断すると僕の行動は早い。車中で聞くCDも配偶者と子供の好みを考えて吉田拓郎の「元気です」、荒井由美の「ひこうき雲」「ミスリム」そしてジューシーフルーツの「ベスト」と70年代フォークからニューミュージックへそして近田春夫の復権とテーマを決めて準備した。子供達にも「ほら、チャッチャッと着替えて出ろ。遅いことはブタでもするぞ」と急がせて、車に全員乗ったのが2時10分過ぎだった。いつもは国道を走るのだが、その日は夕方レンタルしていたDVDを返却するとか、細かな用事があるとのことで、それなら行きは高速で行こうということになった。4月の終わりの宮崎はもうほとんど初夏の雰囲気で、エアコンをかけながら高速を走った。車内では「春だったね」のイントロが流れている。すると下の子が「これ昭和の音?」と聞いてきた。その質問の仕方はとても好意的なものとは思えなかったが、いきなり怒るのも大人気ないので「そうだけど、どうした」と答えると「ううん、やっぱり昭和の音はあれだね。すぐ分かるね」と何か奥歯に物が挟まったような言い方をした。それを聞いていた上の子が「止めなよ、これはお父さんとお母さんの青春の音楽なんだから」などといいやがった。

 ちょっと不愉快なものの言い方だったが、まあ所詮はコドモの言うことだからと無視して、CDにあわせて歌っていたら、何か妙な音がする。なんだろうと思って横を見ると、配偶者が携帯にイアホンをさして何か聞いている。その音が漏れているのだ。ナニゲニ、ルームミラーで後ろを見るとバカ娘達もそれぞれ携帯で音楽を聴いている。父が岡林が提起した「我々のうた」を拓郎が否定して「私のうた」にしてしまい、それをさらにユーミンが「何も考えないワタシ」の「うた」にしてしまい、皆が中流志向・プチブル志向を持ち、未来の問題解決よりは目先の快感・快楽を求めた結果、今の「美しい国」が出来てしまった、というか作られてしまいそうになっているのだ、ということを音楽を流しながら解説してやろうと思ったのに、誰一人耳を貸さない。いや正確にいうと携帯のイアホンに耳を塞がれている。正しく「コミュニケーションブレイクダウン」である、あれ2度目か。

 まあ、そんなこんなで無事お墓参りが終わり、帰りはゆっくり国道を走って家まで帰った。家に帰ったら疲れて晩御飯を作るのは億劫だろうと、途中のお店でお惣菜を買い、DVDも返却して家に帰ったのは、夕方6時くらいだった。お風呂に入り、晩御飯を食べて、さあ明日も休みだから、今日は何をして夜更かししようかと楽しみにしていたのだが、なんと9時になったら急に眠気が襲ってきて、じゃちょっとだけ寝てそれからまた起きようと思いながらも、熟睡してしまった。はっと目が覚めたら朝の6時である。頭にきてまた寝てしまった。しかし今度は目覚ましが鳴り始めて、良く考えたら今日は月曜である。このまま起きてしまおうとも考えたが、「世の中に寝るより楽は無かりけり、浮世のバカが起きて働く」という人生の真実をついた言葉を思い出し、再度爆睡した。

 次に起こされたのは実家の母からの電話で、午前中に墓参りに行きたいので来てくれと言って来た。「ハイハイ」と生返事しながら起き出すと、外からなにやらスピーカーの声がする。よく聞くとテレビやパソコンなどを無料で引き取りますなどと言ってる。我が家の倉庫には昔使っていたテレビや、古いスピーカーやビデオなどがスペースを取っていたことを思い出し、外に出ると既に車は次の団地に行こうとしている。ダッシュして呼びとめユーターンしてもらい、古い家電品を引き取ってもらった。もっともテレビは94年製以降のものでないと2,000円費用がかかるといわれたが、リサイクル券を買ったり、家電店に持ち込むことを考えたら安いものなので、まとめて引き取ってもらった。そういえば昨日のニュースで関東のベ○ト電器がお客からリサイクル料を受け取りながら、処分してなかったといっていたが、あれは誰かがリークしたのだろうか。それとも国内でリサイクルせずにどこかの国に高くで売りつけてるのだろうか、などと寝起きのモーローとした頭で考えた。

 ようやく家電品の処分も終わり、大急ぎで家族を連れて実家に行った。車中にかけたCDは今日はユーミンで「魔女の宅急便」でおなじみの曲もあり、昨日ほどクレームはつかなかった。お墓に着いたら、意外なほど人は少なくゆっくり墓参ができた。もっとも水道のところで古くなった花を捨てて、バケツに水を汲んでいたら、大きなクマ蜂が飛んできて一瞬肝を冷やした。5~6センチはあっただろうか、子供達も相当ビビッていた。墓に参った後、お昼に何を食べようかという話になり、こういう時は一番発言権のある下の子が「ラーメン」と言ったので、家族で○来軒に行った。ラーメンを食べながら家族で喋っているうちに、以前行って入れなかった高鍋湿原に行ってみようかという話になった。僕はこの湿原が好きで去年は子供達をつれて何度か行ったのだが、1月から3月までは入園できないことを知らず、前回は門の所まで行きながら入れなかったことがあったのだ。母も行ったことがないとのことだったので、「よし、これで親へのサービスも完了」と内心思いながら車を走らせてた。
湿原の中 遊歩道があり池の回りを散策できる

 走り始めてどれくらい経っただろうか。いきなり配偶者と子供達が叫び始めた。「ハチ、ハチ、お墓からついて来ている、ギャー」と、なんともけたたましい。「窓、窓、窓を閉めて」と下の子が半泣きで叫んだ。僕は訳が分からず窓を閉めた。どうしたのか聞いてみると、お墓で見た大きなハチが車を追いかけてついて来ていたというのである。そんなアホなと思って、「お墓からラーメン屋さんまで行って、ラーメン食べてる間は待機していて、この車が走り出すと同時に追いかけてきたんか、そんなアホな話があるか」と一喝したが、母子は聞かない。しかもそのハチの足が窓に挟まって、怒って針を窓にぶつけている、などといい始めた。ハチじゃなくてアブだろうと母が言うと、下の子が「違う、ゼッタイ違う。だってお尻から針みたいなのが出ている」と叫ぶ、助手席にいた母も、「針が見えた、確かにハチが窓に挟まっている」という。信号で止まるたびに覗いてみたが良く分からない。丁度喉も渇いたので、コンビニで止まってそのハチを何とかすることにした。

 まず配偶者が「お父さん、スプレーがある、スプレーが」と言ったので、お、感心に殺虫剤を車に積んでいたのかと聞くと「ううん、くもり止め」などという。アホ、くもり止めをかけたらハチが目を回すのかと聞くと、「何も無いよりはましだわ」と逆切れしやがった。上の子に至っては「この車はか弱い女ばっかりだから、こういうときはたった一人の男の子が犠牲になればいいちゃが」などという。オレは男の子だったのかと、覚悟を決めて、とりあえず反対側の窓のところに行った。2センチくらいのアブが足を挟まれて、苦しそうにもがいていた。僕は無言で運転席に戻り、黙ったままパワーウィンドのボタンを押した。「ぎゃー」と家族が悲鳴を上げる中、アブはようやく得た自由を二度と手放すまいと必死で逃げていった。その飛んでいく姿を見て母が「やっぱりアブだった」というと、後の3人も「アブよ、アブ」とか「お墓のハチがついてくるわけが無いと思った」とか、好き勝手を言い始めた。その様子を見て僕は、拓郎のある歌を口ずさんでいた。♪人間なんて、ららーらーらららららー人間なんてららーらーらららららー…

 このあと一行は無事湿原に着いたのだが、疲れ果てていた僕はただぼんやりその景色を眺めただけだった。ああ、連休だと言うのに2日も続けてアッシーか。いや、とりあえずこれで家族への義務は果たしたと解釈して、次の4連休は有意義に過ごすぞ、と考えていたら、母が「のんびり温泉に1泊したい」とか下の子が「潮干狩りに行った事がない、釣りをしてみたい」とか言い初めて、僕が大慌てで今更何処へ行っても予約で一杯、泊まるところなど絶対無いと打ち消していたところに、配偶者が「こんな時こそ、ネットで調べたらいい」などといい始めた。…どこがか弱い女なんだろうか。僕はまた拓郎の歌のタイトルを口ずさんでいた。「どうしてこんなに悲しいんだろう」~♪悲しいだろう、みんなおなじさ、おんなじ夜を迎えてる… 


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コメント

家族サービスおつかれさまでした。

潮干狩り、楽しいですよ。あとで、食べる楽しみもあるし。
でもかなり腕とか疲れます。
腰も痛くなるので、携帯用の小さな折りたたみ椅子があると便利です。

それにしても、この長文のブログがいちばんお疲れさまのような気がします。(笑)

結局

「虻蜂取らず」の連休となるのでしょうか?小生の最近のGWは、アレコレ考えては見るけど、「どこにも行けない」by dylanとなってしまうことが多くなりました。・・・しかし、これはgoodな音楽。人間、どうしようもない時にこそ良いものが出来るようです。

遅ればせながら

「別館4階のBOXから」1周年おめでとうございます。
もり さんもおっしゃっているように、長文なので、なかなか過去のものが制覇できませぬ…。「ああ、この話題、以前どっかにあったな」と思っても、探すのが大変困難です。うまく検索する方法はございますでしょうか?

え~、突っ込みどころが違うような気がしますが、クマバチの名誉のために、書かずにはおられません。
クマバチ、クマンバチとも言いますが、黄色の胸、黒い腹部の、丸っこいずんぐりしたハチで、2cm程度です。
地方によっては、スズメバチのことを「クマバチ」と呼ぶ所があるそうですが、もしかしてdrac-ob さんの所は地方によってますか!? スズメバチはオレンジと黒のしましま模様で、たしかに4cm以上あるものもあります。
クマバチは大変おとなしい性質ですので、刺されると死ぬとか言われていますが、実際には人に危害を加えたケースはほとんどありません。まちがってつかみでもしない限りは、刺すことはないでしょう。
ご存じのようにスズメバチは気も荒く、危険なハチで、クマの被害よりもスズメバチの被害の方がずっと多いのです。英語のwasp(WASPと書くと、また違った意味ですね)には、「怒りっぽい人」という意味もあるぐらいですから。

どーでもいい事ですが、アブは毒針を持っていないので、手でつかんでも危険はありません。動物の血を吸う種類もあるのですが、まったく無害のものの方が多いです。刺されても、その時痛いだけで、ハチのように毒で腫れるということはありません。もちろん変温動物ですから、くもり止めのスプレーでも、温度の低下によって、死なないまでもかなりのダメージはあるかもしれませんね。

えー、やっぱり長文ですか?

もりさんみたいにエントリーを上手にまとめるということが出来ません。それと、僕がブログに興味を持ったきっかけが「きっこの日記」とか燐さんのブログだったので、ブログとは長い文章を書くものだというのが、刷り込まれているのです。毎度、下書きはwordでやってるのですが、最低3枚以上書かないと落ち着きません。のってきたら5,6枚あっという間です。でもエントリーを書くのに2時間もかかるので、そろそろ考えないといけないかと思っています。

でも、人様に読んでいただくのだから、起承転結とか序破急とか、とりあえず体裁をつけないといけないと考えるところが、パラノアたる所以でしょうか…。

アブ、ハチ取らずとは、これまた

上手い落ちですね、そこには気が付きませんでした。今日も帰って下の子供と話している内に、3日のうちに親戚の家に行き潮干狩りをして泊まるという計画を勝手に決められそうになりました。良く考えると去年のGWも似たパターンでお茶を濁しているので、今年は目先を変えないといけないようです。

正直4日のうちに1日くらいは一人でのんびりしたいのですが。

そうそう、そのスズメバチという

やつです。と、いうことはこちらは「痴呆による」じゃない「地方による」のほうなのか。子供の頃からクマンバチに刺されると死ぬなどといわれて恐れてきましたが、風体からしてスズメバチですね。いや無知は怖いな。

お祝いのメッセージありがとうございます。うーん、ここでも長文といわれてしまった。ん、米の長さでは人後に落ちない狸さんに長文といわれるのも、妙な気がしますが。過去の記事の検索の仕方は、この連休中に考えて見ます。書いた本人も忘れている話が多くて、何かの拍子に去年のエントリーを読むと、本人が一番新鮮だったりします。
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