思い出した、ここは音楽ブログだった

 前回のエントリーで鈴木ヒロミツの死がモップス再評価のきっかけになるのではということを書いた。実際はもっと否定的に、人の死まで商売に有効利用しようとする資本主義に忠実な諸君の登場を予測したのだが…。嫌味はさておき、16日金曜日にタ○ーレコードのメルマガが届き、ナニゲニ眺めていると「大人の音楽ユーザーのためのページ」なるものが出来たと書いてあったのでクリックして入ってみた。そうすると「エレックのシングルボックス」や「ドーナツ盤メモリー」、そして「お色気御殿 お父さん お疲れさまです」とあり、このハートマークは一体なんだ、この問題を解決しない限り、次には進めんぞと一人コーフンしていたのだが、そのすぐ下にレコメンドがあり、そこにモップスの「御意見無用(いいじゃないか)」のジャケット写真とヒロミツ氏の訃報についてコメントが書いてあった。文面は故人を偲ぶというニュアンスだったので、それほど気にはならなかったが。

 試聴できたので、何十年かぶりにアルバムタイトルの「御意見無用(いいじゃないか)」と「月光仮面」を聞き、そのまま他のフォーク、ロックのアルバムを見ていたら、やはりモップスの「サイケデリック・サウンド・インジャパン」もあったので、当然「朝まで待てない」から聞き始めた。このアルバムバージョンではやや音がスカスカで、普段耳にしているシングルバージョンとちょっと違っていたが、録音の悪さも当時の音楽シーンを象徴しているようで、それはそれなりに良かった。しかし、ビックリしたのは「あなただけを(あおい輝彦に同名異曲がありますが、こちらは当然ジェファーソンの「サムバディトウラブ」の日本語タイトルのほうです)と「ハートに火をつけて(ドアーズでっせ、ドアーズ)」でのヒロミツのボーカルの上手さと、バックの演奏力のしっかりしていること。これ皮肉でも何でもありません。あの頃の日本のロックシーン(そんなものは無かったと言い切るのは簡単ですが)のなかで、コマーシャリズムと上手く折り合いをつけながら、独自の音作りを模索していたモップスの凄さが感じられます。

 そんなこんなで週末を迎えたが、本日の日曜は午後から夕方まで仕事が入っていたので、午前中はのんびりするつもりだった。本当は昼前まで寝ていたかったのだが、昨日の新聞に「寝ダメは無駄。休日普段より起きる時間が遅い人ほど抑うつ感がある」とかいう記事を読んだので、8時くらいから目が覚めて、それでも起きるのはなんとなく勿体無くて布団の中でウジウジネベネベしていた。この「ウジウジネベネベ」というのはいい加減起きればいいのに、浅ましく布団の中で寝返り、反転を繰り返すさまを表す言葉で、70年代後半北白川を中心に使われた単語だ。そのほかにもぐうたらで食っちゃ寝てばかりいて、ぶくぶく太る人間のことを「ネブタトシオ」という言い方もあった。それはさておき、起きようか、寝ようかと迷っているうちに携帯がなった。

 仕事の催促かと思って身構えたら、いつもの宅急便の人からで、先日(といっても、2月28日に3枚で25%引きに釣られて)注文したCDをこれから配達できるとの連絡だった。実はその数日前にHMVからメールが来ており、ショーン・フィリプスの「ブライトホワイト」が入らないが、他はどうするか、キャンセルすっか、まだ待つか、みたいな内容だったので、とりあえずある分は送れやと返事したのだ。電話を切るや否や、玄関のチャイムが鳴り、無事4枚のCDが手元に届いた。以前のエントリーにも書いたパリスの「ビッグタウン2061」、ボブ・ウェルチの「フレンチキス」、ニール・ヤングの「オンザビーチ」そしてダン・ペンの「ドゥーライトマン」。早速PCに落として車用にコピーCDを作った。しかしこれらのアルバムは全て高校時代から大学にかけてのアルバムで、アナログでしか持っていないものばかりだ。我が家ではアナログのオーディオ機器は下の子が小さいときに壊しそうになったので、倉庫にしまいこんだままになりずっと聞けない状態が続いた。

 したがってカセットに録ってなかった音盤は、下手すると20年近く聞いたことが無いことになる。しかし本日のアルバムを聞いてみると、いややっぱり覚えているモンです。さびの部分のフレーズなどすぐ出てくるし、あれ、この曲は覚えてないと頭は判断しても、口をついて歌詞が出てきたりメロディや印象的なソロパートがふっと浮かんだり。パリスのアルバムは意外にもバラードナンバーのほうが記憶に残っていた。いや、今まで完璧に忘れていたつもりだったが、イントロの音が流れた瞬間、完璧に甦ったのだ。新しい発見もあった。当時は知ってたのか、どうだったのか、ニールヤングのアルバムのバックにレボン・ヘルムやリック・ダンコが参加していた。特にこのアルバムをCDで買う動機になった「シーザスカイアバウトゥレイン」や「レボルーションブルース」にザ・バンドの御大お二人が参加していたのだ。

 この「シーザスカイ~」はエレピのイントロが印象的な曲だが、僕には苦い思い出がある。あるブログのコメントにも書いたのだが、歌詞の中に”Locomotive pulls the train”というフレーズがあり、このアルバムを買ったばかりの時は意味を調べず、そのまま聞きながしてしまった。その何日か後に実力テストがあり、その英文解釈の中に”locomotive”なる単語が出ていたのだ。語尾にtiveがついてるので形容詞だと思い込んで、何とか訳を考えるのだが、全然分からず時間が来てしまった。試験後、やはりロックファンの友人と話をしたときにあの単語の意味が分からなかったというと、彼は「お前アホやな、ゴールデンハーフ(時代だね、この単語知らない人は気にしなくていいからね。僕らの上の世代の人たちのアイドル「黄色いサクランボ」たちです。大塚愛の「さくらんぼ」とは別人28号)がうたっとるや無いか。ロコモーションって手の形がシュシュポッポだろ。蒸気機関だろ」と斬って捨てた。

 『そうか、ロコモーティブプルザトレイン、とは動力源である蒸気機関が客室である列車を引っ張っていることを歌ったのか』と気がついたが、後の祭り。それ以来虎視眈々と試験に”locomotive”が出てくるのを待っていたが、ついに出会えなかった。しかし、こうしてCDで出会えたから良しとする。ボブ・ウェルチの「フレンチキス」は、学生時代に作っていたミニコミ、マーマレードの最初に取り上げたアルバムだ。この時は、どんな人がミニコミを読んでくれるか皆目見当がつかず、とりあえずその時一番良く聞いていたアルバムのことを書いて自己紹介にしようと思い、ストーンズの「ラブユーライブ」と10CCの「愛ゆえに」、それにこの「フレンチキス」の3枚をネタに記事を書いたのだ。しかし、この手の昔話は焦点を絞って書かないと単なる垂れ流しになるな。

 そうこうしている内に仕事も終わり、お風呂に入って、そうそう、この前DVDに録画してもらった「フォークの達人」を見なきゃと思い、泉谷を見始めた。いや、老いてますます盛んでした。キーボードが元サウストウサウスの中西、ギターがアナーキーの藤沼伸一、それに泉谷という変則的なバンドだったが、これが実にいい。選曲もほとんど70年代で「野良犬」から始まり「寒い国から来た手紙」や「眠れない夜」「翼なき野郎ども」と泣かせる。ゲストも牛若丸三郎太じゃないや、時任三郎にチャーという意外な組み合わせでこれまたビックリ。アンコールで「野生のバラッド」を観客巻き込んで大騒ぎだったが、60過ぎても凄いパワーだ。そうか、藤沼のギターは「吼えるバラッド」の時からだな。あのアルバムには「野生のバラッド」が入っていたけどアカペラで、シングルがロックバンド(アナーキーの進化形)の演奏だった。

 まとまりがないけど、最後は泉谷の歌で終わろう。「Oh、何てお前に伝えよう、騒ぎの好きな俺についてOh、何てお前に伝えよう、静かに暮らすいらつきを~誰かを傷つけてきた日々の、そのときの顔つきで吼える」。アンコールにもう1曲「デトロイトポーカー」をやれば最高だったな。
スポンサーサイト

コメント

私も、モップス聞き直して見ました。
びっくりしますね。ヒロミツの歌にもギターにもベースにも。
ヒロミツの歌はエリックバードンを思い出してしまいます。
今週はまだ時間がありますので、××します。我が家も
光になったので時間もかからないでしょうし・・・
 

はじめまして^^

私のニュースサイト
芸能ニュース ザッピング!で
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://aidma.blog53.fc2.com/blog-entry-308.html
です。

これからもよろしくお願いいたします^^

××ありがとうございました

いやー驚き、桃の木、山椒の木(これまた古いギャグですが)!!おかげさまで、モップス三昧の日々が送れそうです。それにしてもヒロミツのボーカルも星勝のギターも冴え渡ってますね。たしか高校生の頃、井上陽水と一緒に宮崎にライブに来たことがあります。僕は見ていないのですが、ライブに行った友人から、星勝が弦楽器を弾いて、それが異常にカッコよかったそうです。もっとも人気のほうは既に、陽水に抜かれており客もモップスに対しては、今更なんでGSがというような反応だったそうです。

光に変わったのですか?スピードが全然違いますよね。

そういえば音楽ブログだったのですね。
「ハートに火をつけて」(ドアーズの方、あと女性が歌ったのもありますね)と、けっこう仮面「月光仮面」(アニメ版はカッコイイ曲になってたけど、歌詞があのまま♪月光仮面のおじさんは~♪なのはコケますね)「ロコモーション」わ~かいむすめが、うっふんv-343の「黄色いさくらんぼ」あたりしかわからなかったような気がします。
あの「ロコモーション」ってェ歌は、すけべな歌だったんだと最近気がつきました。そういえば柑橘類が名前についたDQNバンドが似た歌を歌ってるな、って思ってたら、いつの間にか作曲に外人の名前がいっぱいくっついていたことがありましたな(プゲラ)。
最近は、似た歌ばかりでねえ。これが流行りってもんなんでしょうか。

鈴木ヒロミツは私がかなり太ってて(まあ、今も痩せてないけど)眼鏡をかけていた時に、自分でも似ているなあと思ってました。
合掌。

hideさん、こちらこそはじめまして

と、ご挨拶して、そちらのサイトにお邪魔しました。しかし大塚愛つながりというのはかなりGoing downな力技ではないかと、気になります。僕のブログは極私的70年代ロック史とは名ばかりのバカ話ブログなので、羊頭狗肉もありなんですが、hideさんのブログは真面目に芸能ニュースと謳ってtらっしゃるので、オイラのブログなんかリンクして大丈夫かな、と、年を取ると心配性になっていけません。これも何かのご縁でしょう。こちらこそヨロシクお願いいたします。

そうなんですよ、川崎さんってこのフレーズは

3回目でした。自分でも音楽ブログということを、すっかり忘れてることが多くて、たしか子育てブログだったかな、などと混乱したこともあります。しかし一番多いネタは70年代モノというところに哀愁が漂います。「ロコモーション」やらしい歌ですね。いえ、最近燐さんのブログが高尚過ぎて、シモネタやスカトロネタが無くて寂しい思いをしておりました(こらこら、知らない人が誤解するやないか)。そろそろこの手のネタはど。ないでしょ我が家のシーモネーターが出動したがっておりますが…。

>鈴木ヒロミツは私がかなり~似ているなあと思ってました。

ハゲワロタ。

何をおっしゃいますやら。
煙のないところから大火事をだすのが801道(相撲取り・オウム幹部まで「やらないか?」)なら、久留米市のマークからエロを引き出すのが正しいすけべえ道ではありませんか(って、中坊か!)。
シーモネーターのバージョンアップを望みます。

とりあえず、ここんとこ忙しくて手抜きお手軽記事ばかりしかUP出来てないので、そろそろ大ネタ物に手をつけたいのですが、なかなか料理出来まっしぇん。

p.s. ハゲを笑ってはいけません。

そうだった、すけべぇ道は険しいなあ

安易でした、反省します。いえ、自己批判します。与えられた題材にのみ飛びつくのではなく、そこにあるものから真の「すけべぇ」を見出すのが、我々芸術家の仕事でしたね(どんなんや、一体?)。しかし久留米市のマークは菊のも、いやいや、こんなことを書くとチトまずいか。などと日和ったことを考えているからダメなのか。気を取り直して、「進め1億ヘンタイだ」を合言葉にダンケツガンバロー、ハンケツガングローって意味はありません。

タンク・タンクロー?(誰も知らんて)
ニャホニャホ・タマクロー?

>「進め1億ヘンタイだ」

これで少子化対策も万全です。
  b~yマシンダー・ヤナギサワ

ひかり

早くから光に変えようと思っていたのですが、量販店で申し込んで、いっしょに何か買うと、一万円びきとのことで、特に買いたいものが見あたらず、今までずるずるときてしましました。
 早いのは早いのですが、HP見るくらいならADSLでの十分だったと思います。あと、好きなグレートフルデッドのライブをダウンロードしてみましたが、あんまりスピード変わりませんでした。たぶん向こう側の問題だと思います。
 そのままでは変えた意味がないと思って、××動画をためしに落として見ましたが、これはびっくりするほど早かったです。でもそんなに見ないし・・・・

物凄い名前が出てきましたが

冒険ダン吉とか、のらくろを凌駕するタンク・タンクローですか。なんとなく音の響きが「ベ観光」という感じですね。少子化対策として繁殖を奨励するのは如何なものか。それもひとつの案ではあるが、それ以上に働く女性達が安心して子育てできる環境を可及的速やかに作るべきではありませんかっ!まっ、そのー38万平方キロメートルの中に1億2千万の国民がいるわけで、皆さん色々おっしゃいますが、○産党の世の中で、このようなことが出来ますかっ!!と、懐かしや田中角栄の物まねをする坂田明の物まねでした。って活字じゃわかんねーだろ!!

そうそう、××動画を落とす時に

光の速さを実感するんですよねって、何の話や!?いや、ナニの話ですが。

それはさておき、ネットの接続の速さと反比例して、我慢が効かない体質になってきたのではないかと感じる昨今です。考えてみれば、ダイヤルアップの頃はジージーという音を聞きながら優雅にデータがアップするのを待っていたのですが、ADSLから光と待機時間はどんどん短くなっていくのに、ちょっと途中で止まったりすると、すぐイライラしてしまう。これは何かの陰謀ではないか。モニターからニホンコクミン白痴化光線が出ているのでは?CIAの陰謀だ!!そうに違いない!!
非公開コメント

プロフィール

drac ob

Author:drac ob
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

QRコード

QR

鳩時計

フリーエリア

ブログ内検索