ちょっと音楽ブログっぽくね、などと若ぶるのであった

グリフォンのアンソロジー 2枚目のジャケットはイラストだったが…

 忙しい時期に入ったが、奇跡的に土日連休が取れた。土曜日は恒例のATLの病院に診察と注射に行ったが、ここ2,3週間続けて、割り込み野郎と会わない。僕はたいてい9時過ぎから9時半の間に病院に行き、奴もほぼ同じ時間帯に来ていたのだが、前回の行動に恥じて時間帯をずらしたのか、それとも症状が重くなって入院でもしたのか。いずれにしても正義は勝つという言葉を思い出させてくれた。そういえば、先週せっかく書いた(正確には入力した)エントリーを消去するというミスを犯したのだが、その、幻のエントリーの導入部がこの病院とATLという奇病の説明だったことは誰も知らない。当たり前か。

 と、言う具合にこの2日間の行動を書いていくと、例によって一体何が言いたいのか良く分からない、グダグダのエントリーが出来上がりそうなので、今日は大急ぎで軌道修正する。えー、まー何というかここ最近のエントリーは身辺雑記みたいな話がほとんどで、ブログのテーマである「極私的70年代ロック史」はどうした、と言う声が自分の中から上がって来た。「極私的」なのはいっぱい書いたが、「ロック史」と言えるようなものは何も書いていない。たまには音楽について気ままに書いてみるのも必要だ、などと考えていたら偶然にもHMVから「輸入盤3枚で25%引きキャンペーン」のメールが届いた。この手のカタログ的メールはアマゾンにせよ、タワレコにせよ、はたまたディスクユニオンにせよ、見始めると止まらない。やめられない、止まらない、カルビーのカッパエビせんである。

 そういうわけで、貴重な連休の最初の夜はひたすらHMVのCDリストを見ながら、あれも欲しい、これも欲しい。1900億あったら全部買うのに(©狸さん)、ああ、何ゆえ私の自由に使える資本と時間には、悲しいまでの限界があるのか。虞や、虞や汝を如何せん、などと項羽の詩などを引用して、わが身の不幸を嘆いたが、このままではいつまでたっても話が進まん。しかももう日曜の夜の10時半過ぎである。先を急ごう。とりあえず、HMVの特集コーナーをクリックして25枚ずつアルバムジャケットを見て、ちょっと気になるものは再度クリックして視聴できるものは視聴して、比較検討のアルバムなど見ていたら、時間なんかあっという間に過ぎてしまう。昔、若い頃女の人はウィンドウショッピングなるものをして、己が物欲を抑えるなどと言う話を聞いたが、何のことはない。今の自分がまさにそうだ。違うのはウィンドウじゃなくてディスプレイが相手だという点だけ。

 しかし、そうやってつらつらいろんなアルバムを見ていると、おー、なんじゃこりゃーと三流芸人がやる松田優作の物まねみたいなセリフが思わず飛び出るようなものもある。今回はまずグリフォンでした。中世の楽器を操ってロックぽい演奏を聞かせるバンドという触れ込みだったが、75年だったかセカンドアルバム(お城のジャケットで外の景色にセントジョージの竜退治みたいな風景が描いてあった)を大学の生協で15%オフで買った。電気楽器を全く使っておらず、かといって知ってる楽器はファゴットとチェンバロくらいで、なんだか得体の知れない楽器を操る紅毛碧眼、ヒゲモジャラの連中だった。メロディラインは僕の好みだったし、聞きやすいインストゥルメンタル専門のバンドで気に入ってたのだが、ほとんどシーンでは話題にならなかったと思う。そのグリフォンのアンソロジーがあった。
ブレッド 曲数が圧倒的なベストです

 次に目が止まったのはブレッド。彼らの作り出すメロディとコーラス、それとあまり評価はされていないが演奏能力はお気に入りで、アナログで1~4枚目まで持っていた。1枚目はおなじみの「灰色の朝」で大好きな曲だったが、あまりヒットせず2枚目のアルバムに入っていた「二人の架け橋(だったかな、邦題は。”make it with you”である)で認知されたようだ。未だに覚えているのは1枚目のアルバムのライナーに『ブレッドはデビューした時期が悪かった。ブラインドフェイスとCS&Nと同時期だったために日の目を見なかった』みたいなことが書いてあった。それは違うだろうと若干16歳のロック少年は思ったよ。比べる相手が違いすぎるというか、ブレッドはあくまで正統的なポップスグループだろう。ま、しかしそのブレッドのキーボードがS&Gの「明日に架ける橋」の印象的なピアノを弾いているのだから面白い。

 ブレッドは「今だけ1500円」とかいうコピーのベスト盤を持っているのだが、この”Retrospective”というベスト盤は1~3枚目から結構選曲しており、もう一度聞いてみたい曲が結構入っている。しかし欲を言えば1枚目から「ファミリードクター」と3枚目から「カムアゲイン」の2曲を入れて欲しかった。特に「カムアゲイン」は名曲であり、アレンジも素晴らしいが何故かどのベスト盤にも入っていない。
スーパートランプ 世紀の犯罪の謎を解け、という臭いコピーでした

 視聴しながら次々にアルバムを見ていると宇宙空間に鉄格子を掴んだ人の手のジャケットが見えた。スーパートランプの「クライムオブザセンチュリー」だ。このバンド「ブレックファストインアメリカ」でそれこそブレイクするが、その前は売れないプログレバンドといった印象だった。確かA&Mから国内盤が出たと思うが、かなり宣伝に力を入れており当時のロック雑誌の広告欄に1ページ丸まる載ってたりした。「ブラッディウェルライト」や「ドリーマー」は未だに歌詞が口をついて出てくる。日本のレコード会社の売り方はプログレ路線だったが、本来は10CCやスパークスと似た傾向のバンドだ。ただこちらのほうが暗いというか、良く言えば哀愁漂う音作りが上手。そういえば「ブレックファスト~」のジャケットのオバちゃん元気だろうか。
ダン・ペンのアルバムの断片、なんちゃって

 視聴できるというのは良い事ではあるが、時々蛇の生殺しかと思うことがある。特にこちらが一番聞きたいところの直前でフェイドアウトになると、殺意すら覚える。今回頭にきたのはDann Pennの”Do Right Man”だった。この人はあの名曲、ライ・クーダーが演奏した、ウシャコダも録音した「ダークエンドオブザストリート」のソングライターだ。もちろん聞きましたがな。しかし、ストレスがたまった。1曲丸ごと聞かせろ!!この曲を聴くだけでこのアルバム買う価値はあるな。HMVはときどきこんな凄いアルバムをバーゲンに出したりするから油断ができんな。ちょっと前にリック・ダンコとエリック・アンダーセンの北欧ライブ(だったと思う)があって、買おうかどうしようか迷ってるうちに品切れになっていたという苦い経験がある。しかし、こちらが経済的に余裕があるときは(滅多に無いことだが)、この手の情報は来ず、ゲルピン(今のお若い方に分かるかな。ゲバルトがピンチという意味ではないよ。ゲルトがピンチ、すなわち♪みんなビンボが悪いんや~の意味である)の時に限ってのどから手が出るような情報が来てしまう。つらい。つらいがなんとかしなければならない。こうやって人は労働の目的を見出すのであった。
パリス この後バンドは解散してボブ・ウェルチはソロになる

 なんか、だらだら書いてしまいそうなので後はやや駆け足で。パリスの「ビッグタウン2061」も出ていた。このアルバムにも思い出がある。76年当時はまだ修学院に住んでいた。そこから高野というところに買い物に行った。「ええもんやっすいのはイズミヤ~」の
イズミヤがあったからだ。たしか7月のはじめだったと思う。バス代がもったいないので歩いて行った。30分もかからない距離だ。高野のイズミヤについて買い物をし、その近くのレコード屋さんでこのパリスのアルバムを買った。歩いて帰るうちに身体に異変が生じた。視野がどんどん狭くなっていく感じがして、炎天下歩いているのに寒気がするのだ。こちとら日本のハワイと言われる九州は宮崎の出身である。暑さには慣れっこと思っていたが、盆地の暑さを甘く見ていたようだ。一乗寺に入ったところで、動けなくなり、公園のベンチにへたり込んでしまった。どれくらい休んでいたか、30分から小一時間はへたばっていただろう。

 なんとか歩けるようになり、恐らくこれは日射病の一種だろうと自己判断して涼しくて、水分の取れるところに行こうと自己判断した。その結果、一乗寺で美人姉妹がやっていた「アコシャン」という喫茶店に入った僕の判断は正しかった。エアコンの冷気とお冷とコールコーヒーをがぶ飲みして人心地ついた僕は、持っていたレコードをかけてくれるように頼んだ。たらら~んたららん、たららら~んとアンプがぶち壊れたのではないかと思われるようなゆがんだ音がした。それから40分近く僕は固まって寒くなった。何故か。この「ビッグタウン2061」というアルバムの凄さ、パリスというその後全く売れなかったが知る人ぞ知るバンドの狂気に満ちた演奏のせいだ。新しいサウンドを聞かせて、店の女の子に「これ、いいですね。なんていうバンドですか」などと話しかけてもらい、そこから一気に青春だぜ、と考えていた僕の下心行動委員会はもろくも敗れ去ったが、いいのだ。所詮オンナ・コドモにはロックはワカラネーと心で泣きながら下宿に帰ったことはノーバディノウズであった。

 だめだ、だめだ。キリが無い。このほかにもエルトンジョンの「タンブルウィード~」クラプトンの「レインボーコンサート」、ニューバーバリアンズのライブ、ジェントルジァイアントのベストなどなど、キリも果ても無い。今日のところはこれで失礼させてもらう。次回はようやく届いたアルバムというタイトルでエントリーを書きたいのだが、じっと我慢の子であったという結果になるかも知れん。ああ、1900億あったらって、くどい。

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コメント

ああ困った

しばらく沈黙しようかと思っていたのですが、Gryphonとか、Sparksとか、Parisとか…。最近はこんなCDも売ってるのですね。驚きました。そういえば、Sparksも去年10月に来日してましたね。もっとも、「Kimono My House」から認識が進歩してないので、チケットは取りませんでしたが。TriumviratやMagmaのCDを嬉々として買ってる奴が偉そうに言えませんが、最近の音楽もいいものはありますよ。私もご紹介できるように努めます。

欲しいCDが多くて、ホント困りモンです!

barrett_hutter さん、沈黙なんかしなくていいですよ。音楽ネタにガンガン反応して下さい。我がブログのアイデンティティを取り戻そうと音楽ネタを書いたのに、反応が少なくてがっかりです。いつものヨタ話のほうが受けるのかなと悩みそうです。ところでスパークスは、大好きでした、特に「プロパガンダ」と「インディスクリート」は昨年CDで買い直して、聞きまくりました。デビュー以来、息の長いバンドですが、時代、時代によって変化しているのは流石です。単なるヘンタイ兄弟ではないな。

だってぇ~

バンドも知らない、曲も知らないでは、突っ込みようがないんですもん~。
ブレッドの「ギター・マン」という曲は、Bメロが「He can make you laugh,
he can meke you cry」というやつだったでしょうか? それなら好きだったな。

1900億の使い道に突っ込みを

入れてくれるかと思ってましたが…。ブレッドは砂糖菓子に蜂蜜をたっぷり塗りたくったような詩とサウンドが売りでしたね。一番ヒットしたのは「イフ」かな。"If a picture paints a thousand words,then why can't I paint you~"というあまーい歌詞と声とサウンドで一世を風靡したと思ってました。ただ言われて見るとあまりポピュラーではないバンドや音楽の話なのでみんな遠巻きに見てたのかな。分かった、分かった、次回からはまたいつもの話に戻します。と、いうことで明日は春眠暁を覚えずのココロだー!

不徳のいたすところ

いえ、もちろんdracのOBの方たちには、「おお!」という話題なのでしょうけれど、私には「あー、そういえば、そーいうバンド(曲)、あったなぁ」で、発展しようがなくて…。不勉強でスミマセン!
1900億円あったら、「輸入盤3枚で25%引き」だの「今だけ1500円」だのに目もくれず、言葉づかいのおかしい店員のネエチャンにも、「釣りはいらないよ。とっておきたまえ。はっはっは!」と。

なんの、なんの流石のDRACの

OB連中の中でも、この手のバンドは好き嫌いが激しいと言うか、全部好きなのは特定少数派でしたね。ですから、あまりなじみが無くてもドントワリーベイビーです。そうか、1900億あったら確かに割引とか値引きなどに目もくれず、CD屋に行ってもCDじゃなくてお店のオネーチャンを買うことだって出来る、ってコラコラ何を言っておるか。人身売買はダメとか、そういう問題ではなくて中ピ連のオバ様方がピンクのヘルメットで大挙して来るようなことを言ったら阿寒。あかんでー、心で思うだけ、それもあかんでー。と、ちょっと錯乱しました。
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