完全再現:中山うりライブイン宮崎シティ

 ついに見ました。行きました。待望久しいとは、まさにこのことだとつくづく思えた中山うりのライブ。2010年に黒木燐さんから彼女のことを教えてもらい、それ以来熱狂的なファンになってしまったのだが、今回のライブも予想以上に素晴らしいものだった。さあ、記憶が新鮮なうちにレポートを始めよう。

 昨年の今頃、仕事から帰ってポストを見たら何やら茶色い封筒が入っていた。開けてみたら、その時点で中山うりの最新アルバム『鰻』が入っていた。ジャケットを開くと、そこには僕のHNが書いてあり、うりちゃんの直筆サインがあった。燐さんがライブを見に行って、そこでCDを買ってわざわざ僕のHN入りでサインを貰ってくれたのだ。しかもその時に宮崎でライブが見られないと泣いている中年ファン(あ、もはや中高年というべきか)がいると話してくれて、その時にうりちゃん自身から「宮崎でのライブ、検討してみます」と返事をもらった。普通、こういう会話はミュージシャンがファンに対するリップサービスがほとんどであることを、長年の人生経験の中で良く分かっているつもりだったが、近いうちにうりちゃんが宮崎に来るんじゃないかという期待を持たせてくれた。そして今年の8月に彼女の初ソロアルバム『ぼっち』がHPからの通販で購入できるというお知らせと9月に宮崎でライブをやるというダブルでうれしい情報をゲット。もちろん、『ぼっち』はすぐに注文。届いたアルバムを聴いて、それまでにアコーディオンで演奏していた楽曲がアコギ1本で歌われることで、全く新しく蘇っていたし、もちろん新曲も入っていて大満足。しかし、中山うりの凄さは『Viva』が出たときに、これぞ彼女の最高作だと思わせ、次の『ホロホロ』でなんの何の、これこそが最高傑作と確信したにも関わらず続く『鰻』で、おいおいいつまで最高傑作が続くんだと思わせてくれる、演奏も歌も楽曲も全てにおいてのその充実度。

 今のところ彼女のバンドサウンドとしては最新作の『鰻』であるが、最後の曲が彼女のアコギの弾き語りで録音されていた。このことが初ソロアルバム『ぼっち』につながったんじゃないかということを、演奏が終わったうりちゃんに尋ねてみたら「なるほど」と否定も肯定もしなかった。あ、それはライブの終わった後の話。早速ライブの状況報告をしていこう。

 会場はLIVE HOUSEパークと言って、宮崎の中心街の地下にあるライブハウス。僕は入ったことがなかったが、以前ストリート音楽祭で素晴らしい演奏をした「勝手にしやがれ」の武藤昭平がソロ・ライブをやったことがあり、見に行った人から感じのいいライブハウスだとは聞いていた。チケットはメールでの予約だったので8月1日に予約。その時は自分自身を中山うりと勝手に連帯する会南九州代表と決めつけていたので、あちこちの友人、先輩、同僚諸君にもぜひ参加するよう、悪いことは言わん、黙ってライブに来い的なメールやお手紙、個人的感情丸出しの中山うり論などをばらまいたが、いかんせん、普段から人望など無いのでほとんど完璧にスルーされ、最終的には毎度毎度のライブの相方Y尾君と今回初参加の訳アリおねいさんと3人で行くことになった。訳アリおねいさんは、訳アリなので素性は書けないが、大好きなおねいさんであることは間違いない。ちょっと待て、お前はたいていのおねいさんは大好きじゃないかと突っ込むあなたは拙blogを読み込んでいただいてますな。おう、そうや、おねいさんは大好きやけどな、これは全方位外交と言って、我が祖国も見習ってほしい外交方針じゃ、などと書き出すと話が進まないのでライブ当日に戻る。

 18時開場、18時半開演だったが良い席を確保したいので、待ち合わせは当日の17時半に会場ということにした。その日、僕は親戚の三回忌があり午前中から高速を飛ばして県北の生まれ育った町のはずれのお寺に行き、親戚と一緒にお墓参りをした。終わったのが13時半。そこからとんぼ返りで戻れば15時半には家に着く。休憩してシャワーを浴びて余裕シャクシャクでライブに間に合うのだが、県北に来たら必ず食べる天領うどんをスルー出来ず、エビ天うどんや味のしみたおでんなど食していたら、もう14時半。こりゃマッハ3(ガメラが空を飛ぶ速さだ、急いで行動する時はつい出てしまうたとえだ。しかし古いな、笑)で帰らないと時間がない。睡魔と闘いながら自宅に帰り時計を見たら16時5分。少し横になって仮眠を取ろうとしたが、長時間運転したことと、今日のライブのことを考えると興奮して眠くならない。エイヤっと飛び起きてシャワーを浴びて、外出の準備をする。訳アリおねいさんに嫌われないように身だしなみを整えて17時10分のバスに乗った。目的地のバス停で降りて、街中を歩いて会場に向かうが、何か違和感がある。いったい何だろうと立ち止まると、Tシャツを裏返して着ていた。道理ですれ違う人たちが、ちょっと体をそらして視線を合わせずに通過したわけだ。子供じゃあるまいし、裏表を間違うとは粗忽の限りだが、まあライブハウスは薄暗いから大丈夫だろう、などとは当然考えず近くの公衆トイレで着替えた。ああ焦った。

 その着替えの途中でスマホが鳴り、見るとY尾君からだ。すでに会場に着いたとのこと。こちらも歩いて5分くらいなのですぐ行くと返事した。地図を確認しながら歩いていると、反対側からY尾君が来た。二人でライブハウスの場所を確認。開場まで30分以上あるので、近くのラーメン屋でビールと餃子を誘われるが、訳アリおねいさんがまだなので断った。Y尾君はさっさとラーメン屋に向かう。ほとんど同時におねいさんもやってきて、立ち話。しばらくするとY尾君も戻ってきて、3人で並んで待っているが一向に人が来ない。ようやく一人の若い女性が「ここ中山うりのライブ会場ですか?」と尋ねて列に並んだ。それでもまだ4人。地下の会場からうりちゃんのリハーサルの音が聞こえる。音が止むと階段を上がってくる愛想のいいお兄さんがいた。「雨降ってますか」と質問してきたが、その人こそうりちゃんのバンドのベーシスト南勇介氏だった。昼間は多少曇り空だったが、夕方から雲が多くなり、さっきは一瞬だったが雨がぱらついたことを話すと、ちょっと不安そうな顔をした。そりゃそうだな、雨降りの日のライブは集客が良くない。せっかくのうりちゃん初宮崎ライブなので、めったに使わないのだが、心の中でRAIN MAKERの歌を歌い、雨を止める(いや、冗談です。こんなことをマジで言い出したら頭がアブナイ)。

 18時になりお店のドアが開いた。一番乗りである。名前を確認されチケットとドリンク代を払う。席は当然まだ誰も座っていないので、一番前のソファに3人で座った。かなり低いソファなので、ステージを見上げる形になる。テーブルにはキャンドルがともされていていい感じ。ビールを頼んだら小瓶を瓶ごとくれた、ビールを丸呑みしながら、客席を見渡すが10人ちょっとしかいない。さぶい、さぶいぞ。せっかくの初ライブにこんな集客では、宮崎では二度とうりちゃんのライブが見られなくなると気をもんだ。まあ、これは杞憂で済みました。オープニングアクトの時は、まだそうでもなかったがうりちゃんが登場するころにはフルハウス。さすがはうりちゃんである。18時半になったら、赤い大きな縞柄のトレーナーを着た女の子が出てきた。あれ、うりちゃん少し太った?などと思ったら別人28号。地元で会社員しながら歌を歌っているヤギナツキ。ギター一本で独特の世界を作っていた。曲も個性的で、オリジナリティが感じられる。4曲歌って下がった。時計はそろそろ19時になろうとしている。ステージに人の気配がした。バンドメンバーが登場、その中に先ほど天気を心配していた南氏がいた。目にゴミが入ったのか、かゆくなってしまい視線をそらして、再度ステージを見ると頭の左に大きな花(アルバム『VIVA』のジャケット参照)を付けたうりちゃんがいた。思わず「き、きれいや」と口に出す。訳アリおねいさんも「美人ですね」と賛同。写真やアルバムジャケットなどで見る彼女は、ややふっくらした感じの、どちらかというと可愛いイメージだが、ステージの彼女はほほもこけた感じで本当に美人。Y尾君は見た瞬間、KYON×2、それもデビュー当時のKYON×2だと思い、ステージの間はずっと彼女の顔と靴(おしゃれな靴だった)を凝視していたらしい。さて、ステージの印象はこれから書くが、今回は先にセットリストをアップしておく。彼女のライブまでにスロー&ファーストサイドオブ中山うりと題して、彼女のステージ曲を予想したが、当たっているのと外れているのがあった。当たった曲名には○を付けた。

前半セット
1. 月とラクダの夢を見た ○
2. 寝ても覚めても
3. 夏祭り鮮やかに ○
4. コバルトブルー ○
5. 新曲:よいよいまほろば
6. 月曜日の夜に
7. 新曲:わたしの真っ赤な自転車
8. トロントさん ○

後半セット
1. 茉莉花
2. パレード
3. 新曲:青春おじいさん
4. 新曲:まっしろけ
5. 回転木馬に僕と猫 ○
6. 赤い風船がついてくる
7. 8月のコラール
8. 夢を売る男 ○
9. 新曲:聞き取れず、「ふらふわここ」みたいなタイトル
アンコール
1. マドロス横丁 ○
2. ホタル ○

 アンコールを入れて全部で19曲。新曲を除くと14曲。うち8曲が的中。アルバムプロモーションの意味もあってか、最近の『ホロホロ』や『鰻』からの選曲が多かった。個人的に残念だったのは「石神井川で会いましょう」が聴けなかったこと。ま、これは次回以降のお楽しみにとっておけばいい。それでは各曲の印象などをつづっていきます。

 オープニングアクトのヤギナツキが会場をいい雰囲気にしてくれて、ふと周りを見ると大勢の若い男女が、比率的には女性7割、男性3割というところか。演奏前にうりちゃんのプロフィールを同行した二人に話したのだが、あまりに細かなことばかり話したので呆れられてしまい、Y尾君からはお前が最年長の中山うりファンだろうと言われ、一瞬喜んでいいのかわからなかった。ステージに立ったうりちゃんとバンドは突然演奏を始めた。イントロ聴いてびっくり、「月とラクダ」である。思わず、「いきなりや」とつぶやいてしまった。ステージの選曲は大事だが、デビュー曲のいかにも中山うりそのもののこの曲から始まるとは思わなかった。たとえて言えばストーンズが1曲目に「サティスファクション」をやるようなものである。はっぴいえんどが「風をあつめて」をやるようなものである。タイマーズが「タイマーズのテーマ」をやるようなものである。あ、最後のは当たり前か。しかし、家に帰って彼女の2008年のDVDを見たら、そこでもオープニングはこの曲だった。幻想的なイントロから始まりミラクルボイスが繰り返すフレーズに夢心地になっていたら、いつの間にか演奏が終わっていた。「どうしようか」とバンドのメンバーに言ったのか、自分自身の独り言なのか、つぶやいて始めた曲は『鰻』の収録曲「寝ても覚めても」。これは予想を外しました。そして3曲目は初期の彼女の代表曲の1つでいくつかのテイクがある「夏祭り鮮やかに」。今回はモノローグの入っているFilm Versionで歌ってくれた。



 一気に3曲続けたのは、初めての宮崎に対する名刺交換の意味があったのかもしれない。3曲終わってようやく挨拶とMC。今回の九州ツアーは大分、北九州2日、昨日は鹿児島、ええとここどこだっけ、と一瞬自分がどこにいるのか分からなくなった様子で会場からは温かい笑いが起こる。彼女は埼玉出身で埼玉は人間性しか誇れるものがないと、これはマジかギャグか良く分からなかったが、転校生のことを歌った歌ですと「コバルトブルー」を歌い始める。軽快な曲調でちょっと昔の荒井由実を連想させるメロディ。『ミスリム』に入っていた、♪ちいさいころは神様がいて~と雰囲気が近い印象を受ける。間奏部分でファンファーレを彼女の声で歌ったけど、これは驚きました。その昔、ミシェル・ポルナレフが人間の声でトランペットの音を表現したことがあったが、あんな感じ。

 5曲目に待望の新曲を聴かせてくれた。「よいよいまほろば」である。「まほろば」とは天国や極楽のことですと説明があったせいか、ドラムがお寺の木魚みたいな音を出して面白かった。6曲目はボトルネック・ギターが曲をリードする「月曜日の夜に」。歌い終わって「丁度今日は月曜日」とうりちゃんが勘違いするとメンバーから「火曜日」とたしなめられるが、「ちょっと惜しかったですね」と悪びれる様子はない。こういうところが魅力的なんだよね。というか、このステージを通して彼女の口の悪さ、いやこれ決して悪口を言ってるわけではなく八方美人的なアナウンスではなく、結構きつい言い方をするけど、それも個性として許されるなと感じ、オレがそんなこと言うと必ず恨まれるのは、これは人徳の無さだから仕方がないか。ワンツー、ワンツーさんし、とカウントして歌い始めたのは、これも新曲「私の真っ赤な自転車」。そういえば、『ホロホロ』に「恋する自転車」って歌があったけど、こちらの歌は子供のころ買ってもらって大事に使った自転車が、気が付いたら小さくなっていた(本人が成長した)、というちょっと感傷的な歌でした。そして「トロントさん」で前半セット最大の盛り上がりを見せた。「ちょっと目がウルウルしている人をトロントさんと呼んでます」などと笑いを取った後の演奏は迫力ありました。特にドラムとギターがジミヘンかと言いたくなるくらいハードでソリッドな演奏。今回のライブで新たにに発見したのは、うりちゃんのバンド、リズムが切れてる。ブレイクもすっきりしていて気持ちがいい。だらだらFOするようなエンディングはなかった。この曲も大いに盛り上がってすっきり終わった。怒涛の前半が終了。

 観客の入りは50人前後だろうか、休憩時間はトイレ待ちのお客さんが列を作っている。近くにコンビニがあることは知っていたので、店の人にちょっと出てきますと言ってローソンへ直行。用を済ませてそのまま帰るのは人の道に反するので何か買おうと店内を物色。飲み物はビールの次にハイボールを飲んだが、つまみが何もなくおなかが減っている。サラミを買って店を出ようとしたらヒゲの若いお兄さんと視線が合った。挨拶してくる。あれ、誰だと考えていたら、今年の春に仙台に転勤になった同級生の同僚だった。確か、去年のジャズナイトは一緒だったと思うし、もしかしたら西藤ヒロノブの野外ライブの時も一緒になったかもしれない。偶然だねと返事して、今日は中山うりのライブを見ていると話したらなんと彼も同じ会場にいたとのこと。前評判を全く知らず見に来たけど、とてもいいと感動していた。ここで悪い癖が出て、まあうりちゃんが今回宮崎に来たのは去年オレの連れがライブの後にお願いしたからじゃないか、などとエバる。こういうところがオレの人徳の無さである。いいんだ、どうせオレは中高年パンク。

 後半はうりちゃんが一人でアコギを持って登場。「石神井川」を期待したが残念。1曲目は「茉莉花」。家族で夕飯の食卓を囲んでいる情景を思い出して作ったらしい。ワタクシはこの曲名を最初「マリファナ」と読んでしまい、うりちゃん大丈夫か、権力にパクられないか、そうなったらオレ絶対に救対やるぞ、はぁはぁと意気込んだが全然違うのよね。♪お豆腐一丁くださいな、もうすぐ父さん帰るころ~と古き良き時代を思い出させる作品。うりちゃんは高校時代ブラスバンドをやっていてテスト前の時しか休めず、毎日練習に熱中していたらしい。相当楽しい時期だったらしいが、その時から楽しい時間は戻らないとややシニカルに受け止めていて、その気持ちを歌った歌と言って「パレード」が始まった。2曲とも『ぼっち』の収録曲だ。ソロの演奏が終わった。「またバンドのメンバーを呼びたいと思います。出てきて~」という声にこたえてメンバーが登場。しかし、「出てきて~」ってのはね、会場に失笑が起こる。まあ、こんなところもうりちゃんらしい。

 「今回の九州ツアーの初日は大分の九重町、そこではアソウさんという歯医者さんの自宅でライブしました。歯医者さんだけあって豪邸で(会場、笑)、そこで、えーと50畳くらいあったかな、広い座敷」「いや50畳はないでしょう(と、メンバー)」「でも、それくらいの広さ、殿が出てくる座敷みたい」というやり取りの後、うりちゃんには95歳の元気なおじいちゃんがいて、その人のことを歌った新曲「青春おじいさん」がバンドで奏でられる。ちょっと中国的なメロディー、Eギターが軽快に走る。そういえばローザの「在中国的少年」にちょっと似てた。続けて「台風の歌です」とコメントして、やはり新曲の「まっしろけ」が歌われる。そして後半セット最大の聴きものだった「回転木馬と僕と猫」重厚なイントロから夢幻の世界へいざなう彼女の声、「みんなのうた」に選ばれたのも納得の名曲だ。



 続いて登場したのは「赤い風船がついてくる」、会場は全員が手拍子で演奏に参加。間奏でEギターが鋭いフレーズを弾き、それにうりちゃんのアコーディオンが反応する。そういえば今回のライブではインストはやらなかったが、メンバー全員が高い演奏能力を持っていることをはっきり教えてもらった。今回意外な選曲だと最初は思った「8月のコラール
」だが、アルバム以上にドラムが躍動的で、そういえばオリジナルはスティールパンが印象的だったが、その不在は全く気にならない。それどころかバンド全体がグルーヴしていた。そして、これは必ずやるだろうと確信していた「夢を売る男」。観客ものりのりで手拍子をたたき、途中のラララのコーラスが一気に会場のボルテージをマックスにした。メンバー紹介が演奏中に入り、ライブの終焉が近いことをうかがわせる。

 「街中に生えている木を見ると南国に来たなと思います。以前、1月の寒い頃に宮崎から東京に来た友達がいたんですが、真冬なのにコートも着てなくてありえない格好してたけど、冬の宮崎ってあったかいんですか?」とうりちゃんから質問。「あったかい、あったかい」「コートは?」「いらないいらない。ダウンもいらない」と僕が適当なこと答えると後ろの客席から「いや、宮崎の冬結構寒い」と反論アリ。「せからしか、九州男児が細かこつ言うと、うりちゃんに笑われるばい、宮崎は年中半袖、年中アロハ、それでよか、それでよか、なあ、鉄矢」と最後は海援隊になったが、まあそういうやり取りもありラストナンバーに入っていく。そういえば、このやり取りの最中に「コート着てこなかったんじゃなくて、単に持ってなかっただけか」とボソっとつぶやく。聴きとったお客さんは笑っていた。そして始まりがあれば終わりがあるわけで、最後の曲も新曲。これだけは曲名が聞き取れず、最初「ふらふらコーポ」と聞こえて、変わったタイトルだと聴いていたが、歌を聴いているとどうも「ふらふわここ」と聴こえてしまうが分からない。次のアルバムで確かめよう。

 後半セットの終了後は当然アンコールの拍手が鳴りやまない。再度ステージに登場したうりちゃんが「今回は『ホロホロ』、『鰻』『ぼっち』を持ってきてます。良かったらお願いします。私もここ(客席を指さし)をうろうろしているので声かけてください」とアナウンス。そしてあの「マドロス横丁」を歌い始めた。うりちゃんを聴き始めたころに、20代や30代の若い人たち7,8人とよく話をする機会があり、その連中にうりちゃんを知ってるかと聞いたら、中の一人がこの曲を知ってると言ってたな。もっとも不思議な曲ですよねと言ってたので、それほど熱心なリスナーではなかったかもしれない。そして、アンコールの最後、オールザラストにAギターが印象的な「ホタル」。メンバー紹介を再度するのだが、その時にオープニングアクトのヤギナツキも紹介、温かいメッセージが会場の拍手を誘った。

 演奏がすべて終わり、一緒に聴いた二人にライブの感想を話していたら、楽屋からひょっこりうりちゃんが出てきた。これは話しかけねばの娘とばかり、「うりちゃん、通販で『ぼっち』買って持ってきたけどサイン貰える」「もちろんです」と二つ返事で答えてくれた。名前を聞かれ前回はHNでサイン貰ったから、今回は実名を告げてサインしてもらう。「うりちゃんの大ファンです。アルバム全部持ってます。聴いてます」と目がハート型になりながら話しかける。にっこり笑った彼女は手をとって握手してくれた。アコーディオンやギターを演奏しているときも細くて長い指だと思っていたが、実際触ってみると温かくて柔らかな手だった。「石神井川」と『ぼっち』の関連性も尋ねたが、最初に書いたように否定も肯定もしなかった。しかし、本当に好きなミュージシャンを前にすると、意外に話せないもんだなと再認識。盛り上がった我々三名は反省会をしようとロックバーに向かったが、それから先は今回割愛。いいライブを見たな。まだ中山うりのライブを見たことがないあなた、次回必ず見るようにね。見て損はしない。させません。

うりちゃんのサイン

スポンサーサイト

コメント

待望の宮崎ライブ、よかったですね。
リーズナブルなのに、内容は極上のライブです。
こちらは明日(正確には今日)です。妹と友人とで行きます。
宮崎ライブの実現は私が伝えたからではないと思いますが、九州各県を回るうりさんの体力、半端ないです。
行った先々でも、ほんと楽しそうにしてらっしゃいますね。

燐さん、レス遅くなりました(汗)

FBのほうのコメント入れるので、エントリーの分も書いたつもりになってました。ホント、行って良かったライブというか、もしかすると今年のベストライブかもしれません。あ、6月の告井軍曹とイーブンかな。

ステージの壁に樹木の枝が伸びて、オブジェになっていましたが、ベースの先が、その枝にあたって弾きにくそうでした。ハーフの時間の「かって悪いでしょ」と声をかけたら、「いや大丈夫です」と答えてくれましたが、後半セットもやはりやりにくそうでした(笑)。

これをきっかけに毎年来てくれるといいな。
非公開コメント

プロフィール

drac ob

Author:drac ob
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

QRコード

QR

鳩時計

フリーエリア

ブログ内検索