カスはSKA(スカ)

 今日は朝一番で、M九州大学が移転の地として選んでいるM城市に行って来た。といっても、反対運動に共鳴して「不当な移転を許さないぞぉ!」などとシュプレヒコールを上げに行ったのではない。頼まれてもいないのにそんな事をしたら、アホである。また、頼まれたからといって、後先考えずに行動するのもポスト団塊の世代として誉められたことではない。そういえば、最近はこの”ポスト~”という言い方余り耳にしないが廃れたのかと思ったが、良く考えてみると(別に良く考えなくても)、ポストコイズミなんて言い方はよくしていたと思い前言を撤回したいと思う。

 なんだか訳が分からないイントロだが、実は今日も昼飯はうどん屋に入ったのだ。ここのところ、何故かうどん屋さんなのだ。地元の方はすぐ解ると思うが、M城市から、あーめんどくさい、都城から宮崎に国道269号線で走ると、途中に田野というところがある。ちょっと前は田野町という独立した行政区域だったのに、あの悪名高い「平成の大合併」で宮崎に吸収された(田野の人は怒らないで欲しい。合併などと言った所で、こういう見方をしている人がほとんどなのだ)。その田野で丁度お昼を回ったので、同行したおじさんが美味しいと言ったうどん屋に入った。

 パチンコ屋に隣接した所だが、内装は比較的綺麗でまだ築浅の印象を受けた。中に入ると大きな自販機があり、さすがパチンコ屋と一蓮托生のことだけあって、1万円札でもお釣りが出るようになっている。♪板垣退助のひゃ、っく、えん、さっつ。などと鼻歌を歌いながら、自販機のメニューとにらめっこした。まず、まる天うどん、つまりうどんの上に魚のすり身の揚げたもので尚且つ円形を維持しているものを載せたうどんと(何か、しつこい説明だな)おにぎり2個。これは譲れないのだ。うどんにはイナリという人が圧倒的に多い。タモリも以前オールナイトニッポンで『イナリが無くてうどんが食えるか!』などと啖呵をきっていた。しかしだ。イナリは結構当たりはずれがある。全体的に宮崎は南国だからか味付けが甘くて濃い。イナリも単体で渋茶と一緒に食するのは良いが、うどんと一緒だとちょっと重いのだ。たとえて言えば、ブラックサバスを聞いた後グランドファンクを聞くようなものだ。といっても例えが良く解らんと言われそうだが。

 ま、このあたりはいろんな意見があるだろうが、たとえて言えば山水画のような性格の僕としては、うどんにおにぎり2個がシンプルイズベストのお昼なのだ。しかし今日はそこで終わらずに、自販機のちょっと見慣れない言葉にクラクラッと来てしまった。♪誘惑光線、クラッ(by 早見優)である。なんとそこには「トッピング」なる言葉が書いてあった。「このやろう、てめぇ、ピザ屋じゃねえんだよ、うどん屋風情がきどってんじゃねえよ」と、内心の嬉しさを誤魔化すために悪態をつきながら、心はまる天にどんな具(あくまで具である。トッピングなんてこじゃれた言い方は性に合わないのである)をあわせたら、海原雄山が納得するうどんになるか考えた。考えたが雄山なら「ううぬ、うどんにまる天だけならすっきりしているものを、余計な具を載せて愚鈍な(ここうどんと愚鈍の洒落です)味にするとは、何といううろんなやつだ」と怒られそうなので、頭の中から消した。

 エビ天をいれるのはリッチだが、少しブルジョワ的ではないか。とろろ昆布は美味しいが最後の汁をすする時薄い繊維みたいになる所が切ない。肉は持っての外だ。雄山ではないが、味がにごる。ううむ、こうして考えてみると、以外にまる天にあう具は少ない。まさかゴボ天とか角天などを頼むと親子丼に卵をかけてくれというようなものだし…。というようなことをフル回転で考えていたら、はっと目を引くものがあった。『天かす30円』である。うん、いかにも金額が庶民的である。チロルチョコと同じ単価というのがいい。またエビ天は成金趣味だが、まる天の横に申し訳無さそうに天かすが小山を作って、それに汁がだんだん滲みて平らになるプロセスは人生のはかなさを象徴しているようだ。と欣喜雀躍しながら食券を買い、カウンターに持っていった。もうひとつ嬉しかったのは、これは宮崎のうどん屋では定番であるが漬物が取り放題は当然だが、バリエーションがタクワン、キュウリ、コンブと3パターンあったのだ。

 ♪立て、飢えたる者よ、今ーぞ日は近し~と思わずインターナショナルが口から出てしまうほど嬉しかった僕は、そのうどんをもちろんおにぎりと共に最後の一滴まで飲み干して、充実したお昼を終えた。

 今日はこれでおしまいで、珍しくいい話だなと思っていたのだが、何か引っ掛かる所があり家に帰ってから一日の行動の反省をしていた時ひらめいた。『天かす30円』、天かす、かす、かす。ちょっと待て。『かす』なら『カス』だからタダだろうが。天ぷらを作ったときの『カス』だろうが。そういえば山上たつひこの「湯の花親子」の中に「揚げ玉などと気取るな、天ぷらのカスが」と怒る話があった。しかししょっちゅうたぬきうどんを食べてしまうのは、安いけど天ぷらうどん(こちらはもちろんエビ天である)を食った気になるからだというオチがあった。そうだ、その通りだが一瞬だが得した気分になったのは不覚であった。今後このような表示を見たら「お前んとこは、何かい。カスを売るんか。カスで金儲けするんか」と怒るべきだと反省した次第である。たかが、うどんのことで大人気ないなどと言ってはいけない。何故なら、僕はパンクなのだ。パンクとは世間一般でカスといわれている。つまり同病相哀れむ、いや違う。虐げられた天カスを解放するために…
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コメント

宮崎とうどん??

宮崎とうどんというのは、どうも結びつきませんね。このブログのログを読み返してると、うどんが定着してるようですが、意外です。私も駅の中にあるような、やっすい立ち食いうどん屋もよく利用します。でも、気取るわけではないですが、ここ(http://www.hinode.net)のうどんは旨いですよ。

意外に九州のうどんはうまい!

五木寛之も「ゴキブリの歌」の中で『うどんは博多に限る』みたいなことを書いています。個人的には熊本のうどんもうまいと思います。宮崎はパチンコ屋の横には必ずうどん屋がセットになってます。また広い駐車場を持ったうどん屋も掃いて捨てるほどあります。♪単純なくせに数だけ多い、ゴキブリみたいに数だけ多い、うじゃうじゃうじゃ…(by スターリン)。
しかし、さぬきうどんのうまさは格別ですね。僕の実家の近くに小さいながら本格的なさぬきうどんを食べさせる店があったのですが、そこがホカ弁屋になってがっかりした事があります。「商売とは利潤だけではない」というのがその時勝手に閃いた言葉です。
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