モッズが鳴く夜は何かが起こる(ネタバレあります)

 昨日から目がチカチカしてしょうがない。原因は分かっている。GYAOで以前、テレビで放映されていたMOZUのシーズン1が全10話アップされていて、その放送終了が16日までだと知ったのが、先日の台風の休日。16日から地上波でシーズン2が放送されるので、その前に復習しておけというTBSのおせっかいだとわかってはいるものの、つい一気に見てしまい目が疲れているのだ。この番組が放送されていた時は、僕は全く興味がなく見ていなかったのだが、ほかの家族全員、正確にいうと配偶者とバカ娘2号がめちゃくちゃハマっていた。僕も家族が話題にするので、大まかなストーリーは知っていて、多分5話目くらいからだったか、ちらちら横目で見ることがあった。もっとも、「公安ってのは、そんな甘い世界じゃない」とか、「公安がそんなに表に出てくるもんか、あいつらは百舌じゃなくて鵺だ」とか口を出すたびに、「うるさい」「黙って」「余計なことを言うな」とか反論が返ってくるので、我がポンニチにおける公安犯罪についてとか、いや、そもそも警察組織そのものが組織防衛の塊で、何かあった時の隠ぺい体質は凄まじいなどという話をしようとする頃には、テレビの番組も終わって、次回はどうなるかという母子の話ははずむものの、僕の公安批判、警察批判の話は完全スルーされるのであった。ま、女子供に分かる話じゃねーけどな。

 しかし、休日の夜、お酒の入った頭で偶然見てしまった第1話が面白くて、突っ込みどころはたくさんあるものの、役者も個性的でついつい2話、3話と見てしまい結局3日間で全10話一気に見てしまった。しかも、16日からのシーズン2も早速録画予約してしまったのだから、我ながら呆れる、もっとも、話は面白いが細部はかなり納得できないというか、こんなんあるかーと思わず声に出してしまうところが何か所かある。原作の小説は全く読んでいないので、あくまでテレビドラマで見た中で感じたことなのだが、新谷の妹が実は双子の弟で記憶喪失のため、自分自身を兄だと思い込んでいたなんてところは、なるほどなと納得したけど、その弟が婦人警官の格好はしているというものの公安と警備警察の合同の捜査会議の中に堂々と入ってきて、殺人を犯すなんてのは、そんなんあるかーい、我がポンニチの警察のセキュリティってそんなもんか、とか元公安の東がとらわれていた新谷を警備の警官になりすまして脱走させるとか、お前、ええ加減にせえよというところばかり。

 最後の10話で新谷が本来の目的だった室井警視監を襲撃するのも、あれだけ沢山あるエレベータのどこを見張っていれば、ピンポイントで襲撃できるんだよ、誤爆だったらどうするんだとか、挙句は室井に反撃され拳銃で撃たれた上に、アイスピックを手に刺され墜落したオブジェに左胸を貫かれていたのに、そこから出血しながら地下水道(か、どうかしらんが下水道みたいなとこだったな)まで歩いて、お前まさか心臓が右にあったとか言わないだろうな、とかそれでもそれだけ出血していたら死んでしまうぞ、などとこれは声に出して言いたかったが、そうすると家族全員から今以上に総すかんを食うと思われるのでじっとこらえたが、しかし、納得できん。納得できんと言えば、ラストシーン近くで目的の室井を刺殺した新谷がいつの間にか海に流されていて、何故かアイスピックが岩に笹ていて、そこから出てくるって、分かった、お前は21世紀少年だな、そういえばエンドロールの中で子供の頃の新谷兄弟が空に向かって、「アーメン、ソーメン、冷やソーメン」の祈りをしていたのは見逃さなかったぞ、ハァハァとすっかり番組の罠にはまっていたワタクシだった。

 しかし、役者も個性的なメンバーがそろっている。主人公の公安エリートの倉木は、今売れている西島秀俊、大河の『八重の桜』では山本覚馬を演じていた。最初は対立するものの途中から最強の協力者になる大杉警部補は銀行の常務から転身した香川照之、いやー、『半沢直樹』の大和田常務ははまり役でした。そして主人公の上司で実はシーズン1の主役はこの人だったんじゃないか、今の腐りきったポンニチを公安が牛耳る、かつての憲兵時代に戻してくれよ、それこそが「維新」じゃないのかと思わず感情移入したくなるほどクレイジーな役を演じた生瀬勝久、なんと我らがD大の通称「サンゲキ」=「第三劇場」出身の役者だ。80年にD大の社会学科に入っているから、もしかしたら別館ですれ違ったかもしれん。あ、サンゲキは新町別館のほうだからそれはないか。そういえば、彼は『八重の桜』では勝海舟を演じていた。さらに、オメラスがどうたらとか解釈垂れた元公安のトリックスター、東は長谷川博己が演じていて、こちらは八重の最初の夫役だったな。なんだ、大河で共演した役者が多いんだ。そして、このやたら血の気がほとばしる凄惨なドラマで紅一点(じゃないか、新谷の口を割らせるために捉えられたフリージャーナリストに有村架純が出てたか)、父も同じ公安刑事でなぜか突然蒸発した事実関係を知りたく公安に入った、明星役に真木よう子。いやー、凛々しいおねいさんで、実はSAIのCMも大好きでした。なんてことはどうでもいいか。

 結局、シーズン1ではほとんどの謎が未解決で、それをシーズン2でいかに引き継いで解決するのか。いや、未解決のままシーズン3に行くのか。結構テレビっ子と化して見てしまうワタクシであった。しかし、MOZUはなんと鳴くのだろう。やはりモッズ、モッズと鳴くのだろうか。ということで、俺達はパンクじゃない、ニューモッズだと言って元気が良かった頃のジャムを聴きながら、今夜はおやすみなさい、って渋谷陽一かって(笑)。



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コメント

公安警察が、レストランのような公共の場で普通の声で事件について話すこと自体、アリエネードラマでした。あれじゃ周囲の人間の耳、皆ダンボになるそ。
私も妹とツッコミを入れながら結局最後まで見ましたな(地上波だけ)。

つい、先ほどシーズン2見ました

相変わらず、紫煙モクモクの主人公でしたが、ご指摘の通り居酒屋で堂々と公安事件の話をしていました(笑)。生瀬勝久の公安部長もエキセントリックでしたが、今回はさらに輪をかけてクレイジーな佐野史郎が部長で笑いました。しかし、死んだはずの新谷が生きていたというのは錯覚で、海に落とされた兄の和彦が今度は殺人鬼かよという展開でしょうか。文句言いながらまた見てしまいそうです。

グルジブ

第一回を一瞬見ました。香川照之のいかにもいそうな現場刑事(ご存じないと思いますが、ジョブチューンの「警察ぶっちゃけ」レギュラーの元兵庫県警飛松さんのようで・笑)が面白いと思ったのと、西島は男前。

ところで「グルジブ」はアメ公の犬「グルジア共和国」とおそらくウクライナの親欧米派政権がモデルと思いますが、アメコの犬が日本にテロ仕掛けるかな?と思ってしまいました。ベラルーシとかトルクメニスタンならまだリアリティはあるが、別に反露でもないかな、とか。

ジョブチューン見てますよ(笑)

元兵庫県警飛松さんの、「ブスばっかり」という真実の叫びを毎回楽しんでいます(笑)。この前はキャリア組が多かったので少し遠慮していたようですが、ノンキャリの意地をしっかり見せてほしいと思っています。こちとら、現場で叩きあげてんだよ、大学出たばかりのえらいさんには分からねーだろうが、的な(笑)。

MOZUのシーズン2で、番組中の新聞にはソビエト連邦と出ているのに、倉木は一貫してロシア連邦というのは何故か。つまらん自主規制は止めて欲しいですね・。

あはは

ご存知でしたか。番組初期にはぶっ飛ばしていた飛松さんですが、ネタ切れなのか、苦情が来るのか最近大人しいですね。警察OG、元キャリアと一緒のときは特に遠慮気味です。署長ぶん殴った人とは思えないほどです(笑)

>MOZU

テロ直前の喫茶店での西島の妻のファッションが「三菱重工爆破の大道寺あや子をモデルにしたのかな」という印象を受けました。
ソ連は原作当時には存在した、ということでしょうね。1991年崩壊。天安門事件が89年だから今から25年前。

ノンキャリの悲しさでしょうか

キャリアの前では遠慮してしまうんですかね。もう、リタイアしてるんだからキャリア組の悪行をガンガン言えばいいのに。「ブスばっかり」と言って婦警さんたちを敵に回すのもいかがなものかと(笑)。

東アジア反日武装戦線ですか~。もうほとんど誰も注目していないというか、松下竜一の『狼煙を見よ』以降は、誰もルポや小説のテーマにしていないんじゃないですか。

飛松さん

関西のテレビで有名になった人なんですね。
ウィキペディア見たら著書の出版元がなんかすごいとこばっかり(笑)。

>東アジア

それがどういうわけだかここ数年、公安側(小学館)、産経新聞記者(文芸春秋)が書いた本が数冊出てるのです。公安のほうだけ読みましたが、産経新聞記者の話がやたら出てきたので、産経のほうは読まなくてもいいだろうと思って読みませんでした。
でもあや子(67歳?)、佐々木らは生きてない可能性高いなあと感じる今日この頃です。
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