骨折日記

先週の日曜日に延岡シティで法事があり、車で出かけた。午後2時からの法事だったので会食は無いと思っていたが、精進落としというのか、要するに宴席が準備されていた。運転手が僕一人なら決してお酒は呑まないのだが、大変残念な事に配偶者も同席していた。まあそういう訳で、遅い午後の宴席で生ビールを二杯呑み、そのままチューショーのお湯割を二三杯頂いた。大変良い心持ちになり、帰り道は車の助手席から眺める景色を愛でていた。秋の陽は釣瓶落としというが、まさにその通りの風景が車窓を過ぎっていた。かれこれ1時間ほど走り、もうすぐ高速の入口に近づく頃、突然尿意を催した。良く考えて見れば、中ジョッキ一杯に五百ミリリットルの水分。それが二杯でⅠリットル。漢字で書くと、Ⅰ粒米である。さらにチューショーが一杯250ミリリットル。それを三杯と仮定すると、まあアバウトだが二リットル近くの水分を吸収したわけだから、当然それに近い量の水分を放出しないと体に毒である。これをエネルギー不変の法則という。

さて尿意は催したものの、まさか車の中でやるわけには行かない。いや人生において、こいつとは倶に天を戴かずと思う連中と一緒の車なら、人格破産を覚悟で失禁してもやぶさかではないが、配偶者にそこまでの恨みは今のところまだ無い。

ということは最寄の公衆トイレを使うべきだと判断。今思えば、もう少し我慢して高速のパーキングエリアを利用するという考えが浮かばなかった事が敗因だが、物は考えようでパーキングエリアでトイレに行っていたら、横を通りかかったおねいさんに見とれて、前受け身も取れないほどの怪我をしたかもしれない。人生万事塞翁が馬である。

その高速の入口の曲がり角にコンビニがあるのだが、以前そこのトイレに行き、車を出す時に間違えて随分遠回りした事があった。人間には学習能力があるので、今回はそのコンビニの手前にあるロードステーションを利用した。ロードステーション則ち道の駅である。道の駅は沢山あるが、ここは人が多いわりに置いてる物はたいして良い物は無いと聞いていたので入った事はなかった。駐車場が随分広く、ようやくトイレに着いた時は、まさにテイク・イット・トゥ・ザ・リミット、ワン・モア・タイムであった。



ボーコーのタンクを空にしてトイレから出て、車に戻った。しかし、先程のエネルギー不変の法則で今度は飲み物が欲しくなり自販機でお茶を買い、車に戻った。そこで止めとけばよかったのだが、配偶者もトイレに行っていなかったので、もう一度明かりの点いている休憩室に行った。かなり広いスペースで奥には四畳半くらいの畳敷きの部屋もあり、長距離走った時は、ここで寝転ぶとキモチがいいだろうと想像した。そのときは配偶者などではなく、お気に入りのおねいさんと一緒に来たいものだなどと考えていたが、ふと我に帰り車に向かった。

休憩室の前の通路には明々と照明が点いていたが、外の駐車場は真っ暗に近かった。駐輪場にバイクのライダーが数名たむろしていた。別段彼らを嫌う理由は無いのだが、何故か彼らに厳しい眼差しを向けながら歩いていた。やや小走りになっていたかもしれない。

突然、空が真っ暗になった感じがして、一瞬空中に浮いた僕の体は地面にたたき付けられていた。何が起こったのか全く理解が出来ず、しばらく呆然としていた。ようやく上体を起こして見ると、カッターシャツの胸ポケットが少し破れ、そこに入れておいた携帯が地面に落ちていた。拾おうとして手を伸ばすが、思うように動かない。そのとき初めて両手、両足に激痛が走った。イタいのだ、そして息が苦しい。バイクのライダー連中が固唾を飲んで、こちらを見ているのがわかった。何故か彼らの手助けは受けないと決め、死ぬ気で立ち上がって車まで歩いた。

左右の肘と左足の膝に怪我をしたと思った。それと両手の打ち身、最悪の場合、骨にヒビが入ってるかもなとも。配偶者は僕を見て、一体どうしたのか大声で聞いて来た。彼女がトイレから出てきたら駐車場で倒れてる人がいて、周囲の注目を集めている。どこの誰が、こんな何もないところで倒れているのか、良くみたら自分のダンナだったので驚いたらしい。しかし、そういう時はすぐに来て手助けするのが人の道だろうと言いたかったが、痛さでそれどころではなかった。こちらも恥ずかしいやら照れ臭いやらで全く口を開かず。

それでも途中、どうにも痛くて堪らなかったので薬局でコールドスプレーを買って体に振りかけた。総合病院の横を通る時、診察受けなくても大丈夫かと聞かれたので、夜間で休日なので治療費をナンボ取られるかわからん。オレは腐っても九州男児だから一晩くらい我慢して明日病院に行くと、もうこれは単なる痩せ我慢。

何とか家に帰り、両手両足の擦り傷を消毒し、どうしても左肩の痛みがきつかっので、スカーフを三角巾がわりにして何とか眠った。翌朝、職場に連絡し一日休みを取り、すぐに整形外科に行った。診察の結果、左肩骨折で全治一ヶ月。ギプスが出来ず、三角巾と体全体を巻くサポーターで固定された。痛み止めと湿布薬を腐るほど貰い帰宅。



しかし負け惜しみではないが、骨折したのが左肩でよかった。これが利き腕だったら日常生活での不自由さは大変だっただろう。ただ左手が使えないのも、それなりに不自由である。まず朝起きて顔が洗えない。歯磨きと髭剃りは片手で何とかなるが着替えが出来ない。病院で服を脱ぐ時は痛く無い方から、着る時は逆に痛い方からやるといいと教わったが、所詮一人では出来ない。飯を食うときも箸は右手で持てるが左手で食器を押さえる事が出来ない。仕方ないので犬食いのスタイルになるが、そうすると肩が動いて激痛が走る。とにかく日常生活が、こんなに大変になるとは夢にも思わなかった。

翌日、職場まで配偶者に送ってもらい仕事をしたが、これが大間違い。夜、痛さで眠れないだけでは無く、熱まで出た。幸い有休が残っていたので水曜日から休み、この週末の連休と合わせ一週間休ませて貰う事にした。このエントリーは携帯からだが、パソコンと違って勝手がかなり悪い。本当はトトロの森の小さな音楽会の続きをアップするつもりだったが、とりあえず近況報告。あ~疲れた。
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コメント

パーキングブロックにでも躓いたのでしょうか。私も躓いて車道に倒れてあわや・・・だったことがあります。
骨折はムリすると後々支障が出たりしますので、くれぐれも無理は避けて、養生に専念してください。お大事に。

怪我歴色々

手は、中学校の体育の飛び込み前転失敗で やった位ですね。不自由さ お察し申し上げます。クセがついているのか、無理に力が入ると痛いです。 個人的に一番ヤバかったのは、幼稚園の時に 単車にはねられた時です。やられた瞬間から 病院で目覚める迄 記憶が有りません。自身の運転ミスで 30数年前に バイクで 大転倒した時は、死を覚悟しました。10秒位の短い間に 今まで つまらない人生だったけれど、最期もつまらない死にかただな。まあ仕方ないか。この世よ さらば…と思ったことでした。9年前には、雨の日に バイクでスリップして転倒、両脚骨折、左膝陥没。回復に1年位かかりました。 後になったら笑えるのが、前にも書きましたっけ、少年時代に ワインディングの急な下り坂を ブレーキかけずに下ろうとして、溝にはまり ハンドルとサドルの間に有るバーで 金太待っ武士僧になった 時ですね。老人には、少し早いですけど、怪我と風邪には 気をつけましょう。二次被害を起こさないよう、お大事に。

そうか、パーキングブロックという

小洒落た名前がありましたね。僕は、車止めと呼んでるので一瞬なんだろうと思いました。ゆっくり養生しかないんですよね。わかってはいるんですが、ついついイライラしてしまう今日この頃です(笑)。

デューク先輩、ありがとうございます

二輪は四輪と違って、単独で立っていることが出来ないので危険度は高いですね。しかし、瀕死の重傷を受けてもバイクに乗り続けるとは、流石750ライダーですね(笑)。もっとも学生時代は先輩にバイクのイメージは無かった気がします。いつも革ジャン着ていたN田さんはいかにもヘルスエンジェルって感じでしたが…。この前のエントリーに追記した元ボーリョク学生のN谷君から先ほどメールがありました。最初は骨折と思わず、湿布をしただけで毎晩呑んでいたら異常に腕がはれ上がり、別館近くの病院(室町病院?)に行ったそうです。骨折は骨がつながるまでひたすら待つだけだというありがたい助言付きでした。

ありゃりゃ

大変なことでしたね。お大事に。
僕も気いつけよっと。

お大事に

私は高校生のとき友人の自転車の後ろに乗っていて、姿勢を変えようとして、足を後輪に絡ませてしまったことがありました。なぜか骨折はしなかったんですが、半月ほど歩行困難でした。あれ以来自転車が大嫌いです。多分年とったら暴走自転車にひかれて死ぬんじゃないかと妄想するほど自転車には恨みがあります。

そういやながらスマートホン事故が増えてるそうですが、私は昨日、デジタルカメラの液晶画面見ながら歩いていて、足元の階段に気付かないところでした。気をつけないと…(でもその時は「カメラのレンズが割れるところだったクワバラ…」という駄目な発想が先に・笑)

牛乳とジャコでカルシウム補給なさってください。
お大事に

うん、キミも気をつけたまえ

油断大敵、火がボーボーの例えもあるし(笑)。左手が使えなくて一番不便なのは立ち読みが出来ないこと。完治したら倍返しだ。

walker-brosさん、そりゃ逆恨み(笑)

そうですか、自転車にそんな恨みがありましたか。じゃ、クィーンの「バイシクル・レース」や高田渡の「自転車にのって」なんかが聴こえてきたら、怒り心頭って感じでしょうか。

>「カメラのレンズが割れるところだったクワバラ…」という駄目な発想が先に

僕も転んで最初に思ったのは、地面に落ちた携帯が壊れてないか、でした。体の心配しろよ、それより(笑)。
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