アリバイ的続編てか、デビッド・ミードいいぞ!!

 夕方、車のラジオで萩原健太の短い音楽番組を聴くのが好きだ。CMとか入れると多分10分もないくらいの短い番組だが、セレクトするミュージシャンもいいし選曲も渋い。荒川強啓との掛け合いも面白い。今日は、デビット・ミードというシンガー・ソングライターだった。『バッド・フィンガーやラズベリーズが好きな人はきっと気に入る』という言葉通り、とても気持ちのいい音楽だった。歌詞もやや意味深な感じがするし、あまりSSWという感じはしなかった。もっともラジオで聴いた後、YOU TUBEやMy Space、そしてもちろん彼のホームページを調べて他の曲も聴いたら、確かに70年代のSSWの香りは十分ある。さっきAMAZONをチェックしていたら、「自らのルーツを、ガーシュイン/コール・ポーター/ポール・マッカートニー/エルヴィス・コステロだと明かすシンガー・ソングライター。」とあった。もっともどういう訳か、デビューアルバムは本邦未発売。さらに、今日のラジオで聴いたが、デビッド君、あまり経済的に恵まれていないようで(ああ、このあたりシンパシーを感じる。貧乏は嫌だな~)、ニューアルバム出すための予算が無い。それでファンが基金を募り、その積み立てに参加した人にデビッドが15曲入りのデモテープを送り、その中からリクエストで11曲選び、それに1曲加えて新作を発表したらしい。萩原のケンちゃん曰く『こういうミュージシャンこそ、わが国で応援していきたいですね』って、異議なしだ。



 中々いいでしょう、この歌。途中のEギターも結構ハードってか、パワフルです。それで、今日はこのミュージシャンの話ってわけでもなく、実は今までこういう、あ、これはいい曲だなとか、いいミュージシャン見つけたなんて小ネタはFBにアップしてたんだけど、よくよく考えるとFBは所詮FBで人様んちなんだよな。オレは自分のblogがあるわけだから、何もFBにアップする必要はない。まあ気が変わるかもしれないが、当面FBには関わりたくない。何となく面倒というか、しんどいんだよな。ということで、この後の話は何も考えてなくて、もうこれだけでアップしてもいいかと思ったけど、昨日ズトさんがコメントくれた話の続きをちょっくら書いておく。要するに、古本の話だ。オレのblogは音楽か古本か、ときどき頭に来た話くらいしかないか(笑)。

 午前中に12冊の古本と図書館の延長した本1冊持って家に帰ったと書いたが、実はもう少しおまけがある。古本の置いてあるテントを出たら、そこに大きなブルーシートが敷いてあり、雑誌があちこちに積んであった。但し書きがあったので読んでみると「ご自由にお取りください」とある。このフレーズ、大好きなのだ。たとえばうどん屋とか蕎麦屋に入る。江戸時代からやってる由緒正しいお店なんかじゃない。古くても戦後焼跡闇市時代、新しいものはバブル以降の脱サラうどん屋で全然いいのだが、その手のお店に入ってテーブルにこのフレーズが書いてあると嬉しい。要するに漬物取り放題とか天かす(揚げ玉なんて気取った言い方してるんじゃねえ、あれは天ぷら作った時のカスじゃないか、と、以前山上たつひこが8コマ漫画で怒っていた。ごもっともな怒りである)入れ放題なんてのが嬉しいのだ。儲けた、モウケタと心の底から喜びが込み上げる、この貧しきプレカリアートを誰が笑えるか、え、どうなんでぇ、社長!!

 そういう意味ではラーメン屋は風来軒がいいね。なんつったってああた(ここ巨泉風に、って、クドイ)、辛子高菜、紅ショウガ、ゴマ、胡椒、ニンニク醤油、さらに餃子用のたれ、ラー油、全て取り放題である。これは嬉しい。あのこってりした豚骨ラーメンを食べ終わるときに、ぶち込む紅ショウガや辛子高菜。特に風邪気味で微熱があるときは、こってりした豚骨ラーメンに辛子高菜をこれでもかというくらい丼にぶち込んで、割り箸で混ぜてはふうはううはううう、と最後は口まで痺れながら完食すると断言します。38度までの熱なら下がる。紅ショウガはこってりした口の中をさっぱりさせて、もう一口二口豚骨ラーメンを食べたいと、これは包丁人味平だったかカレーに何故福神漬けやらっきょうを添えるのかという問いに対する回答に近いものがある。

 えーと、そんな話ではなくて、ブルーシートに積まれた雑誌はよく見ると2年くらい前の雑誌で図書館に置いてあったものでお役御免になったものを広げているようだ。音楽雑誌に総合誌に明るい農村みたいなものもある。こういったらなんだが、僕はハードカバーや文庫、新書も好きだが雑誌も大好きなのである。当然、物色してぱらぱらやったが、なんといっても13冊の本をバッグに入れているので、これ以上モノを増やしたくない。しかし、タダでもらえる雑誌だから普段は決して買わないようなものをと探した結果、JAZZ LIFEを2冊と中央公論を1冊頂戴した。JAZZ LIFEは山下洋輔と佐山雅弘のインタビューが掲載されていたのと、もう1冊は表紙がチック・コリアと上原ひとみの師弟コンビが載っていたからだ。昨日寝る前にめくっていたらザッツ中央線ジャズなどというシャレオツな記事もあり、これまたもうけものだった。中央公論は『いま隣にある貧困』という特集で佐藤優と雨宮処凛の対談が出ていたし、東国原英夫とかいう人が『菅さん、それでも道路は必要です』とかいう、多分地方都市、それも高速道路が整備されていないド田舎の話が書いてあるんだろうと予想した(うわーん。見栄です。九州はひとつなんて言いながらも沖縄とうちのところは疎外されたままだぞ、この野郎)。

 ということで、都合13冊の本と3冊の雑誌を抱えて家に帰った僕は、やはり移動販売車で買っておいたホテルのカレーを食べて腹ごしらえし、まだまだ古本の交換チケットがあると配偶者を誘ってリターンマッチに向かったのだ。もっとも最初は、もう自分の本はいいので配偶者の好きな本を4冊くらいは恵んでやろうという「滅多にない家庭サービス」のつもりだった(良く考えたら、こんなもんが家庭サービスになるはずもないが、笑)。

 しかし、人間、見直しは大事である。午前中に何回も巡回したはずの古本群の中に、やはりまだまだ欲しいものはあった。あれもこれも欲しいと物欲のおもむくまま本を選んだらダメだと自分を戒めて、眺めるだけのつもりだったが結局もう3冊セレクトした。山田風太郎『忍法剣士伝』~ご存じ山田風太郎の忍法シリーズである。これに手を出してしまったら地獄に落ちること必定。なんつったってああた、何冊あると思ってんですか、このシリーズ。だから山田風太郎は老後の楽しみに取っておけば良かったんだよな。しかし昭和43年講談社から発刊されている。村上豊の表紙も独特のタッチで、ソフトカバーにぴったりマッチしている。お、タッチとマッチで韻を踏んでしまった。ぱらりとめくった感じもいかにも古本、何人かが熱心に読んだ感じが伝わってくる。

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 倉橋由美子『大人のための残酷童話』~はっきりいうけど、これ持ってます。確か大学時代に購入して、面白く読んだ記憶がある。その後、しばらく倉橋由美子は読まなかったが『アマノン国往還記』でまた読みはじめ、その時も再読したはずだが、その後行方不明になった。人に貸した記憶は無いので、我が家の押し入れの中か、どこかの段ボール箱の中に眠っているはずだ。もっとも今回入手したのは綺麗なハードカバーなので、中のイラストも楽しめる。前の持ち主が少し神経質な方だったのか、表紙がずれないようにセロテープで止めてあった。消費税が3%の頃に48刷で出されている。長部日出雄『桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝』~長部日出雄が酒乱であることは有名だ。僕も彼の武勇伝はあちこちで読んだ記憶があるが、良く考えてみたらこの人の本は読んだことが無かった。なんだかんだエラそうなことをblogで書いておきながら、聴いたことのないミュージシャン、読んだことのない作家、たくさんあります。世の中知らないことだらけ、いったい幾つになったら落ち着けるのか、幾つになっても甘かぁねぇなぁ(by エンケン)。

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コメント

残りの1冊は…

奥さん選ばれたんでしょうか、なんか気になりますが(笑)
倉橋由美子は「スミヤキストQ」のハードカバーはありますね~。あとは読んだことないかも。山田風太郎はぼくも日記くらいで、ほぼ読まないできたのでだんだんあせってきました…汗

う〜ん、渋い選曲だな

あ〜、drac-obさんが気に入るのわかるわ。これもろツボでしょうね。途中に入るノイズっぽいギターとか、もうバッド・フィンガーとかあの辺のティスト。ええギターですね。個人的にはこういうのも好きですけど、これ今の時代だと売れないでしょうなぁ〜。でも、良いミュージシャンですなぁ。テリー・キャリアとか、クラブDJのアシッド・ジャズ好きとかが発掘して、再評価されたりとかもありますから、どうなるかわかりませんね。

まぁ、私も最近は東海林太郎さんから、ネオ・サイケから、バーンスタインのマーラーまで相当広く聴いてるつもりですけど、所謂普通のラジオは聴かないので、新しい音に若干飢えてます。そういうわけで、デビッド・ミードも興味深いですな。

配偶者も、それなりに適当な本を

4,5冊見つけて購入したようです。そのうちの1冊は山田風太郎の『半身棺桶』という随筆でした。そのうちに読もうと思っています。

山田風太郎、面白いですよ。日記は日記で面白いけど、やはり彼は小説家というか物語作家だと思います。虚実皮膜というか、どこからどこまでが本当でどこからがホラ話(これ当然褒め言葉)か分からない、また実際の事件と架空の事件の歴史的連続性というか、こんな事件が本当にあったのかと思わず錯覚することばかりです。

先日ヤフーのニュースで森鴎外を追って日本に来たものの、追い返された『舞姫』のモデルの末路が分かったとありましたが、なんとその彼女、明治の日本で名探偵ぶりを発揮するという、これまた奇想天外な物語もあります。ぜひぜひ読まれて中毒になってください(笑)。

萩原健太の番組

選曲が渋いというか、この番組でルーマーとかダイアナ・クラールなどの女性ボーカルを知りました。僕も最近の音楽情報は、とんとわからないというか入手先がないもんで、もっぱらこの番組だよりです。聞き逃していることも多いので、そのうちHPのバックナンバーを調べてみようと思います。
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