ちょっと嬉しかった週末ライブ
気が付いたらまたもや日曜の夜になっていた。このところ何をやるのも億劫で、気持ちが乗らない。それでも、ちょっとした楽しいことや嬉しいことはあるもので、今日はそんな話を書いてみよう。先月、フェニックスのジャムナイトに行きそびれて、大変悔しい思いをしたのだが、いやいや神は我を見捨てておらず、とてつもなくいいライブを昨日体験した。場所はおなじみのライフタイムで、メンバーは関戸敬子カルテット、九州ツアーのラス前だ。Y尾君に連絡して、7時半の開演なので6時半にいつもの居酒屋で会おうと約束していた。
当日は土曜日だが、当然仕事である。週休二日制などというのは、どこかの社会主義国の体制に違いない。高度な資本主義が発展した我がポンニチでは、土曜日は当然仕事をする日なのだ。働いて、働いて、働いて、休みたいとか遊びたいとか思ったら、氏ね、という九州発の格言のとおり、人間働いてナンボなのである。いくら給料が安かろうが、顧客から無理難題いわれようが、そこを堪えてこそ人間はその人格が磨かれるというものである。などと、いくら思い込もうとしてもダメだった。なんでオレは土曜も仕事なんだと、ひがみながらもそれでもライブに間に合うように6時には会社を出た。
しかし、そのようなヒガミ根性を天は許してくれなかった。それまでパラパラ降る程度だった雨が、6時からは夕立のような激しい雨に変わり家に帰って着替えはしたものの、さてどうやって町に出ようかと戸惑っていたら、捨てる神あればなんとやらで配偶者から電話が入り、花火大会が中止になったから僕を車で送っていけるというのだ。無論、ハイハイ、ありがとうございます、やはりここ一番で頼りになります、などとおだて丸出しのお礼をいいつつ送ってもらった。で、待ち合わせの居酒屋に行くとシャッターが閉まっている。定休日などと札に書いてある。困ったなと思いつつY尾君に電話すると、「あれ、休みか」と声がする。見ると目の前にY尾君がいた。
ライブまで1時間あるし、腹も減ってるのでライフタイムのすぐ横の焼き鳥屋に入った。ここは以前BONO BONO BANDのライブを見に来たときに、酒井春佳のお父さんグループと一緒になったお店だ。お店に入って適当に串を注文していたら、Y尾君から「昨日、日野皓正のライブがあって、その時のメンバーと酒井春佳がライフタイムでセッションしたらしいぞ」などとビックリするような話を聞いた。日野皓正が宮崎に来ていたことは全然知らなくて、それも驚いたが酒井春佳がメンバーと一緒にセッションしたというのも驚きだった。まあ、以前見たステージからもその度胸の良さは伺えたが。
二人でいろいろ音楽の話で盛り上がっていたら、そのお店のマスターも会話に参加してきた。実はこのお店もR&Bの投げ銭ライブを定期的に行っているらしい。僕が有山じゅんじが来るなら、是非見に来たいといったら、マスターいわく「有山は投げ銭には来ない」。ま、ごもっともです。しかし、話を伺うと結構昼間はカタギの仕事をしながら週末は音楽やってるという人たちが、地元宮崎にも多いことを知り嬉しくなる。やってる音楽のジャンルもジャズやR&Bやソウルという黒っぽい音楽で、それもまた楽しい。そうそう、そこでY尾君にダイアン・バーチの話をしたら、全然知らなかったので国内盤が出ているので必ず買うこと、買って損することは無い、私はウソは申しませんなどと昭和の政治家のようなことをいって、わざわざメモに彼女の名前とアルバムタイトルを書いて、明日必ず購入するよう念を押した。
話に盛り上がっているうちに時計を見たら7時20分を回っていた。精算して大急ぎでライフタイムの階段を上がった。Y尾君は寄る年波のせいかトイレに行き、その後から行くので前の席を取っておいてくれと頼まれた。急いで階段を上がり、お店に入ると、ウーン、お客が少ない。12,3人くらいか。いつものシルバーシートには若い女の子が1人でテーブルを占拠している。ステージから見て右側のテーブルが空いていたのでそこに座った。ナニゲニ後ろを見ると、左前方のテーブルに若い女の子がいて視線が合った。相手が会釈したので、こちらも機械的に頭を下げた。髪の長い綺麗な女の子で横じまのTシャツを着ている。あれ、誰だったっけ、どこかでナンパした女の子だったっけ(いえ、三重です。違った、見栄です。オトコの悲しい見栄ってやつでさぁ。気にしないでおくんなせぇ)。ぼんやり考えていたらY尾君がやって来た。思い出した。彼女は酒井春佳じゃないか。
Y尾君にそのことを話すと、正しくビンゴだった。Y尾君は仕事の関係で彼女のことをよく知っていたので、少しおしゃべりをした。やはり昨日はここでセッションをしたらしい。家族同伴だったが、彼女によく似た可愛らしい妹さんとおかあさんと一緒だった。お父さんは家でお留守番らしい。なんとなくどこかで聞いたような話だなと思ったら、思い出した。オレんちと一緒だ。しかし若い二人はともかく、お母さんがなかなかお綺麗で、僕個人的にはお友達からお付き合いを、おっと、何を書いているのだ。
時間が来て、ステージが始まった。ピアノ関戸敬子、ベース関戸知雄、ドラムス古地克成、サックス宮里陽太というカルテットは去年の夏もここライフタイムで見た。このメンバーで九州ツアーを大分を除く全県回ったとのことだった。あまりMCもなく、黙々と演奏をしていった。前回見たときは全てオリジナルだったが、今回はオリジナルにはこだわらず演奏したい曲を演奏するというスタイルで、それはそれで好感が持てた。1曲の演奏時間が比較的長く、ソロも要所要所で決まっている。久しぶりに手ごたえのある演奏だった。すぐに一部が終了した。最前列で聞いていたせいか、それともバンドの熱気のせいか耳鳴りがした。心地よい金属音が耳に残った。
お客さんはライブが始まる前にやや増えたが、それでも20人前後だったのではないか。来ているお客さんの層がどうもよく分からない。20代の若い女の子が多いのは酒井春佳の友達関係かと思ったが、関戸さんの大学の関係だったようだ。あと、僕たちの後ろにいた3人組が、どう見ても夫婦と息子という組み合わせなのだが、父と子の仲があまりよくないようで、なにやら息子が毒づき父親がへりくだるというような会話が聞こえた。ライブハウスに来てまで親子喧嘩しなくてもいいような気がするが、それぞれの家庭事情というものがあるのだろう。余計なお世話だ。
2部が始まった。1部の演奏以上に熱い演奏が響く。陽太はソプラノサックスがとりわけ素晴らしく、以前はナベサダ風とか、○○風というフレーズがたまにあったが、その日の演奏はこれこそ宮里陽太の音だという自信に満ち溢れた好演だった。彼の作る曲はなかなかメロディアスでこの日も「ハッピー・ツリー」というオリジナルをやったが、良かったな。そして驚いたのはラストナンバーで「チェンジザワールド」という曲名を聞いたとき、え、クラプトンナンバー?とちょっと意外な気がしたが、どうしてどうして、しっかり自分達のものにしていました。演奏の途中から僕の耳には歌声が聞こえてきた。あとで聞いたらドラムの古地さんの選曲だったらしいが、ライブハウスの全員が聞きほれていた。
ライブが終わり、帰ろうとしたら陽太君が声をかけてきてくれた。良かったよと話すととてもいい笑顔でまた宜しくお願いしますと答えてくれた。そうそう、関戸敬子さんにも話をちょっとさせてもらい、「次回は町田の『インロータキン』を演奏した下さい」と頼んだら、苦笑していた。無茶いうたらあかんがな、オッサン。
帰り道に今日の演奏の素晴らしさを誰かに伝えたいと思い、夜遅かったが宮里さんに電話した。突然の電話でしかもこちらはやや酔っ払っていたのに、丁寧な受け答えをしてくれた。家に帰って、PC開くとお礼のメールまで届いていた。こういう人間性が陽太君の音楽に伝わってるんだろうな。ちょっと嬉しい週末でした。で、前回YOU TUBEに頼らないぞと書いたものの、このメンバーで熊本の下通りで路上ライブやってる動画があったので貼っておきます。音が悪いけど、せめて雰囲気だけでも。
当日は土曜日だが、当然仕事である。週休二日制などというのは、どこかの社会主義国の体制に違いない。高度な資本主義が発展した我がポンニチでは、土曜日は当然仕事をする日なのだ。働いて、働いて、働いて、休みたいとか遊びたいとか思ったら、氏ね、という九州発の格言のとおり、人間働いてナンボなのである。いくら給料が安かろうが、顧客から無理難題いわれようが、そこを堪えてこそ人間はその人格が磨かれるというものである。などと、いくら思い込もうとしてもダメだった。なんでオレは土曜も仕事なんだと、ひがみながらもそれでもライブに間に合うように6時には会社を出た。
しかし、そのようなヒガミ根性を天は許してくれなかった。それまでパラパラ降る程度だった雨が、6時からは夕立のような激しい雨に変わり家に帰って着替えはしたものの、さてどうやって町に出ようかと戸惑っていたら、捨てる神あればなんとやらで配偶者から電話が入り、花火大会が中止になったから僕を車で送っていけるというのだ。無論、ハイハイ、ありがとうございます、やはりここ一番で頼りになります、などとおだて丸出しのお礼をいいつつ送ってもらった。で、待ち合わせの居酒屋に行くとシャッターが閉まっている。定休日などと札に書いてある。困ったなと思いつつY尾君に電話すると、「あれ、休みか」と声がする。見ると目の前にY尾君がいた。
ライブまで1時間あるし、腹も減ってるのでライフタイムのすぐ横の焼き鳥屋に入った。ここは以前BONO BONO BANDのライブを見に来たときに、酒井春佳のお父さんグループと一緒になったお店だ。お店に入って適当に串を注文していたら、Y尾君から「昨日、日野皓正のライブがあって、その時のメンバーと酒井春佳がライフタイムでセッションしたらしいぞ」などとビックリするような話を聞いた。日野皓正が宮崎に来ていたことは全然知らなくて、それも驚いたが酒井春佳がメンバーと一緒にセッションしたというのも驚きだった。まあ、以前見たステージからもその度胸の良さは伺えたが。
二人でいろいろ音楽の話で盛り上がっていたら、そのお店のマスターも会話に参加してきた。実はこのお店もR&Bの投げ銭ライブを定期的に行っているらしい。僕が有山じゅんじが来るなら、是非見に来たいといったら、マスターいわく「有山は投げ銭には来ない」。ま、ごもっともです。しかし、話を伺うと結構昼間はカタギの仕事をしながら週末は音楽やってるという人たちが、地元宮崎にも多いことを知り嬉しくなる。やってる音楽のジャンルもジャズやR&Bやソウルという黒っぽい音楽で、それもまた楽しい。そうそう、そこでY尾君にダイアン・バーチの話をしたら、全然知らなかったので国内盤が出ているので必ず買うこと、買って損することは無い、私はウソは申しませんなどと昭和の政治家のようなことをいって、わざわざメモに彼女の名前とアルバムタイトルを書いて、明日必ず購入するよう念を押した。
話に盛り上がっているうちに時計を見たら7時20分を回っていた。精算して大急ぎでライフタイムの階段を上がった。Y尾君は寄る年波のせいかトイレに行き、その後から行くので前の席を取っておいてくれと頼まれた。急いで階段を上がり、お店に入ると、ウーン、お客が少ない。12,3人くらいか。いつものシルバーシートには若い女の子が1人でテーブルを占拠している。ステージから見て右側のテーブルが空いていたのでそこに座った。ナニゲニ後ろを見ると、左前方のテーブルに若い女の子がいて視線が合った。相手が会釈したので、こちらも機械的に頭を下げた。髪の長い綺麗な女の子で横じまのTシャツを着ている。あれ、誰だったっけ、どこかでナンパした女の子だったっけ(いえ、三重です。違った、見栄です。オトコの悲しい見栄ってやつでさぁ。気にしないでおくんなせぇ)。ぼんやり考えていたらY尾君がやって来た。思い出した。彼女は酒井春佳じゃないか。
Y尾君にそのことを話すと、正しくビンゴだった。Y尾君は仕事の関係で彼女のことをよく知っていたので、少しおしゃべりをした。やはり昨日はここでセッションをしたらしい。家族同伴だったが、彼女によく似た可愛らしい妹さんとおかあさんと一緒だった。お父さんは家でお留守番らしい。なんとなくどこかで聞いたような話だなと思ったら、思い出した。オレんちと一緒だ。しかし若い二人はともかく、お母さんがなかなかお綺麗で、僕個人的にはお友達からお付き合いを、おっと、何を書いているのだ。
時間が来て、ステージが始まった。ピアノ関戸敬子、ベース関戸知雄、ドラムス古地克成、サックス宮里陽太というカルテットは去年の夏もここライフタイムで見た。このメンバーで九州ツアーを大分を除く全県回ったとのことだった。あまりMCもなく、黙々と演奏をしていった。前回見たときは全てオリジナルだったが、今回はオリジナルにはこだわらず演奏したい曲を演奏するというスタイルで、それはそれで好感が持てた。1曲の演奏時間が比較的長く、ソロも要所要所で決まっている。久しぶりに手ごたえのある演奏だった。すぐに一部が終了した。最前列で聞いていたせいか、それともバンドの熱気のせいか耳鳴りがした。心地よい金属音が耳に残った。
お客さんはライブが始まる前にやや増えたが、それでも20人前後だったのではないか。来ているお客さんの層がどうもよく分からない。20代の若い女の子が多いのは酒井春佳の友達関係かと思ったが、関戸さんの大学の関係だったようだ。あと、僕たちの後ろにいた3人組が、どう見ても夫婦と息子という組み合わせなのだが、父と子の仲があまりよくないようで、なにやら息子が毒づき父親がへりくだるというような会話が聞こえた。ライブハウスに来てまで親子喧嘩しなくてもいいような気がするが、それぞれの家庭事情というものがあるのだろう。余計なお世話だ。
2部が始まった。1部の演奏以上に熱い演奏が響く。陽太はソプラノサックスがとりわけ素晴らしく、以前はナベサダ風とか、○○風というフレーズがたまにあったが、その日の演奏はこれこそ宮里陽太の音だという自信に満ち溢れた好演だった。彼の作る曲はなかなかメロディアスでこの日も「ハッピー・ツリー」というオリジナルをやったが、良かったな。そして驚いたのはラストナンバーで「チェンジザワールド」という曲名を聞いたとき、え、クラプトンナンバー?とちょっと意外な気がしたが、どうしてどうして、しっかり自分達のものにしていました。演奏の途中から僕の耳には歌声が聞こえてきた。あとで聞いたらドラムの古地さんの選曲だったらしいが、ライブハウスの全員が聞きほれていた。
ライブが終わり、帰ろうとしたら陽太君が声をかけてきてくれた。良かったよと話すととてもいい笑顔でまた宜しくお願いしますと答えてくれた。そうそう、関戸敬子さんにも話をちょっとさせてもらい、「次回は町田の『インロータキン』を演奏した下さい」と頼んだら、苦笑していた。無茶いうたらあかんがな、オッサン。
帰り道に今日の演奏の素晴らしさを誰かに伝えたいと思い、夜遅かったが宮里さんに電話した。突然の電話でしかもこちらはやや酔っ払っていたのに、丁寧な受け答えをしてくれた。家に帰って、PC開くとお礼のメールまで届いていた。こういう人間性が陽太君の音楽に伝わってるんだろうな。ちょっと嬉しい週末でした。で、前回YOU TUBEに頼らないぞと書いたものの、このメンバーで熊本の下通りで路上ライブやってる動画があったので貼っておきます。音が悪いけど、せめて雰囲気だけでも。

