2009-07

オートバイ、オートバイ、俺の鋼鉄の夢、走っていけ

 昨夜、正確には本日未明だが俳優の山田辰夫が亡くなったことを、拙blogのコメントで知った。米のレスを書くために、ネットのニュースを見たらその訃報記事が出ていた。年齢見てびっくり、学年違いだが同い年だ。彼のデビュー作『狂い咲きサンダーロード』は言わずと知れた石井聰亙のカルト映画だが、封切りと同時に京都で見た。丁度僕自身が大学をやめて田舎に帰ろうと考えていた時期で精神的にも非常に暗かった時期だが、映画も大変暗かった。もっとも興味は映像よりもパンタ&HALやThe Mods、泉谷しげるの音楽が使われていることにあったので、映画そのものはそれほど期待していなかったのだが、いやいや見終わった後は、映画館の外の景色ががらりと変わっていた。

 それから数年たち、僕もとりあえずはネクタイの結び方やお辞儀の仕方も人並みに出来るようになり、それでもときどきどうしようもなく窒息しそうになり、そういうときに『爆裂都市』が封切られ大いに溜飲を下げた。それから少しして、今度は小林克也もそうだけどなんといってもキュートな工藤夕貴も出ていた『逆噴射家族』を見て、大いに笑った。と、いけねー、コレじゃ石井聰亙の話ばかりになるので、山田辰夫というちょっと狂気がかった役者の話から逸れてしまう。正直、『狂い咲きサンダーロード』で初めて見た山田辰夫は本物の暴走族が役者やってると思っていたが、なんと彼は劇団GAYAの創立メンバー、れっきとした演劇青年だったのだ(もっとも映画にはエキストラで本物の暴走族が沢山でてるけど)。そこで彼の演じた仁という暴走族の特攻隊長は、ルールを知らない本物のルーディで、予定調和を嫌い、仲間と群れず、その名の通り無謀な特攻を行い、破れ、組織に守られ、その組織に安住しかけるが「長らくお世話になりましたっと」とまるで植木等のような口調でそこを去り、敵対するセクトに襲撃され、そしてほとんどリハビリも無意味な障害者となる。そして、その自堕落な生活の果てに溜まったマグマが一気に噴出する。そうそう、最後の仁のバトル・プロテクダーのデザインは、石井監督と同郷の小林よしのり。当時はパンクだったのか!?

 まあ、とにかく一度本編見てください。僕はボックスセットで買ったけど、今は『狂い咲きサンダーロード』単体でも売ってるので、購入しやすい。この映画に込められたパワーは、あの時代だけでなく今の時代にも「一筋の導火線」として「明日へ明日へときわどく」続いている。それにしても、早すぎる死が多すぎる。川村カオリも小さい子供を残したまま亡くなったようだ。合掌。

 追伸;本日のエントリーのタイトルは、無論この映画でも効果的に使われているパンタ&HALのアルバム『1980x』からの曲で「オートバイ」の歌詞から借りています。ラストのフレーズは「飛び散るならフライディズナイト、フライディズナイト」です。


«  | HOME |  »

プロフィール

Author:drac ob
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー

06 | 2009/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ