2009-06

ごめん、書きたいことは沢山あったけど、つい その1

 早いもので6月ももうすぐ終わりになる。先週は忙しさを口実に更新をずっとサボっていた。いや、エントリーのネタは結構あって、自分自身に送ったメールを見ると「藤沢周平と雨月物語」だとか「適応障害で鬱の元教師」だとか「昼のいこい〜ふるさと通信員」などのタイトルがある。これだけ見ると一体なんのことだと思われるかもしれないが、本人にはふかーい意味があるのだ(当たり前だ。自分に意味の無いメールを送ってどうする)。最初の「藤沢周平と雨月物語」というのは、mixi仲間のGoteauxssonさんとのメールのやり取りで『最近面白い小説を読んでいない』と書いたら、『それなら藤沢周平がお勧めです』と返事を頂いた。そのことが頭のどこかに残っていて、週初めの仕事帰りに本屋に寄ったら<藤沢周平、雨月物語>という文字列が目に飛び込んできた。

 雨月物語といえば上田秋成の代表作だし、時代物が得意だといわれる藤沢周平が彼なりにアレンジした小説だろうと思って、立ち読みした。何かおかしい。ステージはラブホだし、設定は現代だ。どうもおかしいな、なんか変だなと思いながら改めて表紙を見た。そこには「雨月 藤沢周」と書いてあった。このヤロウ!紛らわしい名前付けるな!それも本の題名もペンネームも、どっちも本家本元がおるやないか!!JAROにいうたるぞ!!と心の中で叫びながら、しかし、これどう考えても拙者の早とちりというか思い込みの間違いである。この手の間違いを僕はよく犯す。視野が狭いと小さい頃からよく言われた。しかし、言わせてもらうと子供の頃からのしつけのおかげでこうなったのである。九州の田舎に生まれた関係で姿勢や行儀ということは結構厳しく教えられた。まず、歩くときは背筋をちゃんと伸ばしてまっすぐ前を見て歩け、きょろきょろよそ見するな。人生においても浮気やよそ見をせず、真実一路まっすぐ生きろと教え込まれたのだ。

 したがって僕の歩く姿勢は大変良い。背はまっすぐピンと伸ばしている。視線はまっすぐ1点を常に見つめている。一点突破全面展開という言葉を人間の姿にしたら、僕にかなうものはいないだろう。あ、一人いたな。ロシアのピアニストのブーニンだ。彼の歩く姿によく似ているといわれたことがある。おかげさまでよそ見はしないようになったが、余裕を持ってあたりを見回すということも出来ないようになった。歩くときは目標に向かって最短距離、視線はまっすぐ、これが僕の人生だったはずだ。どこでどう間違えたかは分からないが…。

 話が暗くなってきたので、次の話題に移る。「適応障害で鬱の元教師」というやつだ。これは毎度おなじみ「テレホン人生相談」に登場してきた相談者の話。その日はちょっとした距離を車で移動する仕事があって、山越えの電波の入りにくい道だったがついいつもの習慣でラジオのスイッチを入れたら、いきなり「38歳の元教師です。適応障害で欝になり、仕事を辞めて現在求職活動中です。妻は37歳、動脈瘤を持っていてパートの仕事をしています。子供は…」となにやらへヴィーな状況説明が始まった。パーソナリティは加藤先生だ。こりゃ凄いことになりそうだと思わず聞き耳を立てた。相談者は教師を辞めて現在100社以上の面接に行って未だに仕事が決まらない。家事の手伝いをしているが、やれトイレの電気が点けっぱなしだとか、残飯の出し方が悪いとか細かなことを妻から言われ続け、もうどうにも我慢できないので離婚したい、しかしながら妻は動脈瘤を持っていていつ破裂するか分からないので子供は自分が引き取るべきだが、かといって生活ができるかどうか悩んでるという話だったと思う(雑音が結構ひどくて途中聞き取れないところもあったので事実誤認の箇所があるかもしれない)。

 加藤先生は例によって、『慌てて結論を出す前に、もう少し他の方法がないか考えて見ましょう』などといって相談者を落着かせた。そしてこの相談者が理想に燃えた教師であったが、現実の教員生活の中で理想と現実のギャップに悩みついには適応障害を起して、鬱病になったという話を導き出した。そして、例によって名言が出るのだ。『あなたね、とても理想家で、仰ることは確かに正しいんですよ。でもね、イデオロギーでは生きる力はでないんです。正論では生きる意欲は出ないんです』。うーん、そうだったのか。僕がこのところどうも元気が出ないのはそのせいだったのか。けだし名言だなぁ、などと思っていると加藤先生さらに暴走していく。『あなたは融通が利かないんです。回りから視野が狭いといわれたことはありませんか。小ズルク生きる小市民の何が悪いんですか。生活の知恵ですよ。ちょっとしたズルとか悪さというのは。それを正論で否定し続けたらあなたはもう救われませんよ』。えーと、ここまでいったかどうかは自信は無いが、小市民云々のところは間違いない。このパターンはマドモアゼル・愛先生が回答者で最後は泣きのパターンだなと予想したら、備後であった。いやBINGOであった。

 相談者にいかに自分が理想主義者で現実に目を向けない、いわばドン・キホーテだったかを延々と説明し、もちろん涙もあり、笑いもありの回答をもらい、相談者は最初に聞いた声とは打って変わって明るい声になり「分かりました。これからは一小市民として小ズルク、生活のためを最優先させて生きていきます」と答えた。恒例の加藤先生の締めのお言葉は「劣等感と敵意は悪循環します」であった。いやー、この相談を聞いている間中、頭の中はクラッシュのファーストのB面が頭の中を鳴り響いていた。つまり「Career Opportunities」であり、「Cheat」であり「Protex Blue」である。

 というようなラジオネタが次も続きます。「昼のいこい〜ふるさと通信員」なんですが、これは土曜日の昼過ぎに車のFMで聞いたことがきっかけになっている。NHKのラジオ番組で「昼のいこい」という長寿番組がある。どれくらい長寿かというと1952年からの放送だというから凄い。「もはや戦後ではない」といわれる前の時代からというか、朝鮮戦争から2年後の放送開始だ(いや、たとえにあまり意味は無いような気がするが)。その「昼のいこい」はAMでやっているものと思い込んでいたが、なんと2006年からはFMでも同時放送していたのである。知らなかったな。あの例の悠久の大地を思わせるメロディとともに無感情なアナウンサーの話し声が聞こえてきた。あちこちの農林水産通信員が毒にも薬にもならない投稿をしているのだろうと、ぼんやり聞いていたら、○○ふるさと通信員などと話している。あれ農林水産通信員という呼び名はどうなったんだろうと気になり、家に帰って調べてみたら2006年9月30日までは使われていたが、それ以降はふるさと通信員になったらしい。そのあたりの分析はこのblogに書かれているので、興味のある方はどうぞ。

 と、ここまで書いてきたら、我が家のバカ娘たちがイ○ンに買い物に連れて行けというので、続きはまた改めてアップします。


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