2009-06

遅れに遅れた日曜日記

 この前、苦し紛れにアップした2行エントリーに思いもつかぬコメントが殺到(悪いな、オレッちのblogでのコメントの数え方は1つ、2つ、3つ、あとは沢山という数え方なのさ)してやや驚いております。漢字の読み間違いというか、変わった姓の読み方がテーマになってしまったのだが、本日、急に思い出したユニークなお名前を披露したい。これはサークルの1年先輩(つまりK平さんと同学年)のT原さんから聞いた実在する人物の氏名なのだが「さららひでまろ」というやんごとないお名前。確か漢字では「皿良」+「秀麿」と書くのではなかったか。いや僕も直接お目にかかったことなどなく、T原さんが「オレが今まで知った人間で一番物凄い名前だと思ったやつ」という話にいたく感心して覚えていた。いや正確にいうと覚えていたことを想い出した、という話だ。なんだか回りくどいな。

 さて、その先日のエントリーに写真をアップした東海林さだおの文庫本の背表紙だが、実はあれは延岡市の新古書店のものである。あ、いやあそこはすでに日向市に入るのか、つまりいつもの宮崎市内ではないということだ。何でまたそんなところの写真をアップしたかと言うと、これまた毎度毎度の親バカシリーズというか、子供の合唱のイベントの応援に行ったからだ。

 先週の初めくらいだったか、合唱部に入った下の子が次の日曜日に合唱祭が延岡であるといってきた。せっかくなので応援に行くかと配偶者と話し合って、車だと翌日に疲れが残るから電車で行こう、たまにはのんびり車窓の景色を眺めるのもいいのではないかと盛り上がってしまった。実家の母や延岡の叔母などにも声をかけたのだが、このところの暑さで参っていてのってこない。しょうがないから上の子と3人で行くかと話していたら、上の子も「何故私がバカ妹のために貴重な休日を無駄にしなくてはいけないのか」という、まあ今更反抗期つってもはやらねーぞとでもいいたくなるような口実でキャンセルされた。仕方ないから配偶者と二人で行くことにしたのだが、その前日に、やはり僕と非和解的存在である配偶者との間にバトルが生じた。

 前日にネットで会場の場所を調べて、ついでに電車の時間と料金も調べた。各駅停車で行くと片道1600円、特急だと自由席で2520円であった。その金額を聞いた途端、配偶者は「くるま、車で行こう」と言い出した。各駅停車なら往復3200円、二人で6400円ではないか、せっかくなのでのんびり電車で行こうといったのだが、聞く耳を持たない。僕がさらに電車での旅(というほどのものではないが、気分はもう旅だったのよ)の楽しさをプッシュすると「なんいよっとね、あんたは。6400円といったら、もうほとんど1万円じゃが。どこにそんなお金があるとね」と切れた。僕は、いや、君の名義の銀行口座にお金があるのは知ってるぞ、とか郵便局にこっそり作った通帳があるのをオレが知らないとでも思っているのか、とか最近また何やら怪しげな保険に加入しているが我が家に青酸カリはないだろうな、などの真実の追究をしなかったのはひとえに僕の我慢強さのおかげだと思っている。艱難汝を珠にす、今まで人生でナン十回も何百回も呟いた座右のメイを心の中で寂しく呟いたのであった。

 結局、車で行くことにしたのだが土曜日に車検に出したら仕上がらなくて、いつもの車ではなく代車の軽自動車で行った。最初はシフトレバーがハンドルの左側にあるのと、サイドブレーキがフットブレーキであるのにやや戸惑ったが、慣れると結構快適なドライブであった。車中ではアマゾンで入手したばかりのシマブクレコードのCDを流したり、70年代80年代のベスト盤を流したりしたので、気分もじょうじょうだった。朝9時半に出発して途中お昼を食べて、会場には12時過ぎに到着した。

 会場は結構立派なホールで、その日は宮崎県合唱祭一色であちこちに中学生や高校生、中には大学生や社会人の合唱グループの人がいた。緑のTシャツを着たスタッフが「大分プログラムが押してる」などといってたので、ほう、ここのプログラムには手があるのか、押して困るなら引いたらどうだ、などと配偶者に話しかけたがスルーされた。流石に僕の性格をよく掴んでいる。こんなことに反応したら図に乗って話が終わらないとでも思ったのだろう。不愉快である。ま、それはさておきプログラムを開いてみると、我が子の出るのはプログラム終了間際たしか36,7番で今この時間やってるのは15番だという。一応ちらっとホールに入って雰囲気を味わったが、とてもじゃないがこれから3時間以上も合唱など聞いていられない。とりあえず町に戻って2時間くらい時間をつぶして午後3時くらいに来たらいいのではないかと判断した。

 親戚の家に行って、昼寝をさせてもらおうかとも思ったが行ったら行ったで、相手も気を使うだろうしこちらものんびり寝ているわけにも行かないだろう。どうするか考えていたら、配偶者が珍しくブック○フかどこかで安い古本を買って、ガ○トのドリンクバーに行こうと言い出した。全然異議は無いので、すぐ車を走らせて新古書店に行った。本○フルというところだ。「ほんだ○け」に名前も外装もよく似たところだ。以前、ビートルズのブートレッグを手に入れたこともある、結構気に入ってるお店でもある。中に入って30分くらい探したが、安くて2時間くらいで読めて面白いものという条件になかなか合うものがなくて、結局「戦場のメリークリスマス 原作版 影の獄にて」なる本を100円で横山光輝の「風盗伝」を300円で買った。配偶者は今話題の村上春樹の文庫本を買ったようだった。

 それからガ○トに行ったが、日曜の午後でお客さんが一杯、名前を書いて待ってる人も結構いたのでパス。町の中で喫茶店を探したが、なんと、かって延岡の中心部、繁華街だったところは軒並みシャッター下ろして営業しているお店が無い。いや、これ誇張でもなんでもなくて、本当にゴーストタウンみたいで衝撃だった。こりゃほんとに「どげんかせんといかん」ぞ。結局、ジャ○コのフードコーナーに行って、美味しいのだか不味いのだかよく分からないアイスコーヒーを飲みながら読書にふけった。マンガを読み終えて時計を見たら3時が近かった。配偶者を促して車に戻り、再度会場に向かった。イベントは終盤に近づいていて、発表を終えた生徒達や父兄で賑やかだった。ホールに入ると1階側の席はほぼ満席だったので2階の入り口あたりの席に座った。結構ステージ全体が見渡せるいい席だった。

 何組か合唱のグループが登場した。学校の部活でやってるところもあれば、社会人のサークルもあった。「アヴェマリア」は何回聞かされただろうか。もちろん、中には「島唄」や「ポニョ」などをレパートリーにしているコーラスグループもあり、それなりにコスチュームやオープニングのトークを工夫しているところもあった。もっとも僕は疲れから、居眠りしてしまい、しかも結構な寝息を立てたらしく、配偶者からエルボーを何度か食らった。エルボーといえば2代目タイガーの三沢も亡くなった。合掌。

 ようやくうちのバカ娘の合唱部の番が来た。親のひいき目もあるが、それなりに実績と歴史のあるクラブだけに、ハーモニーは見事であった。しかも歌の途中からいきなり手拍子、足拍子が入ってリズミカルになるなど演出も工夫されていた。3曲歌って終わり、それと同時に僕たちもホールを出た。ステージから遠かったので僕たちが応援に来ているのは分からなかっただろうなと考えていたら、歌い終えたばかりの合唱部員がぞろぞろ出てきた。最後のほうに我が家のバカ娘もいた。こちらの視線に気がついたようで、手を振ったら振りかえしてきた。席を外していた配偶者が戻ってきたので、うちの子がいるのを教えたら、今度はバカ娘が必死になって首を横に振っている。なるほど、お父さんは好きだけどお母さんは嫌いだということだな、と自分に都合よく解釈していい気分で車に戻り一路帰途についた。

 それからひたすら走り、帰り道に楽しみにしていたドライブインの焼き竹輪が売り切れていたことも気にせず、一年前に買って食べたとうもろこしの美味しさが忘れられずにJAのお店に寄ったけど、ぱっとしたものはなくておまけに惣菜のトンカツを買ったら肉の部分が赤くて、いったいどうなっとんのじゃ、ワレ、などという暴言も吐かず、ひたすら運転して帰った。帰ったらもう疲労困憊で、すぐダウン。そしてその疲れは翌日、翌々日まで続いたのであった。

 そうそう、それで今何故か「戦メリ」の原作本を読んでいるのだが、裏表紙に最初に買ったと思われる人のサインがしてあった。こんなのいいよな。いったいどんな人だったんだろう。髪が長くて憂いを含んだ綺麗なおねーさんだったんだろうな、などと考える人間に生産的なやつはいません。これは真実です。

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