持つべきものは

 しかし、あれだね、やはり持つべきものは友人だな。それもロックとミステリが好きな神経内科医の友人だね。などと冒頭から何を言いだすか訳の分からないドツボ男です。しかし、ほんの少しドツボから脱却しつつあるので本日はその話を。

 先週の火曜日に強烈なめまいに襲われ、2日間仕事を休んだ。木曜はめまいもそれほどなかったので出勤し仕事をした。そして夕方からは2週間に1回の割合で開かれる宮崎国際ジャズデイの会議に参加した。約2時間の会議中、一度もめまいがしなかったので、そうか、めまいというのは何かに集中しているときは出ないのだと勝手に考えた。これがとんでもない間違いだというのは、翌日の朝に車で仕事に行こうとした時に分かった。朝起きたときから少しふらふらしてはいたのだが、車に乗ってサイドミラーを見たとたん、一気にめまいが襲ってきた。朝の通勤時間帯なので結構交通量も多い。さらに皆さん気がせいているので運転も乱暴な人が多い。その中をぐるぐるぐるぐる目を回しながら運転するのだから危ないことこの上ない。こりゃ絶対事故ると思い、車を近くの駐車場に停めた。リクライニングを倒して少し横になったがめまいが取れない。職場に電話して、少し休んでから出勤する旨伝えた。折り返し、すぐ同僚からメールが来て、今日は休めという上司命令が出ていると書いてあった。こんなに休んでばかりいると仕事に支障が出るのだが、今のぐるぐる状態で職場に行っても周囲に迷惑をかけるだけだと思い、メールで休む旨送った。

 5年前にこの症状が出たときは、薬を飲んで自然と治癒したので今回もそれで行けると思ったがそうは問屋が卸さない。もう一度、病院で診察を受けようか迷っているときに、友人の神経内科医のことを思い出した。背に腹は代えられないので、邪道だと思ったが、メールで相談をした。めまいがひどくて仕事もできない。どこか良い病院を教えてくれと書いて送ったら、すぐに返事がきた。内容はこうだ。『グルグル回る眩暈ですか?難聴や手足の運動・感覚の障害がなくて回転性の眩暈だけの症状なら前庭神経炎か良性発作性頭位眩暈(BPPV)の可能性が高く、特にBPPVならEpley法と言う手技で一発で良くなります。耳鼻科に片っ端から連絡してEpley手技ができるか確認して受診してみて下さい。』。さらにすぐまた追伸が来て、そちらにはこう書いてあった。『聴力が問題なければメニエールの可能性はまずないでしょう。耳鼻科はベテランの老先生より40台以下の若い医者がいいでしょう。発音はエプリー。』。最後の発音の話はEpleyの発音は「イープレイ」でいいのか、アクセントはどの位置にあるのかという元英文科の質問に答えてくれたものだ。

 こちらの不安を解消してくれる返事をもらったので、ネットで地元の耳鼻科を検索したところ、江平にあるK池耳鼻咽喉科がめまい検査をするとあったので、そこに行ってみた。、昔からある耳鼻科だが、今は代が変わって2代目の先生とその息子夫婦も一緒にやっている。建物も1年前にリニューアルしたばかりで、とても綺麗だった。午後は2時からの診察だったので、余裕を持って13時45分に病院に行ったが、駐車場が第3駐車場まであり、さらに停めてある車の数も多い。あせって待合室に入ったら、すでに7~8名が待機中だった。問診票を書いて診察を待った。14時にチャイムが鳴り、それと同時に診察室のドアが開き、看護師さんが名前を読みあげる。一度に3人呼ばれて、中に入っていった。それから5分もしないうちに、別の看護師さんが出てきて、やはり3名の人の名を呼んで治療室に招き入れた。こりゃ回転の速い病院だなとちょっとびっくり。

 15分ほど待ってようやく自分の名前が呼ばれた。診察室に入ってもびっくり。診察する場所が複数あり、検査の器具なども沢山ある。僕は一番手前の診察室に呼ばれ入ると、まだ若い先生がこちらを見て居た。問診票を見ながらいろいろ質問され、目の前にボールペンを出し、顔を動かさず目で追うよう言われた、上下の移動は問題ないが、左右に動くとめまいとおう吐感がすると答えた。「分かりました。ではめまいの原因を調べるため検査をしましょう。検査の後、もう一度ここに来てください」。先生はそういうと看護師さんに聴力検査とめまい検査をするよう指示した。聴力検査は大きなヘッドホンをかぶって左右どちらかから信号音がしたら、その瞬間に手に持ったボタンを押すという健康診断で良くやるやつだ。ただ今回の検査は信号音がとても小さいことと、いろんな音色の信号音を左右5回ずつくらい流された。終わったと思ったら、今度は耳の後ろの位置に小さな吸盤を付けてこちらでも音がしたらボタンを押すように言われた。耳で聞くより耳の後ろからのほうが聞こえが良かったので、ちょっと不思議な感じがした。

 めまい検査は赤外線CCDカメラを使っての検査だった。水中眼鏡のごついやつを目の位置に取りつけ医者が指示する方向に目を動かす(体は動かさない)というものだ。「はい、じゃあ左側を見てください」といわれ目をその方向に動かすとめまいがした。「はい、今めまいがしてますね。元の位置に目を戻してください。はい、めまいは収まりましたね。今度は右を見てください、あ、まためまいが始まりましたが止まります大丈夫ですよ」。こんな感じで検査が進んだ。終わると先ほどの診察室に呼ばれ、PCの画面を通して自分の目の動きを見せてもらった。病院のホームページに『眼振所見は動画で記録し、画像ファイリングシステムに保存し、検査後患者さんと供覧が可能です。』と書いてあったが、まさしくその通りに行われた。先生の見立てはやはりメニエールではなく、良性発作性頭位めまい症という長い名前の病気だった。あれ、その病名は神経内科医の友人がメールで教えてくれたのと同じじゃないか。

 今回診てくれた先生の説明はとても分かりやすく、またPCの画像を効果的に使い、僕のめまいの原因が、やはり耳石の移動が原因ではないかと結論付けた。前庭器官の耳石器の上には、炭酸カルシウムでできている耳石が多数のっているのだが、この耳石が本来の位置から外れて、別の種類の前庭器官である半規管に付着したり、半規管のなかに遊離したりして、それが頭を動かした際に動いて半規管を刺激してめまいが起こるというわけだ。したがって治療法としては体操で耳石を元の位置に送り返すのと、耳石そのものはカルシウムなのでそれを溶かす薬を飲むという両面で行くことになった。ついでに耳鳴りもしょっちゅうするんですがと質問したところ、僕の耳は鼓膜から三半規管の間になんらか音を遮るところがあり、それで耳鳴りが起こるのではないかといわれた。普段、ロックやジャズをでかいボリュームで聴いたり、ライブというと最前列の席で音を聴いているのが原因じゃないかと思っていたら、そういうこともあるかもとやや濁された。

 説明も分かりやすく、検査も非常に合理的で何より待ち時間が短い。いい病院だった。友人の神経内科医にもお礼のメールを入れた。そしてめまいだが、なんと今はほとんどでない。今日も元気に仕事に行き帰ってきたがめまいはしない。気のせいか耳鳴りも小さくなった。最後に、めまいに悩まされている人は早めの耳鼻科、Epley法をご存じの病院に行くことをお勧めします。


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本日は用事があって



午後から、仕事を休んだ。昨日は、自分のチョンボで弁当を頼み損ね、やむなくファミレスで日替わりランチを食べた。本当は、ライス大盛り無料なのにウェイトレスが確認しなかったので普通盛りを食べた。もちろん、オーダーを持って来た時に、クレームをいえば大盛りにしてくれたかもしれんが、大の男が、そげん細かこつで腹かいとったら(腹をたてるという意味のネイティヴ・ランゲージ。方言ともいう)、西郷さんのごたる偉か人にはなれもはんぞ、という薩人の声が何処かから聞こえたので、黙っていた。

それでも、元は取らんと損だと思いスープを3杯お代わりした。ま、この辺りがオレの限界である。そして、今日の昼飯は大阪王将にした。本当は、京都王将の方が好きなのだが、地元の王将はカゴンマ王将の傘下にあり、味が薩人好みになっている。要するに、何でも黒砂糖を入れて甘ったるい味にしている(いや、多分そんなことはないと思うが、分からんぞ。地産地消だとかいって琉球人民から搾取した黒砂糖をふりかけているかもしれん)。さらに王将ランゲージである、イーガー・リャンガーなどの数名詞の使い方も本場と微妙に違う(コーテー、リャンリャンとか言ってるのだ。アリランじゃねーだろと突っ込みたくなる)。

したがって、ここはやや値段は高いが、中華料理の味がしっかりしている大阪王将をチョイス。店に入るとランチタイムなので客がごった返している。やっと、空いてるテーブルに案内され回鍋肉定食を頼む。すかさず、おねいさんが大盛り無料の説明。異議なし、異議なし、ついでに回鍋肉も大盛り無料にせよ、と言いたいが、そこはぐっとこらえてライスのみ大盛りを注文。

そして、今、食べた。満足である。強いていえば、回鍋肉に入っているタケノコが、ラーメンに入れるメンマだったのが、ちょっと。いや、いかん、そげん細かな事を言うたらあかん、言うたらあかんけど、つい手が出てしもてって、オレは一体何処の人間や(笑)。





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罠のような午後、てか罠にはまった午後



朝から無性にあんかけ焼きそばが食べたくて、以前は良く行ってた中華料理屋に顔を出した。かなり空腹だったので、大盛りを頼んだら店の大将から、『うちの大盛り頼んだら大変なことになる』とおどかされ、根が小心なワタクシは、慌てて中盛りに訂正。それでも、大将の顔には不安の色が濃い。

しかしながら、根が小心のくせではあるが、すぐに怒るパンクな性格のワタクシ、今度は一歩も引かず、安保法案断固粉砕、中盛り焼きそば断固支持のシュプレヒコールをカンテツ。待つことしばし、写真のようなあんかけ焼きそばが出てきた。皿が大き過ぎて、カウンターからはみ出すくらいある。

意地で食った。頭の中で泣いてたまるかの主題歌が流れ続けた。そして、何とか完食。胃に血液が集まり過ぎて、やや貧血気味。腹も身の内とは、けだし名言、いや格言である事を痛感した、サタデーアフタヌーンであった。






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不幸なコーウンの話(シーモネータです)

 突然ですが、大腸内視鏡検査の時に下剤を4リットル、ミネラルウオーターを1リットル、合計5リットルの水分を短時間で吸収したのはワタクシです。どや、その辺の中途半端な若年パンクスにはできんやろ~が、と威張ってみても虚しい。そもそも若年パンクスは大腸内視鏡の検査は受けないか。実は先日の検査の後、えらい目にあったので、今日はその話と昨日見たライブの話を簡潔に書いていく。京都の話はちょっと待っとって下さい、先輩各位。先週の水曜日に仕事の休みを取って、大腸内視鏡の検査の予約を入れて、通常では2リットルで済む下剤を、追加でまた2リットル出されて、オレも男だ、九州男児だと一気飲み(ウソです。あんなもん一気に飲めるわけがない)。そこまでの話はiPhoneからアップしたとおりだ。

 では、どうして下剤を通常の倍飲まされたかというと、ええと、お食事中の方や、これから食事をする方は以下は飛ばしていただきたいのだが、風が吹けば桶屋が儲かるというたとえがある。あれと同じで、下剤を飲むと当然便秘と正反対の状態、つまりコーウンがリーゲーになる。要するにゲリピーになる。そういえば、古いニュースだが「のりピー」も「らりピー」とか言われて可哀想だったが、今は元気でやってるのだろうか。ま、それはどうでもいいか。あ、ちょっとわかりにくくなってるな。もう一度書き直そう。

 もといっ、大腸内視鏡の検査を受けた方は当然ご存知であるが、内視鏡の検査をするためには大腸内がきれいな空っぽの状態でないといけない。そのため、前日の食事はおかゆやうどんなどの消化の良いものを食べ、下剤も固形の薬を午後4時と夜の7時に飲む。そして当日は食事抜きで病院に行き、そこで苦行の下剤飲みが始まるのだ。目安は2時間かけて2リットルの下剤を飲むわけだが、その間、当然便意も来る。来るものは拒まずで、速攻トイレに行く。そして自らが排泄したものをじっくり眺めて、下痢の5段階評価とでも言いましょうか、最初はもう見るからにコーウン、下痢下痢ウンチの色をしているものが、だんだん、だんだん色が薄くなり、さらに異物も無くなり最後は限りなく透明に近いイエローになる。こうなったら、検査が始まる。そのOKラインに来るまで、トイレに行った回数とその時の状態を、見本の写真があるので、そこに記入するのだ。そして、自己判断でこれは問題ないと思ったらナースを読んで最終確認という段取り。

 実は前回は7年前にこの検査を受けていて、要領は分かっていたものの何の因果か、ナースの最終OKが出ない。色はまずまず透明度が高いのだが、どうもちょっとした食べ物のカスが混じっているのだ。今度は大丈夫だろうと自信を持ってナースコールするのだが、「うーん、まだちょっとカスがありますね」と言われ下剤を飲むことと周辺の散歩(要するに歩いて腸を活性化させるのだ)を指示される。最初は気分転換にもなって病院内を散歩して、外の天気も良かったので本当はダメなんだろうけど、病院の周囲も歩いた。お、この小道はこんなところにつながっているのかとか、珍しくブランコの置いてある公園があるな(今は、児童『過保護』の観点から、ブランコやシーソーなどを置いていない公園が多い。どうやって子供たちは遊ぶんだよ、路上を取り戻すなんて夢の夢だ)とか、まあ思索にふけっているといえなくもない時間が過ぎて、それでも病院の個室に戻って下剤を飲まねばならない。そして、今度こそは大丈夫と思ってナースを呼ぶと、「まだまだカスが多いですね」と一言。あんまりオレの顔見てカス、カス言うな。そりゃ、カスみたいな人間ではあるが、そこまで露骨に言われると一寸のカスにも五分の魂、泣いて、泣いてたまるかよ、ゆ~めがあ~る~。などと渥美清の歌など口ずさんでいるうちは良かった。

 8時半から始まった大腸内視鏡の準備であるが、今は正午を過ぎてテレビはバイキングをやっている。お笑い芸人がバカをやっている前で、こちらは下剤との妥協なき闘い。しかし、前日も軽い食事しかしていないし当日は朝も昼も食べていないので、力も出ない。今度こそはと思ってナースコールしたが、今度は男の看護士がやってきて、「うーん、僕はいいと思うんですが、大腸の専門のナースを呼んできます」と期待できる返事。よっしゃ、ついに下剤から解放されるかとワクテカしていたら、あとから来たナースに「まだカスが多いでしょ。君はどこに目を付けているの」と若い男性看護士が注意されてしまった。「ちょ、待ったれや、おばはん、そんな言い方ないやろ、兄ちゃんも良かれと思て、それでも自分だけの判断はアカンと考えて、あんた呼んだわけや。カスが多いのは、全部ワイの責任や、兄ちゃんは悪いこと無いで」と言ってやりたかったが、またこれから下剤を飲むのに無駄な体力を使いたくなく、兄ちゃん看護士を見はなしてしまった。スマン、人としてはいけないことだな。

 それが原因かどうかわからないが、その兄ちゃん看護士の態度が急に変わって、「下剤飲むばかりじゃ変わりません。どんどん歩いてください」などという。こっちは既に2リットルの下剤を飲んで、その後ミネラルウオーターも500ccが2本だから1リットル飲んでる、さらにあちこち歩き回って体力も限界だと話すと、「え、もう2リットル飲んで、さらに追加、あ、そうすか、じゃ立ったり座ったりでいいから、とにかく体を動かしてください」とやや態度が軟化した。そして、そのあとようやくOKが出ていよいよ検査が始まった。検査は点滴に眠くなる薬を混ぜて行われる。麻酔とか熟睡するようなものではなく、医者が話しかけたら返事が出来る程度、まあうたた寝という状態か。例によって血管が細いため、点滴がなかなかうまく入らなかったが、右手がダメで次は左手ということにならず、右手の手元に針を刺された。

 「さー、始めますか~」と、やたら元気よく医者が入ってきたが、こちらは薬のせいで目を開ける気力がなかった。後ろに穴の開いた紙のデカパンを履かされているのだが、その穴広げてからコーモンに内視鏡を入れる。えーと、世の中にモーホーとかゲイとかいうコーモンにモノを差し込まれることを好む人種がいることは百も承知で、さらにいえば、人種差別は絶対いかんと確信しているものの、ワタクシは声を大にして言いたい。コーモンはモノを出すところであって、入れるところではない。違和感は半端ない。それでも薬のおかげで、大して痛みも感じず、うとうとしていた。すると突然腹部に鈍痛が走った。また「あれ、おかしい、うまく入らない、え、なんでだ」という医者の声がした。どうも内視鏡が上手く入って行かないようである。しかし、腹痛はどんどん増してくる。「先生、痛い」と思わず声を上げると「痛いですか、どこが痛いですか」と聞く医者。アホンダラ、痛いってのは腹に決まっとろうが、このやぶ医者と喚きたかったが、全く元気もなく「はら、はらがいたい」とまるでテスト前の小学生のようなことしか言えない。

 「ここですか」とこちらの腹部を触ってくるが、とにかく痛みが止まらない。「そこです。痛い、痛い」と悲鳴に近い状態になって、「ちょっとY田先生に連絡を取って」と医者が言いだした。Y田先生というのは内視鏡のベテランで前回の検査をしてくれた人だ。実に人間が良く、ニコニコして良く話しかけてくるのだが、悲しいかな、滑舌が良くないため何と言っているか良く分からない。まあ滑舌が悪かろうが、何だろうがとにかく、この痛みを何とかしてくれればいい。数分してY田先生が登場し、ようやく内視鏡検査が終了した。

 「何も悪いものはありませんでした。ただ憩室が多いので、そうですね、せめて3年に1回は内視鏡の検査を受けてください。まだ薬が効いているから、自動車の運転はしないで、タクシーかバスで帰って下さい」と、これは診察してくれた先生の話。検査の後は点滴が終わるまで、いやそのあとも30分くらい休ませてもらい、担当医の説明を受けて本日無事終了ということになった。しかし、1時間以上も内視鏡の検査を受けていたため気分が良くない。おなかは減っていたので、家に帰ったらすぐにうどんを作って食べた。前日は薬味のネギすら入れられなかったので、今回は揚げ玉やとろろ昆布や丸天などを入れ、さらにネギは昔の天下一品くらいにテンコ盛りにして食べた。ただ、さすがにその日は疲れもあって夜の9時には熟睡してしまった。

 夜、目が覚めた。尿意である。上意であれば殿様のところに行かなければならないが、尿意の場合はトイレである。トイレで出すものを出したらすっきりして、また布団の中でまどろんでいたら、またもや尿意である。攘夷だと伴天連を探して横浜あたりに行かなければならないが、尿意の場合はトイレである。しかし、さっき行ったばかりなのにと思いながら、またトイレに直行する。出した。布団に戻った。また尿意である。ということを何度かしているうちに、ヤバい、これが夜間頻尿というやつではないかと身構えたが、よくよく考えたら、昼間に5リットルもの水分を吸収している。トイレ(小)に行きたくなるのは当然だと思い、自分なりに納得した。

 そして、翌日の木曜日、今日は食事の制限もなし。好きなものを好きな時間に好きなだけ食べればいい。至って快調、問題は無かった。翌日の金曜日もお昼ご飯までは全く問題なし。そして、夜、普段は週末しかお酒を呑まないようにしているので、今日は花の金曜日。地鶏のいいやつが手に入ったので新鮮なキュウリを添えて、おっと柚子胡椒をわすれちゃいかんと準備。ハイボールを作って、地鶏を一切れ口に放り込んで、しっかり噛んで飲み込んだ。その数秒後に「いててて、いたたたた」と突然大声が出た。普段から父親とは素っ頓狂なことをするものだと刷り込まれているバカ娘二人が「は、どしたん?」と聞く。腹が痛いのだ。それもかなり強烈に。猪木の大ピンチである。トイレ(大)に駆け込むが出ない。おかしいな、気のせいか(どんな気のせいだよ、と自分に突っ込みたくなる)と思って食卓に戻り、今度は塩を振ったキュウリをかじる。飲み込む。数秒後にまた強烈な腹痛である。結局それを繰り返し、地鶏はほとんど手付かず。結局食べられたのはカップ麺だけ。カップ麺を食べるときは、そして食べた後も痛みは無かった。

 PCを立ち上げて「大腸内視鏡検査 腹痛」で検索した。すると、検査後数日は膨満感や軽い腹痛が起こったりするとあちこちのページに書いてある。ああ、結構よくあることなんだと安心して、ハイボールを呑んで寝た。ハイボールは水分なので飲んでも、ほとんど腹痛が起こらなかった。というか、あとのほうでは酔いが回っていたので痛みを感じなかったのかもしれない。

 翌日、起きてみるとやはりまだ腹痛が続く。パンを食べても痛い。気になったので検査を受けた病院に電話したら、診察を受けろと言われた。貴重な休日を病院で過ごすのは気が進まないが、背に腹は代えられない。おっと、このたとえ洒落が効いてるね。病院で先日の先生に状況を説明したら、「おなかにガスがたまっている可能性がありますね、内視鏡検査の時に空気も入ってしまうので、ガスのせいで腹痛が起こることがあります。レントゲン撮りましょう」とてきぱきと進められる。レントゲンを撮って再度診察を受けると、「うーん、ガスは問題なさそうですね。ちょっとした腸炎を起しかけているかもしれないのでお薬を出しておきます。しばらくそれで様子を見て、おかしいなと思ったらすぐまた診察を受けてください」とにこやかに説明された。病院の支払いを済ませ薬局で薬をもらう。ビオフェルミンとガスオールである。なんだよ、結局ビオフェルミンの世話になるのかと考えて、あることに気が付いた。「ちょっとした腸炎?なんで腸炎なんて起こるんだ。何か悪いものでも食ったか、いやそんなはずはない。あ、もしかしたら最初の検査の時『入らない、入らない』と無理に内視鏡を入れようとしていたが、あのときに腸壁に傷つけたのと違うか、いや違わない」と怒り心頭。しかし、腹が痛いときは気力が出ない、怒る気にもなれず、悄然と家に帰った。

 そして、その状態でオールスタンディングのロックのライブに参戦。食べることが出来ないので、ライブハウスで焼酎のウーロン割をがぶ飲み。そのあと、ロックバーで反省会をやり、そこでも鯨飲。よって、本日はえらいな二日酔い。ああ、学習しないワタクシであった。



妥協無き闘い



本日は、予約していた大腸内視鏡の検査である。前日から食事は、お粥や素うどんにパンという味気ないものばかり。さらに午後4時から下剤を
飲んだ。しかし、妥協無き下剤との闘いはこれからで、2時間以内に2リットルの下剤を飲まねばならない。さらに、適度に歩いて腸を活性化させねばならない。

5年前に、この検査を受けた時は最終チェックに中々OKが出ず、ついには担当ナースから、まあ仕方ないからこれで行きしようと、おまえの根性が無いから、こんなベンしか出ないのだ、少しは反省しろ的なことを言われ、大変悲しかった。

今回は、そんなことが無いように心がけたい。と、思うが果たしてどうなるか。オレはゲバラは好きだが、下痢腹は嫌いだ。アベちゃんもテロと妥協無く闘うのも良いが、下痢とも妥協無く闘う方が良いぞ。と、死なば諸共路線を貫徹するのだ。






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