エミちゃん、お久しぶり、元気してた?

 今日、仕事帰りの車のFMで思わぬ名前が聞こえてきた。『それでは次の曲はなんたらかんたらフィーチャリング・エミ・マイヤー!!』。え、エミ・マイヤー、そういえばアルバム『ギャラクシーズ・スカート』からしばらく聴いてなかったとぼんやり考えていたら、うわ、全然変わらないというより、以前の彼女よりさらにスケールアップしたボーカルが聴こえてきた。家に帰って、晩御飯を食べてお風呂に入って、そしてネットで検索してみた。今日聴いたのは、DJ OKAWARIの「Midnight Train (feat. Emi Meyer)」という曲だった。ちょっと待て、DJ OKAWARIって誰だ。マジでDJ OKAWARIか、DJ OMAWARIだったら許さんぞ、などと思いつつYOU TUBEで探したら、夜行列車のビデオとともに歌姫エミ・マイヤーの声がじんわり広がってくる。ええなぁ~。聴き終わって彼女のHPを見たら、不覚、『ギャラクシーズ・スカート』の後に2枚もアルバムを出している。しかも最新作『モノクローム』はジャズのスタンダードを歌っているじゃないか。取り急ぎ、このジャズのアルバムを何とかしたい。しかし、何度聴いても彼女の声はいいな。そうそう、プリウスのCMに使われた「On The Road」のビデオは京都の街中を走り回る映像で、ラストは出町の三角州でバンド・メンバーと遊んでいる風景だった。懐かしかったな。あの映像見て京都へ行きたくなったんだっけ。

 おっと、とりあえず問題の「Midnight Train (feat. Emi Meyer)」の動画を貼っておきます。彼女のHPに渡辺亨という人が「彼女の歌を聴いていると、70年代初期の日本の女性シンガー・ソングライターの、いくつかの名盤が思い浮かぶから。 吉田美奈子の『扉の冬』や金延幸子の『み空』、五輪真弓の『少女』などが。」と書いていた。うん、確かに損か雰囲気を持っているけど、今は2010年代、、もっとポップにもっと深遠に作られた音楽だと思う。彼女はアメリカ人の父と日本人の母から生まれたが、名前のEMIは実は日本語なんだよな。



 おまけで、こいつも貼っておく。プリウスはクソだが、このCMソングを選んだのエライ!!



※1/14追記~この前貼ったばかりの動画がなんたらの異議申し立てで削除されていた。先ほどオフィシャルの動画見つけたので貼りなおしておく。
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遅番で店に行ったら



週末で、続々とお客様がご来店。同級生のお客様からディランのリクエストがあったので、高校時代に出たザ・バンドとのライブをかけて、次に「ハリケーン」と続ける。ホントは、グレグ・レイクの追悼でクリムゾンからELPとぶっ通しかけたかったが、そうもいかん。とりあえず、ディランの話で盛り上がる今宵のワタクシ。




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死中に活あり さらばグレグ・レイク

 NHKのヤング・ミュージック・ショーで見たEL&Pはキースのナイフを使ったパフォーマンスに圧倒された。その後、あの印象的なジャケットのアルバムを手にして聴き直してみたら歌詞がやたら印象的で、さらに「キエフの大門」での彼のボーカルの素晴らしさにやられた。ほぼ同時にクリムゾンを聴いていたが、『宮殿』でのボーカルはなんとなく寒々しくて、あまり周囲に評価する人がいなかったが『ポセイドン』での彼の歌が好きだった。「キャット・フード」なんて早口言葉みたいだったっけ。

 「キエフの大門」は思い出がある。多分76年の春合宿だったと思う。京都の田舎の山の上の寺で合宿したが、夜になると周りに何もなく真っ暗闇。寺なので酒もあまり進まず、同郷の先輩2人と散歩に出た。大きな月が出ていた。誰かが突然” Come forth, from love's spire”と「キエフの大門」のイントロ部分を歌いだした。そのまま3人で大声で歌い最後に「ぜあずのーえんどとぅーまいらいふ、のーびぎにんぐとぅまいで~す、で~~~~~すい~~~~~~ずら~~~~~~~い~~ふ~~~」と歌いきって大笑いした。一体全体どういうわけでそんな歌を、それも3人同時に歌いだしたのか。さびれた寺の夜の風景が輪廻転生を歌っているようなあの歌を連想させたのだろうか。

 キース・エマーソンの自殺と異なり、彼は病気と闘って彼岸に行ってしまった。思い出は沢山あるが、やはり春の合宿が一番最初に浮かんでくる。それと英文学の試験にウィリアム・ブレイクが出て、「お、これは『聖地エルサレム』のオリジナルやんか」と考えていたので、案の定単位は落とした。それはさておき、また一人個性的なロッカーが亡くなってしまった。合掌。



We are open tonite for fun



およそ1か月ぶりのロックバーでの店番。開店前にセレクトしたのは、ウィングスのラストアルバム。大学5回生の頃だから、79年に購入した。翌年、ジョンが暗殺され、いやその前からもそうだったけど、元ビートルズで一番人気はジョンだった。少なくとも僕の周囲は。ジョンは哲学者で反戦活動家で、愛と平和の人で、とにかくすごい。

それに引き換えポールは千年一日が如く、くだらないラブソングばかり歌う能天気野郎と小馬鹿にされていた。僕はジョンも好きだったが、ポールも大好きだった。メロディメイカーとしては、ジョンを凌ぐと思っていたし、結構前衛好きというか、新しい事に取り組むのが好きだけど、それをポールの色に染めてしまうので、なかなか回りに理解されないところがある。

それはさておき、このアルバムの目玉は、ロックバンドでオーケストラをやる、ロケストラの演奏だが、それ以上にポールのメロディメイカーの才能が際立っている。今日のエントリーのタイトルも、このアルバムの収録曲からいただいた。今晩、営業してるよ、という意味。

前に書いたが、この頃、祇園のクラブでバイトしてた。同じサークルの先輩と後輩の3人でバイトしていて、開店前の楽しみは有線にリクエストすることだった。ある日、まだ有線に誰もリクエストしていない時に、ふと僕の口からsay you don't love himというフレーズが出た。このアルバムの中のゲッティング・クローザーという唯一のシングルの歌い出しだ。すると、その直後にジャーンというイントロとともにゲッティング・クローザーがかかった。あのときは驚いたが、のちにdrac-obは有線の姉ちゃんとデキてるというデマを飛ばされた。もちろん、そんな事を言うのは元ボーリョク学生のT原さん以外いない(笑)。





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レコードコンサートも企画は大変だという話

 勤労感謝の本日は、市立図書館で行われたレコード・コンサートに行ってきた。レコード・コンサートとはずいぶんレトロな名前のイベントだが、これを主催しているのが宮崎真空管アンプ愛好会という団体。そこがボランティアで毎月市立図書館で様々な企画を行っている。このイベントに初めて参加したのは今年の2月11日。その時は、ジャズの名演奏聴き比べ的なメニューで、ビッグバンドからフリーまで幅広く聴けて、特に感動したのはフィル・ウッズのファイブ・スポットのライブ。なんとピアノは大好きなデューク・ジョーダンで演奏はゴリゴリのハード・バップ。しかも真空管アンプも複数あって音の比較もできたし、レコードがモノラルかステレオかでカートリッジを交換するという丁寧さ。2時間あっという間でした。これで味を占めて次のトランペット特集にも参加したが、こちらはしんどかった。トランペットのリーダー作を2時間続けて聴くのはちょっとした苦行。最後にドン・チェリーをかけるはずだったが、聴いてるお客さんの疲労度を見て中止したのはまさしく英断だった。

 ま、そういうことがあったので今月、図書館の掲示板に「JAZZスタンダードナンバー聴き比べシリーズ第3弾 アランフェス」というリーフを見たときも、少し考えたが参加はあまり気乗りがしなかった。しかし、昨日、エントリーにもアップしたが地元の公立大の学長が突然亡くなり、そのことを関係者に連絡していたのだが、その中の一人であるY尾君から電話があり、一通り林学長と一緒に参加した「ジャズとアメリカ文学入門」の市民講座の話をしている途中で「ところで明日、図書館でアランフェスの聴き比べがあるから行こう」と誘われ、勢いで行くといってしまった。こういう場合は突然のハライタによるゲルニなどの対応もあるのだが、まあものは試しというし、前回のラッパ大会のようなことはないだろうと最終的には行くことにした。実は別の目的もあったのだが、それはまだマル秘企画なのでここにはかけない。

 ということで、13時30分開演のレコードコンサートに15分前に到着。入り口ドアに数名人がいる。意外と今回は参加者が多いかもしれんと焦って会場に入ったら、100人ほどの席に10数人くらいの入り。真ん中より少し後ろの中央席を確保。もらったプログラムを見ると下記の通りだった。

 1曲目はDorothy Ashbyというジャズハープ奏者のアランフェス協奏曲。音源はLPレコード。ジャズのハープシコードプレイヤーというのはアリス・コルトレーンくらいしかいないと、これはこのレコードコンサートのMCの言葉だったが、確かにジャズでハープ奏者というのは聴かない。1曲目の演奏でこちらも体力気力が充実していたので、非常にすんなり聴けた。家に帰ってYOU TUBEで検索したら、かなりアップされていて本日聴いた演奏もあった。録音は83年で日本企画盤だ。ま、いかにもアランフェスという感じの演奏。しかし、この曲のイントロ聴くと反射的にチック・コリアの「スペイン」を連想してしまう。



 2番目にかかったのはローゼンバーグ・トリオというジプシー・ギター・トリオ。音源はCDで、ジャンゴ・ラインハルト直系もギター・トリオ。リズム・ギターとベースが兄弟で、リード・ギターが従兄弟という血の濃いトリオだ。どこかで聞いたようなバンド構成だなと思ったが。なんだビーチ・ボーイズみたいじゃん。しかし、ジプシーというのは今はサベツ用語になっているのでロマというのは有名だが、じゃなんでジプシーがあかんかというと、要するにヨーロッパ中を移動、定住を拒否し歌舞音曲で生活費を稼ぐ。宗教はキリスト教ではないし子供はかっぱらいをするし、というわけでパツヨロの良識ある連中からは胡散臭く思われていて、その非定住の団体はエジプトから来ていると思われていた。エジプト人だからエジプシャン、しかし最初のEは発音しないのでジプシャン、ジプシーと呼ばれるようになった。ジプシーというのは英語の呼び方で、フランスではタバコで有名なジタンとかボヘミアン、ドイツではチゴイネル、そうチゴイネル・ワイゼンのチゴイネルだ。しかし、それらの呼び名は外部の人間が勝手につけたものであり、当人たちはオレたちゃロマだと主張し、今に至っている。この間、シュリンプとかいうマッチョ思考の男が世間を騒がせたアメリカの、本来の原住民を後から来た連中が自分たちはインドに到着したと勘違いして彼らをインディアンと読んだようなもんだな。などと偉そうに書いたが、これは今日の司会者の受け売り。演奏はあんまりジプシージャズという感じではなかった。

 3番目はお待たせしました。本日の目玉の一つ、ジム・ホールの「コンチェルト」。75年に録音された名盤ですな。なんと音源はハイレゾ。確かに奥行きのあるいい音でした。しかし、このアルバムはクリード・テイラーがプロデュースした作品で一番有名なんじゃないだろうか。アルトにポール・デズモンド、ラッパがチェット・ベイカー。ローランド・ハナのピアノにベースはロン・ウッド。ドラムは若き日のスティーブ・ガッド。なんていうか、オール・スターですな。およそ20分の演奏だが長さを感じない。テーマを弾いた後に、各自が取るアドリブの素晴らしさ。名曲アランフェス協奏曲のジム・ホール的解釈。ジャズとクラシックの融合ではなく、クラシック素材をオレが弾いたらこうなるという自信にあふれている。



 4曲目はAmalia Rodoriguesの「わが心のアランフェス」という歌もの。音源はLPレコード。残念ながら僕は幸運時間だったので聴き逃した。幸運時間とは何か、関西の方には猪木ピンチ・タイムといえばお分かりだろう。何、分からない?そうか、いまどきのお子達はBI砲を知らんから。その昔、プロレス全盛期に日本最強タッグがBI砲、つまりジャイアント馬場とアントニオ猪木のタッグだった。タッグの試合は最初は年下の奴が出ることが多く、BI砲の場合は猪木が最初に出て暴れることが多かった。しかし敵陣に深入りし、卑怯な外人チームはレフリーが見ていない間に凶器を使ったり、急所攻撃したりしていよいよ猪木がアブナイ、つまりピンチになる。しかし一瞬のスキをついて馬場にタッチ。ついに馬場が出る。つまり猪木がピンチになれば馬場が出るのだ。なにまだわからん。あとはググれカス。

 5曲目はベースの藤原清登がリーダーのトリオで「アランフェス協奏曲」を演奏。ウッドベースをアルコで弾いて、もうほとんどクラシックと変わらない。音源はCD。このあたりからだんだんアランフェスのあの哀愁あるメロディが苦痛に感じ始める。

 6曲目は坂元輝という立派なポンニチ名がありながら、何故かTerry Hermanなどと名乗ってピアノトリオで「ブルー・アランフェス」。輝がTerryに、坂元はハンモトとも読めるのでHermanと名乗ったと司会の人が言うが、笑う気力もあまりない。また丸丸クラシックと変わらない演奏。こいつらみんなクラコンじゃ。音源はLPレコード。

 7曲目は男性ボーカルでアランフェスというわけで、イケメン男性ボーカルカルテット、イル・ディーボである。音源はCD。歌姫はディーバ、男はディーボになる。マリアだと女の名前、男だとマリオになると説明を聞いたが、イル・ディーボよりテクノのDEVOが聴きたい。イル・ディーボよりうぃあーでぃーぼ、ディーイーヴィーオー!!!



 8曲目、今度はコラボでアランフェス。MJQがブラジルのミュージシャンと共同制作(コラボレーション)した演奏。LP音源だが、レコーディングのレベルの関係だろうか、音がこもっている箇所とクリアな箇所があり、なんだか良く分からなかった。しかし、ギターでやろうがピアノだろうが、ベースでもサックスでもラッパでもましてやビブラフォンで演奏してもアランフェスはアランフェスだという結論に達していた。

 9曲目で怒りは頂点に達した。塩田美奈子とかいう国立音大出の女性シンガーがなんと「恋のアランフェス」というタイトルでラブソングにしてしまった。それもアニメの挿入曲みたいにゲロつまらん。アランフェスはスペイン内戦で被害を受けた故郷を思って作られた名作だというのに、なんだこのつまらん歌は。スペイン内戦に参加したすべての反ファシスト市民に謝れ。ヘミングウェイに謝れ、ジョージ・オーウェルに謝れ。ついでにクラッシュにも謝れと激怒するが、疲れて声も出ない。音源はCD。

 10曲目、いよいよオーラス。マイルスとギル・エバンスオーケストラの「スケッチ・オブ・スペイン」である。音源はLPレコード。マイルスがこの作品を出したことでアランフェスに注目するジャズミュージシャンが増えたらしい。スコア通りに演奏するオーケストラの間隙をぬってモード奏法のマイルスがゆっくり吹く。ポール・チェンバースのベースもジミー・コブのドラムも後年ポンニチの若手ジャズメンに大きな影響を与えるエルヴィン・ジョーンズのパーカッションも流石である。やはりマイルスはすごい。君には参るす。などと昔のギャグを入れたが、やはり最初に思った通り、今回はマイルスとジム・ホールだけがジャズの矜持を示してくれた。しかし、当面アランフェスはいいや。


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